G-Tune E5-144 はCore i7-10875H搭載!ワンランク上のゲーミング性能を提供するノートPC

マウスコンピューターの「G-Tune E5-144」(2020年モデル)を紹介します。
マグネシウム合金を採用したボディにより、従来モデルよりも約30%薄型軽量化を実現。デスクトップを不要にするくらいパフォーマンスは強化され、より高いレベルを求めるユーザーに応えるパソコンに進化しました。
※この記事は同社のDAIV 5N(2020)の写真・スコアを掲載しております。ちがいはディスプレイパネルのみで外観も性能面も同じです。参考→DAIV 5Nレビュー
目次
G-Tune E5-144の特徴とスペック
マウスコンピューターが展開するゲーミングモデルの「G-Tune」から登場したリニューアルモデルです。
従来モデルよりも1つレベルを引き上げたパフォーマンスに、1,77kgという軽さが特徴的なノートパソコンです。外観はスタイリッシュでゲームゲームしていないので割と万人受けするデザインだと思います。
G-Tune E5-144(2020)の特徴をまとめるとこんな感じです。
- Core i7-10875Hを搭載!
- GPU(RTX2060)性能が若干強化!
- 薄型軽量化しているのに性能はUP!
2kgを切るモデルは薄型のものが多く、カバンへの納まりもよくなるのでモバイルしやすいのが特徴。その変わり熱処理がうまくおこなえず性能がうまく引き出せていないモデルも中にはありました。
G-Tune E5-144に限ってはそうした不安は関係なく、しっかりと性能を引き出せているので安心してください。マウスコンピューターは性能を引き出すのがうまいメーカーだと思います。
G-Tune E5-144の性能(スペック)
CPU:Core i7-10875H
グラフィックス:GeForce RTX2060
メモリ:16GB
ストレージ:512GB NVMe SSD
液晶:15.6型 フルHDノングレア(sRGB比100%)
サイズ:355.5×236.7×19.9
重量:約1,77g
写真 | 4K動画編集 | ゲーム |
◎ | ◎ | ◎ |
G-Tune E5-144(2020)は、高解像度に負けない高いパフォーマンスを備えており、下手なデスクトップよりも高スコアを叩きだします。144HZリフレッシュレートに対応したパネルを採用しているので動きの速いゲームも得意としています。
▼DAIV 5N(2020)を使ってカフェで作業した様子
薄型なのでリュックへの収納もスムーズです。
G-Tune E5-144をチェック
外観
DAIV 5N(2020)とはほぼリネームモデルとなり同筐体を採用しています。シルバーっぽい明るめのカラーリングなのでカジュアルな気持ちで使いやすくなったと思います。黒はわりと指紋や汚れが目立ちがちですからね。。
DAIV 5NとG-Tune E5-144のちがいは「ロゴ」と「パネル」になります。こだわりがない人ならどちらを選択しても同じです。
パフォーマンス切り替えボタンを押すことで「エンターテイメントモード」「パフォーマンスモード」を切り替えて使えます。モバイル時やゲームで遊んでいる時などうまく切り替えて使いましょう。
なおACアダプターを使わない場合は、若干パフォーマンスが落ちます。
従来モデルよりも約30%軽量化!
なんといっても軽量化の恩恵は大きく、ちょっとした用事でも外に持ち出せるのはありがたいです。友人と外でゲームをしたり、動画編集や写真の編集にも最適です。
ただしACアダプターは大きいので注意が必要。
実重量で846gもありました。本体とACアダプターを合わせると約2.6kgになります。個人的には持ち出せるギリギリの重さという気がしますね。
従来モデルだとパソコン本体だけでも約2,5kgだったことを思うと、かなり頑張っていると思います。
キーボード
キーボード配列はクセが少なく、割と静かにタイピングができるのでカフェでの作業も気楽に行えました。メカニカルのカチカチといった打鍵感も好きですが、外だと周囲の迷惑になってしまいますからね。
やや上下キーが小さいのが気になったくらいでしょうか?小型化のメリットを考えると小さな問題です。
カラーリングも自由に行えるので、パソコンと対話しているような感覚を得ることもできます。
インターフェース
インターフェースはHDMI、Thunderbolt 3、USB3.0×2、USB3.1(常時給電対応)、micro SDカードリーダー(UHS-1)、ヘッドフォン・マイクなどです。高速なWi-Fi 6にも対応しています。
ディスプレイ
液晶は144Hzのリフレッシュレートに対応した15.6型フルHD ノングレアを装備。滑らかな映像を楽しめるほか、索敵の面でも有利な環境構築ができます。あえてゲーミングモニターを買わないですむのはありがたいです。
クリエイティブ作業には色域が物足りないので「カラーマネジメントディスプレイ」を用意するのも手だと思います。
Thunderbolt3にも対応しているため対応機器が使用できます。
G-Tune E5-144の性能チェック
Core i7-10875Hの性能!Core i7-9750Hと比較
第10世代Core i7-10875H(8コア/16スレッド)を採用しています。ハイパフォーマンスをうたうモデルでもCore i7-10750Hが多く採用される中で、G-Tune E5-144は格上となっています。
参考までに他モデルと比較した例をご覧ください。(PASSMARKの公開スコアを掲載)
モデル | CPU | スコア |
G-Tune E5-144 | Core i7-10875H | 15814 |
G-Tune H7-MKB | Core i7-9750H | 11439 |
DAIV Z7 | Core i7-9700 | 13752 |
Core i7-10875Hは、従来モデルのCore i7-9750Hと比較すると約38%も高性能化しています。
