G-Tune E5-165シリーズをレビュー!ゲームもクリエイトもこなせる万能選手に限定モデルも登場

マウスコンピューターの「G-Tune E5-165」を紹介します。
マグネシウム合金を採用したボディは、従来モデルよりも約30%薄型軽量化を実現。Core i7-10870H(Ryzen 7 5800H)は、デスクトップパソコンに引けを取らない性能を誇ります。GPUにはRTX3060を採用しており重量級データも扱える万能モデルに進化しました。
※当サイト限定でAMD Ryzen 7 5800Hを採用したモデルが登場!ぜひご検討ください!
目次
G-Tune E5-165の特徴とスペック
マウスコンピューターが展開するゲーミングモデルの「G-Tune」から登場したリニューアルモデルです。
従来モデルよりも1つレベルを引き上げたパフォーマンスに、1,73kgという軽さが特徴的なノートパソコンです。外観はスタイリッシュでゲームゲームしていないのも良いですよね。万人受けするデザインだと思います。
G-Tune E5-165の特徴をまとめるとこんな感じです。
- Core i7-10875Hを搭載!
- RTX3060で描画性能も高い!
- 薄型軽量化しているのに性能はUP!
高性能ゲーミングモデルは2kgを超えるのが普通という世界で、1.73kgというのは軽いです。15.6型WQHDモニターは、165Hzリフレッシュレート、sRGB比 100%の色域にも対応しているのも見逃せません。ゲームをヌルヌルの画面で遊べるし、WEBコンテンツなどのクリエイティブな領域でもしっかりと活躍できるようになっています。
G-Tune E5-165の性能(スペック)
CPU:Core i7-10875H(限定:Ryzen 7 5800H)
グラフィックス:GeForce RTX3060
メモリ:16GB
ストレージ:512GB NVMe SSD
液晶:15.6型 WQHD(165Hz/sRGB比100%)
サイズ:355.5×236.7×20.6mm
重量:約1,73g
写真 | 4K動画編集 | ゲーム |
◎ | ◎ | ◎ |
G-Tune E5-165は、高解像度に負けない高いパフォーマンスを備えており、下手なデスクトップよりも高スコアを叩きだします。限定版のRyzen 7 5800Hは、各種ベンチマークなどでもIntel Core i7-10870Hを凌ぎます。その辺のちがいもしっかりと確認していきます。
G-Tune E5-165 外観チェック
G-Tune E5-165シリーズは、DAIV 5Nリネームモデルとなりロゴ意外は全て共通です。それもあってかゲーミングのギラギラした感じはなく、シルバーで気軽に使いやすいデザインだと思います。黒はわりと指紋や汚れが目立ちやすいですからね。
背面にはしっかりと冷却穴が設けられています。
パフォーマンス切り替えボタンを押すことで「エンターテイメントモード」「パフォーマンスモード」を切り替えて使えます。モバイル時やゲームで遊んでいる時などうまく切り替えて使いましょう。
なおACアダプターを使わない場合は、若干パフォーマンスが落ちます。
従来モデルよりも約30%軽量化!
