mouse「m-Book K700シリーズ」をレビュー!専用グラフィック搭載で写真動画編集に使えるノートPC

マウスコンピューターの「m-book Kシリーズ」をお借りしたのでレビューします。高性能なCPUと、独立グラフィックを搭載。写真やイラストなどの制作から、ちょっした動画編集ならこなせるスタンダードPCです。
トップクラスの人気を誇るノートPCですなのですが、写真をはじめとするクリエイト作業は当サイト限定モデルのほうがおすすめです。もちろんKシリーズのほうが優れている点もありますので、その辺の注意点をふまえて書きたいと思います。
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m book K700シリーズとは?
マウスコンピューターが展開するブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」とあります。
当サイトは写真をメインに扱っていますので、クリエイター向けのDAIVを中心に紹介してきました。しかしパソコンの高性能化が進んでいることで、一般向けモデルといえどもクリエイトコンテンツに向いたパソコンが登場しています。
その1つが今回紹介するmouseブランドのKシリーズになります。ブランドの中でもハイエンドにあたり、処理能力の高さ、グラフィック性能の高さは特筆すべきものがあります。
スタンダードモデルなので、比較的低価格を実現!まさに「美味しい」モデルとなっています。その証拠に、人気ランキングでは上位の常連となっています。
K700シリーズの特徴をまとめるとこんな感じです。
- 高性能なCPU「Core i7-9750H」が搭載されている
- 独立グラフィック「GeForce MX250」が搭載されている
- デスクトップ並みの処理能力を持っている
- ナローベゼル採用ですっきりとしたデザイン
- イラストや写真編集を楽にこなすパフォーマンス
- 税別¥99800-からと低価格を実現している
Kシリーズのラインナップ
モデル名(m-book) | パーツ構成 | 価格 |
K700BN-M2S2 | Core i7-9750H / MX250 / 8GB / 256GB SSD | 99800 |
K700SN-M2SH2 | Core i7-9750H / MX250 / 16GB / 256GB SSD(NVMe)+1TB HDD | 119800 |
K700XN-M2SH5 | Core i7-9750H / MX250 / 32GB / 512GB SSD(NVMe)+1TB HDD | 129800 |
今回お借りしたのは、真ん中のモデル「m-book K700SN-M2SH2」です。
頻繁にセール対象になっていますのでチェックだけでもしてみると良いことあるかも!?
m-book Kシリーズ(K700SN-M2SH2)の性能
パソコンとして使うからには処理能力が気になります。特に写真編集や動画編集を考えている人には大切な要素になるでしょう。ベンチマークソフトを使いながら確認していきましょう。
Intel製CPU Core i7-9750Hは超定番!
搭載されているCore i7-9750Hは、一般向けモバイルCPUとしてはトップクラスの性能を誇ります。6コア12スレッドで高負荷な作業も快適、ほとんどの人にとっては満足できる性能だと思います。
と言うか、満足できなければ基本的にデスクトップを購入するしかありません。
参考までに、一部のCPUと比較した例をご覧ください。PassMarkのデータを参照しています。
モデル | CPU | スコア |
新モデル | Core i7-9750H | 13482 |
従来機 | Core i7-8750H | 12401 |
旧モバイル用CPU | Core i7-7700HQ | 8766 |
デスクトップ用CPU | Core i7-8700 | 15140 |
さすがにデスクトップCPUには劣るものの、それでも十分すぎるほどの性能です。実際にフルサイズのRAWデータを現像しましたが、ストレスは感じませんでした。
それもそのはず、2世代前のCore i7-7700HQと比較すると約1.5倍も高性能になっているんですね。デジモノの進化は速いですがハイクラスのCPUが搭載されたノートPCがを選んでおくことで長く使えます。
SSDが高速!起動もソフトもキビキビ動く
テスト機のSSD(NVMe対応)

一般的なHDD
Cドライブは高速なSSDが採用されています。一般的なHDDと比較しても、約10倍以上の高速の読み書きが可能になります。パソコン起動、ソフトのインストール、すべての動作がキビキビしますので快適です。
ときに大量のデータを扱うユーザーには助けになってくれるはずです。
GeForce MX250搭載で写真やゲームも快適に!
10万円前後のパソコンは、独立グラフィックを搭載していないモデルが多いです。そのためCPU内蔵のグラフィックを使うことになるのですが、性能が低いため高負荷に耐えられません。
GeForce MX250はエントリー向けの補助的な意味合いが強いとはいえ、CPU内蔵と比較するとはるかに高性能です。
- Intel HD620(CPU内蔵):934
- GeForce MX250:2549
比較してみると2倍以上の性能差があります。同じ値段を支払うなら、グラフィックが搭載されたノートパソコンのほうが良いですよね?
とは言え、過度な期待は禁物です。最新のオンラインゲームや、動画編集では苦しいと感じるシーンが多かったように感じます。後ほど解説していきます。
GeForce MX250 | |||
写真 | イラスト | 動画編集 | ゲーム |
◎ | ◎ | △ | △ |
RAW現像・動画編集クリエイティブ作業は快適?
RAW現像や動画編集もテストをしてみました。
まずRAW現像ですが、無料ソフトの「RawTherapee5.4」を使って100枚のRAWデータの一括返還にかかった時間は3分58秒でした。(設定はJPEG品質は90%、高画質です。)
旧モデルに搭載されていたCore i7-8750Hでは、4分06秒だったので短縮化につながっています。32GBメモリの上位モデルを使えば、もう少し短縮化できるかもしれません。
RAW現像は、どちらかと言えばCPUに依存する処理になります。高性能なCore i7-9750Hなら安心して任せられるという印象です。もちろんグラフィックの支援も多少ですが受けられます。
Kシリーズは動画編集には使える?
