「G-Tune EL-B」と「G-Tune HL-B」どっちがおすすめか考察!ちがいはグラボだけ?

G-Tuneのミニタワー型パソコンはどれが買いなのか?を検討していきます。
メーカーがLANパーティーや、イベントでの使用もおすすめするほどコンパクトなパソコン。ゲーミングモデルというだけあってパフォーマンスもかね揃えており、アイデア次第で色々な用途に使ええるという器用さも持ち合わせています。
ミドルゲーマー向けの「G-Tune EL-B」と、ヘビーゲーマー向けとされる「G-Tune HL-B」を比較して、どっちが買いなのかをあぶり出していきたいと思います。ちなみにライトゲーマー向けの「G-Tune PL-B」はゲーム目的だとやや心許ない性能なのであえて本記事からは削除しております。
※この記事では別モデルのデータを元に執筆しております。
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目次
「G-Tune EL-B」「G-Tune HL-B」のスペックを比較
「G-Tune EL-B」と「G-Tune HL-B」のスペック(性能)を確認していきましょう。
モデル | 構成 | 価格 |
G-Tune PL-B | Core i5-9400/GTX1650S/16GBメモリ/256GB NVMe SSD + 1TB HDD | 99,800円 |
G-Tune EL-B | Core i7-9700/RX5700/16GBメモリ/256GB NVMe SSD + 1TB HDD | 139,800円 |
G-Tune HL-B | Core i7-9700/RTX2070S/16GBメモリ/256GB NVMe SSD + 2TB HDD | 189,800円 |
全モデルともミニタワー型のケースを採用しており、コンパクトさはデスクトップPCという言葉が似合わないほど。ユーザーレベルに合わせて棲み分けができているラインナップという感じがしますね。
上位モデルの大きなちがいはグラフィックの差になります。「G-Tune EL-B」ではWQHD解像度での快適動作を目指しているRadeon RX5700が搭載。そしてより高いパフォーマンスを発揮するGeForce RTX2070 SUPERを搭載し、HDDの容量も多いのが「G-Tune HL-B」ということになります。
グラフィック性能が高くなればゲーミング性能も必然的にアップするので、より高解像度のモニターでプレイしたり、ゲーミングモニター(高フレームレート)でヌルヌル遊んだりといったことも可能になります。またRTX世代はリアルタイムレイトレーシングやDLSS技術にも対応しており、よりリアルな映像体験を可能にしているのもポイント。
簡単に見ればRX5700とRTX2070 SUPERのガチンコ勝負ということになるのですが、本当に差はそれだけなのか?も合わせてチェックしていきます。
「G-Tune EL-B」と「G-Tune HL-B」のサイズは、幅178mm×奥行き395㎜×高さ330㎜、重量が約8.3kgで全くおなじでした。
エントリーモデルも人気だった!
記事執筆時点では、ライトゲーマー向けのG-Tune PL-Bが公式サイトの売れ筋ランキング3位になるほどの人気ぶり。
Core i5-9400×GeForce GTX1650 SUPERの組み合わせには、ゲーム目的で購入するにはやや物足りな気がしますが、設定にはあまりこだわりのない人や、動けばOKというライトゲーマーが価格的メリットの強さから選択しているのだと思います。
ただし、このモデルはゲーミング性能としては「並」です。ちょっとこだわたいと思った時にスペック不足に陥る可能性もあります。また拡張性が高いとも言えないので購入時点である程度スペックを吟味する必要があるので注意してください。
G-Tune PL-Bについてはレビューもしているので参考にしてみてくだ。
G-Tune PL-Bのインターフェース
外観デザインは共通で、サイドに電源ボタンやイヤホンジャック、USB3.0×2が設置されています。設置の自由度が下がるので、上にあったほうが良かったのでは?という気がしないでもないです。
背面にはUSB3.0×2、USB3.1×2、ディスプレイと接続するためのHDMI、DisplayPort、DVI-Dも備えています。残念ながらType-Cには未対応となっており、カスタマイズで追加することもできません。
写真はライトユーザー向けのG-Tune PL-Bのものですが、モデルによってはちがいがある可能性もありますのでご注意下さい。
CPU:Core i7-9700の性能
「G-Tune EL-B」と「G-Tune HL-B」のCPUは共通で、Intel Core i7-9700が採用されています。
高負荷な処理でも快適に行えるパフォーマンスをもっていますので、ゲームだけでなくクリエイト作業にも使えます。上位2モデルであれば高解像データでも立ち向かえる気がしますね。
標準搭載のCore i7-9700は、従来モデルのCore i7-8700と比較するとほんのり性能がアップ。2世代前のCore i7-7700なら大幅な性能アップが期待できますので、第7世代以前のCPUを使っている人は買い替えを検討しても良さそうです。
Core i7-9700は8コア8スレッドで、Core i7-8700は6コア12スレッドと性格も少しちがいます。
以前はRyzen CPUを採用したモデルもあったのですが、現在のところラインナップには登場していません。個人的には、第3世代 Ryzenを搭載したパソコンの登場にも期待したいところです。
「RTX2070 SUPER」「RX5700」のちがい
それでは注目のグラフィック性能をチェックしていきます。
PASSMARKが公開しているデータを見てみると、RX5700とRTX2070 SUPERのスコア差は4000弱となっています。約30%ほどGeForce RTX2070 SUPERのほうが高性能だろうという予想がたちます。
エントリークラスのG-Tune PL-Bに搭載されているGeForce GTX1650 SUPERですら、フルHD解像度ならほとんどのタイトルを遊べるくらいの性能はもっています。ただしゲームはどんどん新しく出てきますし、最新タイトルであればあるほど重たくなっていきます。そういう意味では、高性能なグラボを搭載したパソコンを選んでおいたほうが長く使える可能性は高まります。
予算に余裕があれば、RADEON RX5700(G-Tune EL-B)あたりを選んでおきたいところです。
FF15のスコアを比較
重量級タイトルのFF15でテストした結果を一覧にしてみました。このデータは僕が過去にテストした結果を表にしたものです。
FF15のテスト結果でも、約30%ほどRTX2070 SUPERがRX5700を突き放す結果になりました。
実力的にはRTX2070 SUPERが上というのはハッキリしましたが、ここで気になってくるのが価格差ですよね。
価格差は妥当なのか?
