MacBook Pro 13インチ(2019)を購入して1ヶ月経ったのでレビュー!最新モデル(2020)を選ばなかった理由

※MacBook Air(Early 2020)レビューも書きました
MacBook Pro 13インチ(2020)は下位か上位モデルか?そんな風に悩む日々をおくっている人もいるかと思いますが、僕はMacBook Pro 13インチ(2019)下位モデルを選択しました。
最新の上位モデルなら第10世代Coreプロセッサを搭載し、ハイパフォーマンスに仕上げることも可能。下位モデルでは物議をよんだバタフライキーボードは廃止され価格も若干お安くなっています。しかもSSDは倍増して256GBから!
それなのになぜ2019年モデルを選択したのか?その理由と、約1ヶ月ほど使ってた感想をふくめてレビューしていきたいと思います。
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- 写真・動画編集におすすめのモニター
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目次
MacBook Pro 13(2020)が登場!
- 第10世代Intel CPUを採用(上位モデル)
- 3,733MHz LPDDR4X
オンボードメモリ(最大32GB) - 256GB SSD〜(最大4TB)
- Thunderbolt 3ポート x 2
- Magic Keyboardを採用
- 134,800円から購入できる
下位モデルのCPUは第8世代Coreシリーズのまま据置きとなり、Magic Keyboardに変更されたことで不安を解消している。しかもSSDは256GBに増量されているのに旧モデルより5千円も安くなってしまった。マイナーチューンとは言えコスパはよくなっています。
MacBook Airの最新モデルなら第10世代Coreプロセッサを採用しており4コアモデルも選べます。価格も安くなり軽くなるので対抗馬としては頭を悩ます存在ですよね。仮にMacBook Proの下位モデルに第10世代Coreプロセッサが搭載されていれば、悩まずに購入できた気がします。
ちなみにMacBook Pro 13インチの上位モデルは、第10世代Coreプロセッサを採用しておりパフォーマンス面は向上しています。さらにメモリは標準で16GB(最大32GB)、SSDは512GB(最大4TB)と贅沢プロ仕様になっています。
とは言え、モバイル環境で写真編集や動画編集を頻繁に行うような人なら、MacBook Pro 13インチ上位モデルかなという気がします。16インチは持ち運びにはちょっとつらいですからね。。
大きな懸念材料としては、最新のMacBook Proと動画編集ソフトの相性問題があります。
iMovieやFinal Cut Proといった動画編集ソフトで、エラー表示が出たり、レインボーカーソルが多発したり、2019年モデルよりも書き出し時間が遅くなるといった報告がネット上にあがっていました。調べてみると最新モデルのMacBook Airでも同様の報告が上がっており、動画編集がままならない状態ならやめとこう・・と選択肢として消えました。
そこで2019年モデルのMacBook Pro 13インチに白羽の矢が立ったという訳です。動画編集も安定していそうですし、遅ければ遅いでデスクトップで処理すればいいかな・・みたいな感じです。
MacBook Pro 13インチ(2019)レビュー
Apple整備品でメモリが16GBのやつが売られていたのでポチっとな。僕の用途としてはブログがメインで、記事用に写真を整えたりするくらいですがメモリは16GBあったほうが良いと思っていたのでありがたい。
整備品なので真っ白なお箱です。

ペリっとな
従来はビニールで完全に覆われていましたが、最近のApple製品は開封しやすくなっていますよね!

「あ~コレだよコレ!」
MacBook Pro 13インチのスペースグレイを選びましたが、このルックスは誰が見てもApple製品だとわかるし言うまでもなくカッコいい!