高性能かつ約1.73kgという軽さは当モデルの最大の武器でしょう。モバイル環境下でも本格的な作業が行えるほか、友人宅に持ち込んでゲームを楽しむなんてことも可能です。
ACアダプターはやや大きいですが、実測で663gでした。従来モデルだと846gもありましたので、この辺もスリム化されているのは好印象です。パソコン本体+ACでも約2,4kgだと考えると、これまでのスタンダードパソコン本体を持ち歩くのと同じくらいです。
キーボード
キーボード配列はクセが少なく、割と静かにタイピングができるのでカフェでの作業も気楽に行えます。少し気になるのは、上下キーが小さいくらいでしょうか?小型軽量化のメリットを考えると小さな問題です。
カラーリングも自由に行えるので、パソコンと対話しているような感覚を得ることもできます。
インターフェース
インターフェースはHDMI、USB3.0×2、USB3.1(Type-A、Type-C)、micro SDカードリーダー(UHS-1)、ヘッドフォン出力、マイク入力などです。高速なWi-Fi 6にも対応しています。WEBカメラもあるのでオンライン会議も可能です。
ディスプレイ
15.6型WQHDモニターは、165Hzのリフレッシュレートに対応しており、滑らかな映像を楽しめるほか、索敵の面でも有利な環境構築ができます。あえてゲーミングモニターを買わないで済むのもありがたいですよね。
WQHDになったことで、RAW現像や動画編集のようなクリエイティブな作業でも効率的に作業できる点も見逃せません。
G-Tune E5-165の性能チェック
Core i7-10870Hのテスト結果は、DAIV 5Nのものを掲載しています。ブランドロゴのちがいだけで、性能面でちがいはありませんので参考にしてください。
Ryzen 7 5800Hの性能!Core i7-10870Hと比較

Ryzen 7 5800H

Core i7-10870H
参考までに他モデルと比較した例をご覧ください。(PASSMARKの公開スコアを掲載)
モデル | CPU | スコア |
G-Tune E5-165-R7 | Ryzen 7 5800H | 21720 |
G-Tune E5-165(DAIV 5N) | Core i7-10870H | 15403 |
G-Tune E5-144 | Core i7-10875H | 15814 |
ROG Zephyrus M16 | Core i7-11800H | 22769 |
DAIV 5P | Core i7-10750H | 12728 |
Ryzen 7 5800Hは、直販サイトモデルのCore i7-10870Hと比較すると約40%も高いスコアです。
このスコアがそのまま実作業に直結しているとは思えませんが、決して無視できる差ではないことは明らかです。RAW現像や動画編集でも有利に働くことでしょう。
RAW現像の処理時間を計測
RAW現像の実行速度をチェックします。
無料ソフトのRawTherapeeで100枚のRAW現像にかかった時間を計測しました。
モデル | CPU | 時間 |
G-Tune E5-165-R7 | Ryzen 7 5800H | 3分13秒 |
G-Tune E5-165(DAIV 5N) | Core i7-10870H | 3分21秒 |
G-Tune E5-144 | Core i7-10875H | 3分23秒 |
DAIV 4P | Core i7-1165G7 | 3分37秒 |
DAIV 5P | Core i7-10750H | 4分12秒 |
PASSMARKスコアではCore i7-10870Hを圧倒したRyzen 7 5800Hでしたが、RAW現像においては差がほとんどつきませんでした。個人的にはどちらを選択しても問題ないと感じます。
これまでRAW現像においてはIntelが有利になることが多かったですが、Ryzenも来るところまで来たなという印象です。Core i7-10750Hなどのスタンダードクラスには1分以上差をつけるので、処理時間を少しでも短縮したいクリエイターは検討するのもありだと思います。
GPU:GeForce RTX3060の性能
G-Tune E5-165に搭載されているのはGeForce RTX3060です。ここは直販モデルも限定モデルも共通となっているので大きな差は出てこない・・ハズです。
実際に高性能化しているのかをFF15にてチェックしていきましょう。
FF15のスコアを比較
モデル | 設定 | 結果 |
G-Tune E5-165-R7 (R7 5800H×RTX3060) | 3840×2160(標準設定) | 4284(普通) |
1920×1080(標準設定) | 10311(とても快適) | |
G-Tune E5-165(DAIV 5N) (i7-10870H×RTX3060) | 3840×2160(標準設定) | 4428(普通) |
1920×1080(標準設定) | 10532(とても快適) | |
DAIV 5N(RTX2060) | 3840×2160(標準設定) | 3301(普通) |
1920×1080(標準設定) | 9013(とても快適) | |
G-Tune H5(RTX3070) | 3840×2160(標準設定) | 5189(やや快適) |
