mouse K5をレビュー!在宅ワークはもちろん、専用グラフィック搭載で週末クリエイターにもおすすめのノートPC

マウスコンピューターの「mouse K5シリーズ」をお借りしたのでレビューします。
高性能なCPU( Core i7-10750H)と、独立グラフィック(MX350)を搭載。一般用途はもちろん、在宅ワークもしっかりこなせるパフォーマンスです。仕事でちょっとした写真編集やイメージムービーを作ったり、週末に撮りためた写真や動画のデータ編集もしっかりこなせるスタンダードPCです。
旧モデル(mouse K700シリーズ)からどの程度進化しているのか?をふくめてしっかりとレビューしていきたいと思います。それではどうぞ!
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目次
mouse K5シリーズとは?
マウスコンピューターの展開するブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」とあります。
今回紹介するmouse K5は、一般向けのmouseブランドの中では上位モデルにあたります。事務処理やメールといったビジネスユースだけでなく、Webコンテンツ制作やエンタメなどなど幅広く対応できるパフォーマンスを備えています。
立ち位置的にはスタンダードモデルですが、実用性の高い性能と、低価格を実現!まさに「いいとこ取り」のモデルとなっています。その証拠に、旧モデルのmouse K700シリーズは人気ランキングでは上位の常連となっていました。そんなメーカーの顔とも言えるPCの後継機ですので、じっくりと深堀りしながら魅力に迫っていきましょう。
mouse K5シリーズの特徴をまとめるとこんな感じです。
- 高性能なCPU「Core i7-10750H」が搭載されている
- 独立グラフィック「GeForce MX350」が搭載されている
- ノートPCがとしては高い処理能力を持っている
- ナローベゼル採用ですっきりとしたデザイン
- イラストや写真、動画編集を楽しめる
- 税別¥109,800-からとコスパ抜群!
Kシリーズのラインナップ
モデル | パーツ構成 | 税別価格 |
mouse K5 | Core i7-10750H / MX350 / 16GB / 512GB SSD | 109,800 |
mouse K5 (32GBメモリ) | Core i7-10750H / MX350 / 32GB / 512GB SSD+1TB HDD | 119,800 |
K700SN-M2SH2 | Core i7-9750H / MX250 / 16GB / 256GB SSD+1TB HDD | 119800 |
旧モデルのK700シリーズからは、CPUとGPUが変更となり、デザインも刷新されました。土台がよりしっかりイメージですが、価格に大きな差をつけていないところにメーカーの良心が見える気がします。
mouse K5のパーツ自体に目新しさはありませんが、マウスコンピューターはテストをしっかりと重ねた上でパーツを採用する傾向にあり、そういう意味では安心感があります。エラーやトラブルを極力回避できるという言い方をしたほうがわかりやすいかもしれません。パソコンに対して苦手意識をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、そういう方にこそ「mouse K5」を選んでほしいですね。
ちなみに32GBメモリを採用したモデルもラインナップされており、スタンダードモデルと1万円の差額となっています。16GB→32GBへのカスタマイズは通常だと13,800円しますし、上位モデルは1TB HDDもついてきます。(その分若干重い)
カスタマイズでストレージを増やしたりといった予定があるなら、はじめからmouse K5(32GBメモリ)モデルを購入するのがおすすめです!
mouse K5 外観チェック
mouse K5はブラックベースですが、光具合でブラウンにも見えるのでチョット高級感があります。このクラスのパソコンをビジネスユースに考えている人は多いと思いますがロゴが大きいのが少々残念なポイントでしょうか?指紋や汚れは目立ちやすいので定期的にクリーニングしましょう。
背面には大きなファンが2基搭載されています。割と早め早めに回るので音はやや気になるものの、その分しっかりと冷却してくれているはず。熱ダレ防止と考えたら許容範囲ではないでしょうか。
付属品・ACアダプター
ACアダプターはスマホを一回り小さくしたくらいのサイズ感。これくらいであれば、いつも使っているカバンに滑り込ませることが可能でしょう。リチウムポリマー電池を採用したことで、駆動時間が従来の約7.4時間→約11.5時間と大幅に伸びました。モバイル環境下でバッテリーはなにより重要なので嬉しいですよね。
キーボード
テンキーつきフルサイズキーボードなので、事務的な用途にもバッチリ使えます。グニャグニャとした打鍵感ですが、音はほとんどしないので周囲に迷惑はかかりません。これも実用的ですね。
タッチパッドも割と大きいので、ちょっとした作業だったらマウスは不要かもしれません。テンキー周りは不思議な配列。
インターフェース
インターフェースは、HDMI と Mini DisplayPort 端子を本体背面に装備し取り回しの良さを実現。USB3.1 (Type-C) 、USB2.0、USB3.0×2の計4基のUSB端子。UHS-I対応カードリーダーも内蔵している点は嬉しい。
ディスプレイ
15.6型(フルHD)ディスプレイはノングレア仕様になっています。映り込みが少なく、視認性も良いのでストレスは感じません。
ただしsRGBカバー率などが記載されていない、普及タイプになっています。僕が普段使っている写真編集用のカラーマネジメントモニターと比較すると、空の青みが薄かったり、赤みがおさえられていたりします。本格的な写真編集、イラスト作成には厳密な色再現能力が欲しいところです。
mouse K5ならインターフェースもしっかりあるので、外部ディスプレイの導入も考えたほうが良いかもしれません。→写真編集におすすめのモニター
DAIVブランドでは色域が広いディスプレイを採用しています。その点はクリエイター向けのDAIVが優れていると感じます。当サイト限定のノートパソコンもおすすめです!