僕が使っているG-Tune H7-MKBも非常にパフォーマンスが高いゲーミングノートなのですが、あっさりと前をいかれてしまいました。
写真編集や動画編集といったクリエイティブな用途に使うなら、G-Tune E5-144はかなり・・・いや、最高クラスに助けになってくれるノートPCです。しかも軽量なんてズルイ(笑)
RAW現像の処理時間を計測
RAW現像の実行速度をチェックします。
無料ソフトのRawTherapeeで100枚のRAW現像にかかった時間を計測しました。
モデル | CPU | 時間 |
G-Tune E5-144 | Core i7-10875H | 3分23秒 |
G-Tune H7-MKB | Core i7-9750H | 3分56秒 |
DAIV Z7 | Core i7-9700K | 3分15秒 |
Core i7-9750Hを採用したモデルよりも約30秒も処理が速く終わりました。なんならデスクトップCPUよりも速いです・・・
薄くなっているのに速くなっているのは、買替えを真剣に悩むレベルですね。少なくともパフォーマンスに不満を覚えることはありません。
GPU:GeForce RTX2060の性能
G-Tune E5-144に搭載されているのはGeForce RTX2060です。
従来モデルから据置きになっていますが、ACアダプターを180W→230Wに強化して電力設定を最適化することで従来よりも約18%性能アップしたと言います。
実際に高性能化しているのかをFF15にてチェックしていきましょう。
FF15のスコアを比較
モデル | 設定 | 結果 |
G-Tune E5-144 | 3840×2160(標準設定) | 3301(普通) |
1920×1080(標準設定) | 9013(とても快適) | |
G-Tune H7-MKB | 3840×2160(標準設定) | 4075(普通) |
1920×1080(標準設定) | 9583(快適) | |
従来モデル | 3840×2160(標準設定) | 3001(普通) |
1920×1080(標準設定) | 8173(快適) |
従来モデルより新モデルのほうが約10%スコアが伸びていることを確認できました!
理論値で最大18%の伸びというところでしょうが、実際に10%くらい伸びているのは好印象です。CPUもGPUも高性能化しているのに価格が据置きというのも良心的ですね!
ただしRTX2070を搭載したG-Tune H7-MKBよりは当然ながら低い数値にとどまっています。
G-Tune E5-144で動画編集を試す
動画編集は無料ソフトのResolve使って、ミラーレスカメラで撮影した4KデータをフルHDへレンダリングする時間を測定しています。
5分程度の動画を書き出すのに2分で処理が終わってしまいました。これはミドルハイクラスのデスクトップパソコンと同水準です。
モデル | パーツ構成 | 時間 |
G-Tune E5-144 | Core i7-10875H×RTX2060 | 約2分 |
DAIV Z7 | Core i7-9700K×RTX2060S | 約2分 |
これだけの性能があればちょっとしたゲーム実況配信や、4K動画編集にも対応できそうですね。YOUTUBERを目指す人にもマッチした製品だと思います。
SSD(Cドライブ)の性能
CドライブのSSDは、読込速度が2000MB/sを超えています。高性能というほどまではいきませんが十分に速いです。このクラスのSSDを一度使ってしまうと元にはもう戻れませんね(笑)
G-Tune E5-144のトータルスコア(総合力)
続いては、CPU、GPU、メモリ(RAM)、ストレージのパフォーマンスチェックのために「Novabench」でテストします。
モデル | G-Tune E5-144 | MacBook Pro(2019) |
総合 | 3249 | 1490 |
CPU | 1734 | 828 |
GPU | 1057 | 267 |
RAM | 265 | 275 |
Disk | 193 | 120 |
ゲーム目的ならMacを検討している人は少ないと思いますが、持ち出し用のパソコンとしては競合すると思います。
性能比較ではざっくり倍以上の性能差となっており、GPUに関しては4倍近くも差がついています。MBPにメモリをつんでSSDを増やしていくと価格的にも近いものになってくると思いますが、性能面だけでみるとG-Tune E5-144に軍配が上がりますね。
G-Tune E5-144のデメリットは?
- ファンがうるさめ
- バッテリーがもたない
パフォーマンスの高さで犠牲になっている面も少なからずあります。それは冷却のためのファンの音、それからバッテリー性能です。
ACアダプター無しで3時間ちょっとの駆動になりました。やや不安が残る感じですが、バッテリー性能はどうすることもできません。大人しく大きなACアダプターを持ち歩きましょう。
ファンに関しては管理アプリで若干大人しくできます。個人的には「省エネ」に設定してやることでブログ執筆などの軽作業で音が気にならなくなりました。
設定はWindowsメニューからControl Centerを開いて省エネにチェックを入れるだけ。とても簡単です。
G-Tune E5-144をおすすめしたい人
- 動画編集や写真編集に使いたい人
- ゲーム配信、YouTubeなどの動画投稿
- 高性能×軽さを両立したモデルが欲しい人
- モバイル環境でも高負荷な作業をする人
- デスクトップ並みのノートPCを探している人
G-Tune E5-144を紹介してきました。
軽量化しているのに性能の落ち込みなどはなく、むしろパフォーマンスは伸びてより使いやすいノートパソコンになりました。ノートパソコンにデスクトップ並みの要求をしたいユーザーには検討してもらいたい1台です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。