BenQ「EW3280U」「EX2780Q」を比較!4Kとゲーミングどっちがエンジョイできそうか考えてみた

BenQのエンジョイメントモニター「EW3280U」「EX2780Q」を比較していきます。
最近のモニターは「映れば良い」をとっくに通り越し、ビジネスユースだけでなく、動画視聴、ゲーム、写真編集といった「マルチなニーズに応えられなければ選ばれない」という状況になってきています。テレビ代わりにして家庭用ゲーム機で遊んだり、用途に合わせて複数モニターを使いまわしているなんて人も珍しくありません。
そんな複数のタスクをこなしてしまう器用なモニターがBenQのエンジョイメントモニターです。もはや機能的には全部盛りでもあり、液晶サイズに違いはあれどパッと見でちがいがわかりにくいのも事実。そこで「どっちを選べばいい」「どっちがおすすめ?」を考えて行きたいと思います。
※記事執筆にあたりメーカーさんよりEW3280Uを提供いただきました。
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目次
エンジョイメントモニターの役割
パソコンの高性能化に伴い、多種多様なニーズに対応するためにモニターも進化しています。映像コンテンツの視聴、写真編集、ゲーミングといった目的の1つを満たすだけではユーザーの要望に応えることが難しくなってきているからです。
画質、音質、解像度、色域、リフレッシュレート、デザイン、サイズ等々をバランス良く配合したモニターが求められているという訳ですね。そういった娯楽性が強い製品のことをBenQでは「エンジョイメントモニター」と定義しているようです。
今回比較していく「EW3280U」「EX2780Q」も例にもれず、高解像度、HDR対応、IPSパネル、鮮やかな発色、アイケア技術に対応し没入感を高めています。どちらも全部盛りに見えるんですが「それじゃあどっちを選べばいいの?」って問題が出てきますよね。
ちなみに僕は「EW3280U」を使っていますので、ウエイト的にはこちら寄りの記事になります。→BenQ EW3280Uをレビュー!
- 32インチ 4K-UHD(IPS)
- ※BenQ独自のHDRi技術を搭載
- ※VESA Display HDR 400 に対応
- ※DCI-P3 95%カバーの広色域
- ※2.1chスピーカーを搭載(2Wx2+5Wサブウーファー)
- ※BenQ独自のオーディオシステム「treVolo」
- ※目に優しいアイケア機能が満載
- ※応答速度 GTG 5ms
- リフレッシュレート60Hz
- ※USB Type-C給電可能でMACと相性がGood!
- ※落ち着いたブラウンカラーが部屋に馴染む
- 726.9×204.1×523.1(幅×奥行き×高さ)
- 重量は約8,1Kg
- ※便利なリモコン付き
※印はEX2780Qと共通となります。チェックしてみると意外と多いことに気づきますね。
EW3280UとEX2780Q比較表
特徴的な部分に赤色マーカーを入れてみました。
製品名 | EW3280U | EX2780Q |
イメージ | ![]() | ![]() |
画面サイズ | 32インチ | 27インチ |
パネル | IPS | IPS |
解像度 | 3840 x 2160 | 2560×1440 |
輝度 | 350(HDR再生時最大400) | 350 |
コントラスト比 | 1000:1 | 1000:1 |
視野角 | 178° / 178° | 178° / 178° |
応答速度 | GTG 5ms | GTG 5ms |
リフレッシュレート | 60Hz | 144Hz |
アスペクト比 | 16:9 | 16:9 |
色域 | 95% DCI-P3 | 95% DCI-P3 |
画素密度(ppi) | 138ppi | 109ppi |
スピーカー | 2W x2 + 5W | 2W x2 + 5W |
FreeSync | あり | あり |
重量 | 約8.1kg | 約5.9kg |
サイズ | 726.9 x 523.1 x 204.1 mm | 614×459.7×196 mm |
価格 | 約85,000 | 約55,000 |
サイズや解像度、価格といったわかりやすい部分のほかに、リフレッシュレートのちがいが両製品を選ぶ時のポイントになりそうです。
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モニターサイズ「32型」か「27型」か?