1920×1080(標準設定) | 10935(とても快適) |
FF15は4K解像度で普通にプレイができるという結果になりました。
また、Intel製のほうが若干スコアは高かったものの誤差範囲と言って良いでしょう。少なくともIntel、AMDどちらを選んでも体感できるほどの差はないと思います。
多くのタイトルを快適に遊べることは間違いないのですが、本機の課題は静音性です。ハイパフォーマンスモードにするとスコアは上がりますが、冷却のためのファンが盛大に回ります。ゲームの妨げになるとまでは言わないものの、気になることはまちがいありません。
そんな時は、電源横のパフォーマンス切り替えボタンを押すことで性能を落として、静音性を確保することが可能です。
スコア的にはRTX2060程度になってしまいますが、この状態だったらファンも気にならないレベルになりました。旧モデルだったらこのスコアを出すためにファンがブンブン回っていました。条件さえ許すのであれば、ボタン1つで静かに遊ぶことができるのもメリットの1つでしょう。
G-Tune E5-144で動画編集を試す
動画編集は無料ソフトのResolve使って、ミラーレスカメラで撮影した4KデータをフルHDへレンダリングする時間を測定しています。
5分程度の動画を書き出すのに2分で処理が終わってしまいました。これはミドルハイクラスのデスクトップパソコンと同水準です。
モデル | パーツ構成 | 時間 |
G-Tune E5-165-R7 | Ryzen 7 5800H×RTX3060 | 1分58秒 |
G-Tune E5-165(DAIV 5N) | Core i7-10870H×RTX3060 | 2分05秒 |
DAIV 5P | Core i7-10750H×GTX1650Ti | 3分20秒 |
これだけの性能があれば4K動画編集にも対応できますし、ちょっとしたゲーム配信とかも楽しめるのではないでしょうか。YouTubeデビューを考えている人にも良いと思います。
Core i7-10750H×GTX1650Tiのようなスタンダードな構成よりも、はっきりと格のちがいを見せつける形となっています。
SSD(Cドライブ)の性能
ストレージの転送速度は、読込速度が2000MB/sを超えています。むちゃくちゃ高性能というほどではありませんが、十分サクサク感を味わえる水準です。
G-Tune E5-165 ベンチマーク性能
続いては、CPU、GPU、メモリ(RAM)、ストレージのパフォーマンスチェックのために「Novabench」でテストします。
限定モデル
直販モデル
G-Tune E5-165 | 限定モデル(AMD) | 直販モデル(Intel) |
総合 | 3931 | 3281 |
CPU | 2442 | 1675 |
GPU | 1014 | 975 |
RAM | 285 | 277 |
Disk | 190 | 255 |
ざっくりとPCの性能がわかるNovabenchですが、総合スコアはRyzen 7 5800Xを搭載した限定モデルが高くなりました。中でもCPUのスコア差がかなり大きく響いている印象です。
他のテストを通して見た時に、実行速度で大きな差を感じるようなシーンはありませんでした。とは言え、ベンチテストでRyzenが高く出ていますので、潜在的な面で有利という判断にはなるでしょう。こうしたスコアを気にする人なら限定モデルを購入するのが良いと思います。プレミアム感もありますし。
G-Tune E5-165のデメリットは?
- ファンがうるさめ
- バッテリーがもたない
パフォーマンスの高さゆえに犠牲になっている面もあります。特に冷却のためのファンの音が大きいのは気になりました。長時間ゲームをプレイすると余計に気になりそうです。
個人的にはパフォーマンスを少し落としてでも、ファンの音を調整して使うと思います。そうすると高性能のメリットが薄れはしますが、セーブをかけてもRTX2060程度は出るので多くの作業で問題なく動作するはずです。これが最初からRTX2060だと上手くセーブできなかったりするんですよね。
あとはバッテリーのモチもそこまでではありません。GPUが必要な作業では特に消費が激しいので、基本的にはACアダプターは必須になるでしょう。そうなるとちょっと荷物にもなるのでモバイル性は犠牲になっちゃいます。それでも約2.5kgなんですけど軽くはないですよね。
G-Tune E5-165をおすすめしたい人
G-Tune E5-165-R7を紹介してきました。
パフォーマンスもデスクトップに負けませんし、15.6型ながら軽量かつ作業効率も確保している完成度は素晴らしいです。ゲーミングモデルですが、RAW現像、動画編集にもしっかり使えることもわかりました。
ありがたいことに販路が限られている限定モデルを当サイトで扱わせていただけるようになりました。ここ最近では、IntelよりもAMDの存在感がましている背景はあるので、Ryzen搭載のゲーミングパソコンが登場したのは結構意義があると思います。ぜひ検討の1台に加えてもらえると嬉しいです!
マウスコンピューターは、安心の国内生産に加えて、サポート面でも定評があるので安心ですよ→【独自取材】マウスコンピューターのカスタマーサポートセンターへ潜入!
最後までお読みいただきありがとうございました。