DAIV 4N(NG4300)レビュー!MX250搭載でパフォーマンスとコンパクトを両立した14型ノートPC

※後継機(2021年モデル)が登場しています→DAIV 4N(2021)レビュー
DAIVの最軽量ノートパソコン「DAIV 4Nシリーズ」をレビューします。
追記※モデル名がNG4300→DAIV 4Nへと変更。CPUがCore i7-8565U→Core i7-10510Uへと変更され約10%性能が向上しました。
モバイルノート並みの軽さながら、Core i7とGeForce MX250を搭載するなどパフォーマンスとしても十分!約12時間のロングライフバッテリーなどなど画期的な仕上がりとなっています。さらにNTSC比 約72%の14型液晶を搭載し色再現にも優れます。(参考値 sRGB比換算 約102%に相当)
実際に使ってみても「これは人気が出るぞ」と確信めいたものを感じました。各ベンチテストの結果を見ながら、その理由について書いていきたいと思います。
目次
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直販サイトモデルとの違いはメモリが16GB→8GBになっていること。「モバイル用途なら8GBで十分、それよりも安くしてほしい」という声に応えました。もちろんカスタマイズで16GBに戻してもお得になっています。
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DAIV 4N(NG4300)シリーズとは?
マウスコンピューターが展開するクリエイターモデルが「DAIV」です。その中でも14型というのは、最も小型で軽量になります。従来から人気があったサイズだけに、よりコンパクトになったのは魅力を感じるところです。
実際に手にしてみると驚くほど軽く、このコンパクトなボディでどこまでできるのだろうか?という心配になるほどです。
とは言え、そこはクリエイター向けに販売しているDAIVですから、性能面・パフォーマンス面はクリアしてくるだろうという容易に想像がつきます。すると最終的には期待感がどっと押し寄せてきます。
DAIV 4Nシリーズの特徴をまとめるとこんな感じです。
- CPUにCore i7-10510U搭載されている
- GeForce MX250が搭載されている
- NTSC比 約72%(参考値 sRGB比換算 約102%に相当)の14型ディスプレイ搭載
- マグネシウム合金採用の軽量ボディ(1.09kg)
- 約12時間超の長時間駆動を実現
- USB Power Delivery 機能に対応(Type-C充電可能)
- カメラ機材と一緒に持ち出しても負担が小さい
コンパクトさを重視しているクリエイターにおすすめ!の製品になっています。
【貸出機】DAIV 4Nの性能(スペック)
CPU: インテル Core i7-10510U
グラフィックス:GeForce MX 250(2GB)
メモリ:16GB
ストレージ:256GB NVMe対応 SSD
液晶:14型 フルHDノングレア
サイズ:320.2×214.5×17.5mm
重量:1.09kg
DAIV-4Nは軽量さがウリですが、それだけではなく16GBメモリと高速のSSDを搭載し快適性を高めています。
GeForce MX250はエントリー向けのグラフィックですが、CPU内臓のものに比べると何倍も高性能です。より高いグラフィック性能をもつことで、より高度な作業が可能になります。
あまり大げさな性能を持たせてしまうと、その分大型化してしまったり、消費電力が大きくなるなどのデメリットも出てきます。ならば適度な性能に留めて、小型化、省電力化を活かそうという狙いが当モデルという訳です。
4K動画編集や、最新ゲームをサクサクプレイしたいなどの過度な期待は禁物ですが、そこまでの作業はしないという人も多いはずです。
ライトユーザーにとっては、バッテリーが長時間もったり、軽くて持ち歩きやすいというほうが快適に使える可能性は高くなるはずです。荷物になるコード類や、電源の確保といった心配事から解放されるからです。
僕も持ち歩き用に小さなパソコンが欲しいと思っていたところなので、DAIV 4N(NG4300)シリーズには必要以上に期待感をもってしまっているのかもしれません(笑)
CPU Core i7-10510Uの性能
CPUは4コア8スレッドのIntel Core i7-10510Uです。いわゆる省電力タイプで、モバイルノートなどに採用されていることが多いCPUですね。
性能比較のために表を用意しましたので参考にしてください。
モデル | CPU | スコア |
DAIV 4N | Core i7-10510U | 9650 |
NG4300 | Core i7-8656U | 8789 |
モバイル用 | Core i7-7700HQ | 8816 |
モバイル最新 | Core i7-9750H | 13777 |
Core i7-8565Uは、旧世代のCore i7-7700HQとほぼ同等クラスのスコアになっています。Core i7-10510Uに至ってはより高いスコアをみせており、進化を感じることができます。それでいて消費電力が下がっているから技術の進化はすごい!