思えば2015年頃に始めてMacBook Pro 13インチを購入して以来になりますが、当時はスベスベしたボディを傷付けたくなくて使うのを躊躇していました。結局あまり使いこなせないまま手放してしまいました。この感じはきっと初恋に近いものがあるよね・・・実らないもんだよ(遠い目)
サイズ・重量
MacBook Pro 13インチを選ぶ理由としては「モバイルしやすい」というのも大きいですよね。1.4kgなので出張に持っていったり、打ち合わせのためにリュックに入れたり柔軟に持ち出せるのは助かります。
サイズ/重量 | MacBook Air(2019) | MacBook Pro 13(2020) |
高さ | 1.56cm | 1.56cm |
幅 | 30.41cm | 30.41cm |
奥行き | 21.24cm | 21.24cm |
重さ | 1.25kg | 1.4kg |
現行モデルのサイズを比べてみるとMacBook Air・ MacBook Pro 13インチは全く同じです。Airとついているだけにサイズも重量もコンパクトな感じかと思うと意外とそうでもないんですね。ちなみにMacBook Pro 13(2019)はバタフライキーボードなので若干薄く、重量も1.37kgです。
パフォーマンス重視ならMacBook Pro、軽さ重視ならMacBook Airという選択になります。
付属品
付属品はUSB-C充電ケーブル、USB-C電源アダプター、定番のりんごステッカーなどなどです。
ディスプレイ
MacBook Pro 13インチの画面解像度は2560×1600で、編集ソフトでの作業性も良好です。また広色域(P3)に対応しているので、写真や動画の忠実な編集を手助けしてくれます。

(左)Air、(右)Pro
写真ではわかりにくいかもしれませんが、パッと見でもMacBook Proのほうが色の表現に優れていると感じることができます。普通にネットや動画視聴で使う分にはどちらでも問題ないですが、クリエイティブワークをする人なら広色域の恩恵はあると思います。明るさはAirが400ニト、Proが500ニトで屋外などでの使用にはProの方が便利ということになります。
True Toneにも対応しているので周囲の環境光に合わせて、画面を適正な表示に自動でもっていってくれます。つまり何も考えずに使っても目の疲れを軽減してくれるという訳です。
ただデメリットもあって、バッテリーの消耗が速くなるのと、色味を自動で変えてしまうので本来の色がわかりにくくなります。写真編集においては迷いが生まれる元にもなりがちなので、僕はオフにして使っちゃうことが多いですね。
より精度の高い編集がしたいならカラーマネジメントモニターの導入を考えたほうが無難です。
インターフェース
MacBook Proの左側にはUSB-Cポートが2個装備されています。最大で40Gb/sの高速転送に対応したThunderbolt 3にも対応しているため、対応デバイスとの拡張性はかなりのものです。1つは充電ケーブルをさすので、実質的には1つしか空きがありませんので不足しがち・・・上位モデルは4つあるので接続機器が多い人はそっちを選んだほうが良いかも!
外部ディスプレイに接続して使う場合、2ポートモデルは5K(5120×2880、60Hz)、4ポートモデルは6K(6016×3384ピクセル、60Hz)となっている。4Kを超える解像度なので影響のある人は少なそうですけどね。
不格好かもしれないけどSDカードリーダーとか搭載してくれたらかなり助かるんですけどね。僕はこんな感じので外部モニター(BenQ EW3280U)に接続しながら使っています。
MacBook Air(下)は先細りになっている楔形、MacBook Pro(上)はフラットなデザインになっているのがわかります。
キーボード
最新モデルのキーストロークは1mmなので、バタフライキーボードが採用される以前のモデルに近い心地でタイピングできます。僕のはしっかりとバタフライキーボードなので撫でるように優しくタイピングします。
と言うか、ほとんどがクラムシェルモードで使うのでバタフライキーボードの不具合もあまり懸念はしていません。賛否両論のTouch Barすら全く使っていないという状況(笑)壊れるなら毎日使っているMagic Keyboardの方かもしれません。
バタフライ構造なので「入力できない」「勝手に入力されてしまう」「キーが押し込んだまま戻ってこない」といった不具合にいつか出会すかもしれません。こうした症状が発生した場合は、Appleのキーボード修理プログラムの対象になる可能性が高いので修理手続きを踏みましょう。
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MacBook Pro(2020/2019)の性能比較
MacBook Pro 13インチのパフォーマンスはどれくらいなのか?Macユーザー御用達の「Geekbench Mac Benchmarks」を参考にしてみます。
モデル | CPU | シングルスコア | マルチスコア | 価格 |
MacBook Air(2020) | Core i3-1000NG4 | 1005 | 2016 | ¥104,800 |
MacBook Air(2020) | Core i5-1030NG7 | 1060 | 2682 | ¥134,800 |
MacBook Air(2018-19) | Core i5-8210Y | 769 | 1569 | ¥119,800 |
MacBook Pro 13(1.4GHz) | Core i5-8257U | 943 | 3895 | ¥134,800 |
MacBook Pro 13(2.0GHz) | Core i5-1038NG7 | 1134 | 4235 | ¥188,800 |