動画編集には無料ソフトのResolveを使いテストをしました。
まず4K動画編集はあきらかにグラフィックの性能不足なので、考えないほうがよいです。一眼レフで撮影したデータを編集してみましたが、ほとんど動きません。
仕方なくフルHDに変換してから作業を勧めてみましたが、個人的にはストレスを感じるレベルでした。動画編集はきびしいというのが素直な印象です。
ごくたまに数秒のカットをつないで、簡単なイメージ映像を作るという感じなら我慢できるかもしれません。。
GeForce MX250のゲーミング性能は?
Kシリーズでゲームをプレイしたいと考えている人もいるかもしれません。
先にも書いている通りGeForce MX250はそこまで高性能ではないので、ゲーミング性能でみても決して高くありません。
重量級タイトルとして知られるFF15は「動作困難」という結果に・・・見ていてパソコンが可愛そうになるくらいでしたので、重量級ゲームや、最新タイトルは厳しいでしょう。
もう何年も続いているような定番ゲームの、ドラクエ10、リーグ・オブ・レジェンド、マインクラフトあたりは快適にプレイできます。最近人気のPUBG、フォートナイト、レインボーシックスシージなどのバトロワやFPS系のゲームは、画質を調整しながらプレイすることが前提になりそうです。
とは言え、1280×720ドットに下げたゲームが快適か?と言われると疑問。遊びたいタイトルがプレイ可能だったら儲け物くらいに考えていたほうが良いかもしれません。
m-book Kシリーズの外観
性能のことにふれるのはこのくらいにして、次は外観デザインや使い勝手の感想に移っていきたいと思います。
スタンダード is 安心感
m-book Kシリーズは、いたってスタンダードなデザインをしています。おしゃれさや、艶やかさのようなものは感じません。それがかえって飽きがこなくて良さそうな感じがします。
The スタンダード!はどこか安心感があります(笑)
背面には大きなファンが2基搭載されています。効率的に排熱が行えるので、熱をもちやすい高性能なCPUでも安定した性能を維持できます。
mouseロゴも主張しないので、モバイル環境でも躊躇しないで済みます。
ACアダプターも小さくて持ち運びに便利
ACアダプターはスマホを一回り小さくしたくらいのサイズ感。これくらいであれば、いつも使っているカバンに滑り込ませることが可能ではないでしょうか。Kシリーズの駆動は約7.4時間とのことなので持ち出せると安心です。
高性能なパソコンはそれだけ電力を食うので、ACがアダプターも大型化しやすいんですよね。
フルサイズキーボード採用!
テンキーつきフルサイズキーボードなので、事務的な用途にもバッチリ使えます。右側のShiftがやたらと小さいのはなんで?
タッチパッドも割と大きいので、ちょっとした作業だったらマウスは不要かもしれません。
Kシリーズのインターフェース
外部出力はHDMI(4K対応)、mini DisplayPortを使って同時に3画面までの出力が可能。USB端子もついているので不足を感じることは少ないでしょう。SDカードリーダーがついているのも地味に嬉しいポイントです。
ディスプレイの性能もスタンダート!
15.6型(フルHD)ディスプレイは、IPSノングレア仕様になっています。映り込みが少なく、視認性も良いのでストレスは感じません。
ただしsRGBカバー率などが記載されていない、普及タイプになっています。僕が普段使っている写真編集用のカラーマネジメントモニターと比較すると、空の青みが薄かったり、赤みがおさえられていたりします。
本格的な写真編集、イラスト作成には厳密な色再現能力が欲しいところです。Kシリーズなら、外部ディスプレイの導入も考えたほうが良いかもしれません。→写真編集におすすめのモニター
DAIVブランドでは色域が広いディスプレイを採用しています。その点はクリエイター向けのDAIVが優れていると感じます。当サイト限定のノートパソコンもおすすめです!
mouse Kシリーズの感想や評価
良いところ
- CPUの処理能力が高い!
- グラフィックを搭載している!
- 性能の割に抑えられたお値段!
- クセのないスタンダードな安心感!
mouse m-book Kシリーズの良い所は、なんと言っても処理能力が高いところです。パソコンのベースがしっかりしていると多くのシーンで感じることができるはずです。
そしてクセのないデザインや、キーボード、といった全体的な部分で見てみても「ハズレ」を引かない強さを感じます。まさに王道スタンダードPCといった印象でした。
ちょっとイマイチなところ
- ディスプレイが一般レベル
- キーボードの配置(サイズ)がイマイチ
- ハズレないけど大当たりもない
辺に狙いをつけたモデルではないので、万人に好まれそうな一方で「飛び抜けた性能をもたない」というのがKシリーズの弱点かもしれません。
ゲーミング性能、軽量コンパクトさ、駆動時間、ディスプレイの品質、などなどこだわりを持つ人からすると検討外になってしまう可能性もあります。
Kシリーズをおすすめしたい人
- CPU処理能力の高いノートPCが欲しい人
- モバイル環境で簡単な製作活動をしたい人
- グラフィック搭載のノートPCが欲しい人
- 10万円前後の予算で考えている人
- 写真やイラスト制作で使いたい人
マウスコンピューターのスタンダードPC、m-book Kシリーズを紹介しました。
mouseブランドではハイエンドに数えられ、CPU処理能力の高さと、外部グラフィック搭載で10万円強というのは非常にコスパが良いです。大きな不満もなく、末永くつかっていける1台になるはずです!
一方でディスプレイ品質が「並」という点は気になります。本格的な写真編集を考えている人は、DAIV NG5300をご検討ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。