CPUにはグレードがあり、よりパフォーマンスを求めたCore i7-9750Hがあります。そのあたりのクラスと比較すると、さすがに物足りなさは否めません。
日常的に高度な作業をする人なら、CPU性能はこだわったほうが良いです。特にこだわりがなく趣味でRAW現像に使うといった感じなら、DAIV 4Nのコスト面、性能面のメリットはあるでしょう。
DAIV 4Nのメインターゲットは一般ユーザーや、熟練者のモバイル用サブパソコンとしての可能性を感じます。
グラフィックにGeForce MX250(2GB)を搭載!
GeForce MX250は、割と最近登場してきたグラフィックです。コンパクトなモバイルPCでグラフィック性能を高めたい場合に採用されるパーツです。
CPU内臓のものに比べるとはるかに高性能ですし、RAW現像や、イラスト、軽いゲーム、ディスプレイやプロジェクターにつないでのプレゼントかにも効果を発揮してくれるでしょう。
実力を測るためにも、ゲームのベンチソフトを動かしてテストします。
DQ10のベンチ結果
ドラクエXなどの軽めのゲームをプレイするなら十分な性能です。バッテリーのモチも良いので、1日中どんな場所でプレイ可能。ガンガンレベルが上がってしまいますね(笑)
FF15のベンチ結果
FF15はかなり重たいゲームなのですが、解像度と画像品質を下げればプレイすることは可能です。モバイル環境でFF15が動くってだけでもメリットかもしれません。
参考までに、フルHDの標準画質では動作困難、軽量品質に下げてもやや重いという結果になっています。ゲームタイトル次第では結構遊べそうな気がします。人気のバトロワ系のゲームも設定次第というところでしょうね。PUBG LITEは結構普通に遊べました。
MX150、MX250、GTX1050を比較
参考までに一部のグラフィックとスコアを比較してみましょう。
目的 | GPU | スコア |
本機 | GeForce MX250 | 2658 |
モバイル | GeForce MX150 | 2198 |
モバイル | GeForce GTX1050 | 4451 |
従来モデルのGeForce MX150と、後継モデルにあたるMX250を比較すると2割ほど高性能化していることになります。
確かに高性能化をしてはいるんですが、どんぐりの背比べといった感じ。できることが変わったりはしません。GTX1050くらいになってくれると、映像編集が楽になったり、ゲーム性能にも期待がもてるんですけどね。
個人的にはフルHD動画編集でもちょっと厳しいなと感じるシーンは多かったです。動画編集まで考えているのであれば、できればGTX1650、さらに1つ上のGTX1660あたりを搭載したパソコンをおすすめしたいところです。
SSD搭載で動作はサクサク
HDDと比較して、高速なデータ転送を可能にしてくれるNVMe SSDを搭載。最近はメインストレージにHDDを採用しているパソコンを見る機会が減ってきました。
Cドライブの速度を計測してみるとRead 3000MB/s超えています。もちろん一般的なSSDよりもさらに高速です。ただし、これは1TB SSDを選択しているからです。DAIV 4Nで1TBなのは SAMSUNG PM981で、このクラスとしては最高値に到達していると言ってよいでしょう。
おそらく基本構成のままですとRead 1500MB/s程度になるかと思います。参考までに従来機DAIV NG4300に搭載されていたSSDのデータをのせておきます。

NG4300
どちらのケースでも、使っていてもたつきなどを感じることはありませんし、アプリも軽快にインストール→動作しました。写真や動画の転送も速いですし、もはやHDDには戻れません。
RAW現像・動画編集クリエイティブ作業は快適?