Mac mini | Core i3-8100B | 928 | 3319 | ¥82,800 |
Mac mini | Core i5-8500B | 1029 | 4796 | ¥122,800 |
MacBook Pro 13インチの下位モデルは「シングルスコアが943」「マルチスコアが3895」となっています。
シングルコアでは最新のMacBook Airにわずかに及びませんが、マルチスコアは倍近い性能を持っています。つまり高負荷な作業をしないのであれば、最新のMacBook Airがおすすめ!一方で動画編集とか重めの作業をするならProを選びましょうねということになります。
Mac mini(Core i3)、MacBook Air(2018)と使ってきて、ややパフォーマンス不足を感じるシーンもありました。そこでパワーを求めてProを選択する決断をしました。
最新モデルのCore i5だとシングルで20%、マルチコアで8%ほどスペックアップしています。しかし数万円差を埋めるほどの性能アップは期待できないと判断したので、下位モデルと同等スペックの2019年モデルに行き着いた形になります。
▼実機でも公表値とおおむね一致する形に。
MacBook Proのベンチスコア
続いては、CPU、GPU、メモリ(RAM)、ストレージのパフォーマンスチェックのために「Novabench」でテストします。
内容 | MacBook Pro(2019) | MacBook Air(2018) |
総合 | 1490 | 886 |
CPU | 828 | 364 |
GPU | 267 | 179 |
RAM | 275 | 205 |
Disk | 120 | 138 |
MacBook Pro 13(2019)にしたことで、MacBook Air(2018)の約1.7倍のパフォーマンスを得ることができました。
CPU性能は2.2倍、GPU性能は1.5倍です。思ったよりもグラフィック性能に差がつかなかった印象ですね。残念ながらSSDはProが1000MB/sに対し、Airが1500MB/sの読み込み速度でスペックダウン。ただ読み書きに関しては体感的に大きな差は感じないかな。
Proにしてから重めの処理をしていてももたつきが減りましたし買い換えてよかったです。Airよりも熱を持ちやすくなった気はしますけど、ファンがしっかり回ってくれるので大きな問題は起きていません。
買いかえるならどれがおすすめ?
やはりと言うか、最初に頭に浮かぶのはMacBook Air(2020)ですよね。Geekbenchでも良好な結果を示していましたし、軽作業なら安いAirで十分という気がします。きっとブログ書くなんてお手の物なはず。
ただマルチコアの処理がイマイチなので動画編集するならMacBook Proを選択するほうがボトルネックは起こりにくいはずです。eGPU(外付けGPU)を使うことを想定しているならProのCPU処理能力のほうが生かせると思います。もしモバイルしないのであればMac miniという選択肢もありですよね!
ざっくりと考えると各モデルはこんな人におすすめです。
- MacBook Air:コストを抑えてMac製品を使いたい
- MacBook Pro:持ち運びもするし動画編集もしたい
- Mac Mini:小さいPCが欲しい、持ち運ばない
Mac mini、MacBook Air、MacBook Proと使ってきた僕が次に選ぶとしたら、Mac miniのCore i5/Core i7を選びそうな気がします。CPU性能はダントツに高いですし、なにより場所をとらないってのが素敵。
外付けグラフィック(eGPU)で性能UP
eGPU(外付けGPU)は以下の記事にまとめています。気になっている方は参考までにどうぞ。
MacBook Pro 13(2019)のメリット・デメリット
- 軽くて処理能力もそこそこ高い
- 安定した動画編集能力
- 整備品で安く買えることもある
- Wi-Fi6に非対応
MacBook Proはバランス能力に優れたノートPCだと思います。
ルックスは最高ですし、パフォーマンスも上々、軽くて多用途に使えるという意味では万人におすすめしやすいモデルだと思います。残念ながらWi-Fi6に非対応という弱点もあるものの「迷ったらコレ(Pro)選べば間違いない」という完成度の高さを感じています。
ここ1ヶ月ほど毎日使っていますが、大きなトラブルもなく気持ちよく使えています。
MacBook Pro 13はいいぞ!
バランス感覚に優れたMacBook ProはモバイルPCの決定版的な存在だと思います。僕のようにそこそこのパフォーマンスで十分、だけど動画編集とかにも対応させときたいよな・・みたいな人に最適です。
最新モデルは、下位モデルで税込15万円、上位モデルは20万円を超えてきます。性能比だとややコスパが悪い気がしないでもないので、現行品とあまりスペックの変わらないMacBook Pro 13(2019)を選ぶというのは選択肢としてアリだと感じます。
先日のWWDCでは、MacのCPUがインテルからApple Silliconに切り替わるみたいな発表もありました。インテルCPUを搭載したモデルとしては後継になる可能性が高く、希少性という意味では価値があるかもしれません。もはやワビサビの世界です。
Windows機ならパフォーマンスにふっても価格はそこそこに抑えられる可能性もあるので、そちらも含めて検討されるのが良いかもしれません。当サイトでは「RAW現像、写真編集におすすめのパソコン」という記事も書いているので参考にしてくださいね。
商品リンク
▼2020年モデル
▼2019年モデル
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