手前から「24」「27」「32」インチ
この写真は「BenQのカラーマネジメントモニター」を比較した際の写真です。色に特化しているので、写真や動画の編集などに最適となっています。
32型ってデスクに置くと持て余しそうな感じするじゃないですか?でも使ってみたら数日もしないうちに慣れます(笑)もちろんスペース的な問題とかはあるんですけど、ブログ書く時に執筆画面と資料を並べて表示させても余裕です。
また大画面になるとゲームをするにも迫力がちがいます。少し離れた位置にソファを置いて映画を見たりするのも最適でした。
モンスターハンターの没入感もヤバい!BenQ独自のサウンド・システム「treVolo オーディオシステム」が採用されているので音質も結構良いんですよね。ゴールデンウィークに気がついたらめっちゃプレイしていました。
あと大きな画面のいいところって「誰かと画面をシェアできる」ことなんだと思います。感染症の自粛要請のおかげで外出や旅行ができないので、過去の家族旅行の写真や動画を子供と見返して「楽しかったね~」「また行きたいね~」なんて話しながら過ごしています。
このように複数のコンテンツを楽しめるのは、BenQ独自の「HDRi」によるところも大きいです。HDRiとは、従来のHDR技術に輝度自動調整機能(B.I.+)
「Game」や「Cinema」といったモードの切替が可能です。暗部がつぶれず視認性がよくなったり、色の演出がよりリアルになるようなイメージですね。
4K解像度が必要か?WQHDで満足できるか?
「EW3280U」は、4K UHD(3840 x 2160)となっており極めて緻密な映像美を楽しむことができます。また編集ソフトなどでもスペースが確保されるため、作業性を最大限に高められるといったメリットがあります。
「EX2780Q」はWQHD(2560×1440)なので、実用性の面では全く問題ありません。比較してしまうとどうしても一歩譲るという感じですね。
ただし解像度が上がるとパソコンに対する要求も上がります。特にゲームを4Kで動かそうとすると、高性能なグラフィックボードがないとまともに動作してくれませんので注意しましょう。
リフレッシュレート「60Hz」と「144Hz」
リフレッシュレートは、よくパラパラ漫画に例えられます。同じ内容でも枚数が多いほうが細かい動きを表現できますよね。逆に数が少ないとコマ落ちしてしまって、絵がジャンプしたような表現になるはずです。
リフレッシュレートのちがいがわかる動画を発見しました。
あきらかに滑らかさがちがいます。FPS系のゲームだと敵を発見するタイミングまでちがう(3分10秒あたり)というのは結構衝撃じゃないでしょうか?僕も高リフレッシュレート(144Hz)のノートパソコン「NEXTGEAR NOTE i7941」を使っていますが、単純になめらかな映像は見てて楽しいです。(あと疲れにくい)
ただPS4などのゲーム機は60fps(60Hzまで)しか出ていませんので、家庭用ゲーム機で遊ぶなら144Hzのモニターを選ぶメリットはありません。
高性能なパソコンを用意した上で、高リフレッシュレートに対応したモニターを選ばないと意味がないってことですね。次世代機を見据えてということならわかりますが、今のところ普通に使うだけなら必要ないんじゃない?というのが個人的な感想。
3万円の壁をどう超えるか?
最終的に出てくるのが価格の問題ですよね。お金が無限に湧いてくるなら両方買って試せばいいだけですが「EW3280U」「EX2780Q」には、約3万円の価格差があります。それこそゲーム機が買えてしまう。足りない解像度は別のモニターを購入するという手段もとれるかもしれません。
ただやっぱり複数のモニターを置ける人て限られていると思うんです。小さなモニターだって横に並べると場所をとりますからね。そういう意味では、大きくても1枚で色々できるというのもEW3280Uのメリットではありますよね。ベゼルレスだし意外と圧迫感も少なかったです(ないとは言えない)
BenQ EX2780Qがおすすめの人
- ゲームを高設定(144Hz)でプレイしたい人
- フルHDでは満足できない人
- 個人使いのモニターを探している人
EX2780Qがおすすめな人は「高性能なパソコン」でゲームを楽しみたい人です
BenQ EX2780Qはどちらかと言うと、ゲーミングPCとの相性が良いモニターだと思います。「24インチや、フルHDではちょっと物足りない・・」「もう少し良いモニターないかな?」って人に最適だと思いますね。あくまでも個人的利用が前提という感じがします。
BenQ EW3280Uがおすすめの人
- 映画や動画視聴が多い人
- 4K解像度が必要な人
- 迫力のある映像を楽しみたい人
EW3280Uがおすすめな人は、映像視聴や家庭用ゲームがメインの人です
BenQ EW3280Uは、家庭用ゲーム機とつないで使ったり、動画視聴などのコンテンツ消費に最適なモニターだと思います。サイズや4Kという利点を生かして、クリエイティブな作業に使うのも結構おすすめ!
こんな時勢だからこそ映画を一緒に見たり、ゲームを一緒にプレイしたり、写真をながめたり・・・といった、家族との「つながり」を感じられるような使い方ができるのは良いな~と考えさせられましたね。
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