せっかくお借りしたので、色々と作業に使ってみましたが、RAW現像や動画編集も軽めのものなら結構いけます。
まずRAW現像ですが、無料ソフトのRawTherapeeを使って100枚のRAWデータの一括変換にかかった時間は5分58秒でした。(設定はJPEG品質は90%、高画質)
従来モデルは6分44秒かかっていた処理ですが、46秒短縮されました。
RawTherapeeがかなり重たいソフトなのですが、読み込み、編集、書き出しまで問題なく処理することができました。編集をあてた時に、若干のタイムラグというか待機時間が発生しますが、個人的にはストレスというほどではありませんでした。
撮影はRAWで撮って、データを全ていじるような人や、3000万画素を超えるフルサイズのデータはちょっと心配かなというのが本音。こだわり派が使うには不満を感じるかもしれません。
ブログや資料作成のために、数枚作りこむといった用途向けという感じがしました。
後述しますが、ディスプレイは美しく、色再現や表現力に関しては優秀だと感じます。赤や青、黄、緑といった色がリアルな表情を見せてくれたので、編集作業が楽しみになり自然と力が入ります。
DAIV 4Nシリーズは動画編集には使える?
動画編集には無料ソフトのResolveを使いテストをしました。
スペック的には、4K動画編集に対応するほどではありません。あくまでもフルHD環境がDAIV 4Nのフィールドです。
従来モデルのNG4300だと、フルHDでも結構厳しかった印象があったのですがDAIV 4Nは割と快適に動作してくれます。テキストを入れたり、色を調整したりは問題なくできました。
CPU、グラフィック性能はそこそこなので、書き出しは速いとは言えませんが、ショートムービーくらいならDAIV 4Nで製作可能と言って良いと思います。
DAIV-4N(NG4300)シリーズの外観・開封写真
性能面の話が続きましたが、ここからは外観デザインや、仕上がりについての感想に触れていきたいと思います。
驚くほど軽い!1.09Kgの軽量コンパクトボディ
デザインは非常にシンプルで、黒に近いグレーになっています。ボディにはマグネシウム合金が採用されており、堅牢性と軽量性を実現していますのでモバイル時も安心です。
主張が強くないデザインなので万人受けする印象。カフェやホテルのロビー、新幹線なんかで使っても過度な主張はしないはずです。
重量は約1.09kgで、グラフィックを搭載したモバイルPCとしては最軽量の部類。このコンパクトなボディで、そこそこパワーが必要な作業ができるのですから関心します。
ちなみにMacBook Airが1.25kg、Macbook Proが1.37㎏です。
約12時間もつというタフなバッテリー性能のおかげで、コンセントを探しまわる必要がないのも有難いところです。これだけ持てば、1日のパソコンライフをクリアできるという人も多いのはないでしょうか。
※USB Power Delivery対応が嬉しい!
従来機から大きく変わった1つに、USB Power Delivery対応があります。60W以上のType-Cからなら給電可能ということで、モバイルにネックだったACアダプターとグッバイできます。他の機器への出力には未対応なので注意が必要です。
例えば僕がG-Tune P3のレビューの時に、使えるかも?と思って購入して撃沈したアダプターが使えます。
87WのACアダプターになっているので、やや余裕がある感じでしょうか。これを1つもっていればパソコンだけでなく、Type-C充電のスマホやガジェット類も充電できます。なにもパソコンばかりに荷物を持ち歩く訳じゃないって点が嬉しいですよね。
Type-Cのケーブル1本だけだと、PC周りもスッキリするのが気持ちいい。87WのACアダプターだと25%まで消耗していたPCが、約1.5時間で充電完了の表示が!かなり短い時間で完了するんですね。速い!
これまでのDAIV ノートPCは、ACアダプター周りが弱点(荷物になる)と感じていたので本当に歓迎されるべき改善点だと思います。
荷物をよりコンパクトにしたいなら、こういうのを使ってもいいのかも。
コンパクトでも打ちやすいキーボード
キーボードはテンキーを廃したデザインで、コンパクトにまとまっています。コンパクトだからと言って、打ちづらいと感じることはありませんでした。キー配置も変に窮屈になったりしていないのが良いですね。
また、バックライトも搭載しているので、暗い場所でのタイピングも可能になっています。
ちょっと気になったのが、キーの間に隙間があることです。使い込んでいくうちに、ゴミやホコリが入り込んでしまわないか心配です。キーによっては軋みのような引っ掛かりを感じることもありましたので、打鍵感はイマイチかもしれません。
あまりキーボードにこだわって予算が上がってしまうよりは、使用に困らない品質に留めておいてもらったほうが有難いという面もあるんですけどね(笑)
タッチパッドは大きく、マウス無しでもちょっとした作業なら完結できます。
ファンがうるさめ!アプリで設定しておくことを推奨
軽快に使えるDAIV 4N(NG4300)ですが、テストを続けていると比較的ファンの音が気になりました。
高性能で熱を持ちやすくなっている分だけ、しっかり冷却してくれているという見方はできますが・・・もし気になるようでしたらアプリで設定ができるので、やっておくと良いでしょう。

※緑、黄、橙を一段階アップ
最初の設定のままだと、高温になってからファンが回るので回転数が高い(=うるさい)んですよね。なので、中温にさしかかったころから、しっかり冷却するように設定を変更します。
そうすることで予防的に冷却ができるので、高温(高回転)に差し掛かりにくくなり、結果的に騒音をおさえることができるという訳です。
色再現が優秀!14型FHDディスプレイを搭載
ナロー(狭小)ベゼル採用により、コンパクトなボディがよりスッキリと見えます。余計な枠がないので、作業に没頭できるのがすばらしいですね!