「G-Tune EL-B」と「G-Tune HL-B」の価格差は5万円です。この価格差が妥当なのか?気になって仕方ありません。
139,800円に性能差分の30%を上乗せすると・・・139800×1.3=181740円となります。
RTX2070SUPERが新技術にも対応しているという付加価値をさらにプラスすると結構妥当なラインにも思えますよね。
ミドルクラスのG-Tune EL-Bの価格・性能を100%として換算した場合はこんな感じに。
モデル | グラボの性能差 | 価格差 |
EL-B(RX5700) | 100% | 100% |
EL-B(RTX2060S) | 110% | 119% |
HL-B(RTX2070S) | 127% | 135% |
G-Tune EL-BをRTX2060SUPERにカスタマイズした場合のコストも計算してみましたが、ちょっとGeForce系のコスパが悪いように見えます。性能は申し分ないんですが差額分に見合うのか?と言われるとちょっと微妙な気がしないでもない・・・
次はグラボを単体で購入した際の価格差をチェックしてみます。
【価格】
RX5700:4万円前後
RTX2070SUPER:6万円前後
なんということでしょう~2万円ほどしか差がありません!いくらHDDが倍の容量だからと言って5万円は取り過ぎじゃ・・・というような印象も受けます。逆に言うとRX5700を搭載したG-Tune EL-Bが安すぎるのかもしれません。
RX5700の立ち位置としては、RTX2060とRTX2060 SUPERの間くらいの性能といった感じです。コストパフォーマンス的には、今回登場したグラボの中でもトップだと思いますね。リアルタイムレイトレーシングやDLSSといった機能が必要ないなら良い選択肢になると思います。
もしこういった技術に対応させたいのであれば、G-Tune EL-BをRTX2060 SUPERにカスタマイズするのが良いのかも?
ちなみにRTX2060SUPERが気になるなら「はるふれ限定パソコン」をご覧ください。公式サイトよりもお得な構成になっています。(時期により販売していない可能性もございます)
グラボ意外に違いはないのか?
本当にグラボ意外にはちがいがないのか?公式サイトにある仕様詳細やカスタマイズ項目を見てチェックしてみます。
項目 | G-Tune EL-B | G-Tune HL-B |
価格 | 139,800 | 189,800 |
メモリスロット | 2スロット(最大32GB) | |
メモリタイプ | PC4-21300 DDR4 | |
電源 | ||
拡張ストレージベイ | 2.5型シャドウ×3 (空き 3) | |
カスタマイズ | RTX2060SUPER | なし |
メモリスロットやタイプ、電源、インターフェース、サイズ、重量、追加可能なストレージなど、どの項目についてもちがいを見つけるのが難しいくらい同じでした。唯一ミドルゲーマー向けの「G-Tune EL-B」にはRTX2060 SUPERのカスタマイズに対応しているくらいです。
両者のちがいはグラボと価格だけと言って差し支えないでしょう。なので購入のポイントはこの2つになります。
G-Tune PL-B/EL-B/HL-Bの感想
良いところ
- コンパクトなのに性能が高め
- ゲーマーも満足できるグラフィック性能
- 持ち運びも可能
G-Tune ◯L-Bモデルは、コンパクトな筐体にギュッと高性能を詰め込んだというのが最大のポイント!ゲームだけでなく、オフィス系アプリやクリエイター系のアプリも快適に動作するはずです。
本当に場所をとらないのでデスク上で使ったり、別の部屋に移動して使ったり、友達の家に持っていったり・・なんてことも可能かもしれません。ユーザーレベルに合わせてフレキシブルに選べるのもグッドポイントでしょうね。
ちょっとイマイチなところ
- カスタマイズ性に乏しい
- キーボード、マウス、液晶が付属しない
- ストレージ容量が少ない
コンパクトさは恩恵ばかりではありません。やはりカスタマイズ性に乏しくなってしまうのは仕方がないところです。メモリやストレージを追加するのは難度が高めなので、購入時点で余裕をもった構成に仕上げておくことをおすすめします。
またゲームをダウンロードするにはメインストレージ容量が少ないです。最近のゲームは20~50GBくらいあっても不思議ではないので、256GBだと数本入れるだけで容量不足に陥ってしまいます。できれば512GB以上にしておくことをおすすめしたいですね。

カスタマイズ性はほぼ皆無です
「G-Tune EL-B」と「G-Tune HL-B」はどっちがおすすめ?をおすすめしたい人
性能面だけを見るとRTX2070SUPERを搭載した「G-Tune HL-B」が良いは間違いないのですが、コスパ面を含めるとRX5700を搭載した「G-Tune FL-B」に軍配があがるかなという印象を受けました。
グラボ性能とHDD容量だけで価格差の5万円を埋めるのは難しく、もう少し他のところで違いを見せて欲しかったというのが本音ですかね。
もしもミドルクラス以上のパソコンをお求めであれば「はるふれ限定パソコン」をご検討ください。Core i7-9700K×GeForce GTX2060 SUPERの組み合わせで税別159,800円となっています。(変更になる可能性もあります)
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