またNTSC比 約72%液晶(参考値 sRGB比換算 約102%に相当)で、色再現に優れている点も見逃せません。よりリアルな編集が可能になっているのは、カメラマンをはじめとするクリエイターには嬉しいのではないでしょうか。
また液晶自体も明るく、文字がクッキリ見えるのも好印象でした。従来のモデルだと、文字がにじんで見えるようなこともありましたが改善されていると感じます。
小さなポイントかもしれませんが、マウスさんの真面目さやこだわりを感じました。
インターフェースは、HDMI、USB3.0(Type-A、Type-C)、LAN端子など一通りそろっています。数は多くないので、必要ならUSBハブを用意したほうが良いかもしれません。
個人的に残念だったのが、カードスロットが非搭載なところです。この際、マイクロSDでも良かったので搭載して欲しかった。カードリーダーやケーブルって意外と荷物になるし、なにより持ち出すのを忘れるんですよね・・・荷物が多くなりがちなクリエイターを助けてやって欲しいところ。
あとはSimスロットとか搭載できると最強なんですけどね~!
DAIV 4N(NG4300)の感想や評価
DAIV 4N(NG4300)の良いところ
- 超軽量でコンパクトなのに処理能力が高い!
- 広色域の液晶ディスプレイを搭載!
- 独立グラフィックMX250搭載!
- ロングライフバッテリー!ついにPD対応!!
- おしゃれで使いたくなるデザイン!
DAIV 4Nは本格的なクリエイト作業に使うにはややパワー不足感は否めませんが、モバイル環境なら十分すぎるほどの性能をもったノートPCです。
RAW現像や、ちょっとした動画編集をしたいという期待には十分応えるモデルだと思います。なにより小さいは正義ですし、1日もつバッテリーのおかげで、場所や時間を気にすることもありません。
14型は個人的にとても好きなサイズですし、これはきっと人気が出ると思っています。
DAIV 4N(NG4300)のいまいちなところ
- ファンの音が大きめ
- 高度な処理には性能不足
- キーボードにゴミがたまらないか心配
おそらく好きな人と、いまいちという人が真っ二つにわかれそうなモデルだと感じます。性能面に目を向ければ足りないと感じる人もいるでしょう。逆に「軽いからいつも持ち歩いているよ」という人も多そうな気がします。
ファンやゴミに関しては、自分が気をつけてあげれば良いだけなのでデメリットでもないかもしれませんね。
DAIV 4N(NG4300)シリーズをおすすめしたい人
- ちょっと高性能なノートPCが欲しい人
- 外で編集作業やRAW現像をしたい人
- スタイリッシュなパソコンが欲しい人
- ディスプレイの品質が良いノートPCが欲しい人
- カメラマンや女性クリエイター
- 上級者のサブパソコンとして
DAIV 4N(NG4300)シリーズをレビューしてきましたが、とにかく軽快で使っていて気持ちの良いパソコンでした。場所を圧迫することもなくバッテリーの寿命も長いので、環境に左右されずに作業ができる心地良さをぜひとも感じて欲しいと思います。
DAIV 4Nへの命名に伴い多数のラインナップ制度は廃止。1モデルをカスタマイズするような形になりました。
本格派の人にはやや物足りない可能性もあるので、その場合は上位モデルのDAIV 5Nシリーズから選ぶことをおすすめします。⇒公式HPでDAIV 5Nの詳細を見る
最後までお読みいただきありがとうございました。