mouse K5 性能チェック
パソコンとして使うからには処理能力が気になります。特に写真編集や動画編集を考えている人には大切な要素になるでしょう。ベンチマークソフトを使いながら確認していきましょう。
CPU:Core i7-10750H 性能
Core i7-9750H
Core i7-10750H
CPUはCore i7-9750HからCore i7-10750Hへと進化しており、一般向けモバイルCPUとしてはトップクラスの性能です。6コア12スレッドで高負荷な作業も快適、ほとんどの人にとっては満足できる性能だと思います。と言うか、満足できなければ基本的にデスクトップを購入するしかありません。
参考までにPassMarkのデータを掲載しましたので参考にしてください。
CPU | スコア |
Core i7-10750H | 12617 |
Core i7-9750H | 11338 |
Core i7-8750H | 10199 |
Core i7-7700HQ | 6979 |
旧世代とのスコア差は1割程度となっていますが、実感としてはかなりサクサク感が増したような気がします。Core i7-7700HQと比較すると約1.8倍くらいのスコア・・・数年前のノートパソコンを使っている人なら感動間違いなしでしょう。
RAW現像の処理時間を計測
実行速度をテストするためにRAW現像にかかった時間を計測します。無料ソフトのRawTherapeeで100枚のRAW現像にかかった時間を計測しました。
モデル | CPU | 時間 |
mouse K5 | Core i7-10750H | 2分29秒 |
mouse K700(従来モデル) | Core i7-9750H | 3分58秒 |
DAIV Z7 | Core i7-9700K | 3分15秒 |
第10世代Core i7-10750Hを採用しているためRAW現像処理能力も優秀です。従来モデルよりも1分30秒近くも処理時間を短縮しています・・デスクトップよりも短い時間で処理が完了するなんて速すぎる・・・
RAW現像中に余裕こいて離席していたら処理が終わってたので、再度計測しなおしたくらいには速いです(笑)これくらいしっかりRAW現像できてしまうので「ディスプレイ品質がもう少し良ければ最高だったのに・・」と悔やまれます。ある意味贅沢な悩みですよね。
SSD転送速度
Cドライブは高速なNVMe SSDが採用されています。読み込み速度は約2500MB/sで、パソコンの起動やソフトのインストールも高速です。
GPU:MX350 性能
10万円前後のノートパソコンって、独立グラフィック(GPU)を搭載していないモデルが多いです。そのためCPU内蔵のグラフィックを使うことになるのですが、性能が低いのでクリエイト作業をはじめとする高負荷に耐えられません。
その点、mouse K5はGeForce MX350を搭載しているので描画性能に優れます。
- Intel HD620(CPU内蔵):921
- GeForce MX250:2569
- GeForce MX350:2951
スコアを比較してみると、CPU内蔵に比べてMX350は約3倍程度の性能があるとわかります。同じ価格ならより強いノートパソコンのほうが絶対に良いですよね!
MX350は補助的な意味合いも強いGPUですので過度な期待は禁物。最新ゲームを動かしたり、4K解像度の動画編集には耐えられません。
GeForce MX350 | |||
写真 | イラスト | 動画編集 | ゲーム |
◎ | ◎ | ○ | △ |
もしゲームも楽しみたいのであれば、mouse ブランドのフラッグシップ「mouse K7」や、ゲーミングブランドのG-Tuneから選ぶのがおすすめです。
ゲーミング性能
先にも書いている通りGeForce MX350はそこまで高性能ではないので、ゲーミング性能に過度な期待は禁物です。
重量級タイトルのFF15でゲーミング性能をチェックします。
モデル | 設定 | 結果 |
mouse K5 (MX350) | 1920×1080(軽量設定) | 3283(普通) |
DAIV 4N (MX250) | 1280×720(軽量設定) | 3913(普通) |
mouse K7 (GTX1650) | 1920×1080(標準設定) | 5552(やや快適) |
DAIV 5D (GTX1660Ti) | 1920×1080(標準設定) | 8000(快適) |
FF15 フルHD(標準設定)は厳しいものの、画質を軽量設定に落とせば「普通」までいけました。従来モデルにも採用されていたMX250では、1280×720(軽量設定)で普通だったので進化は感じられます。
もう何年も続いているような定番ゲームの、ドラクエ10、リーグ・オブ・レジェンド、マインクラフトあたりは快適にプレイできるでしょう。最近人気のPUBG、フォートナイト、レインボーシックスシージなどのバトロワやFPS系のゲームは、画質を調整すればプレイ可能かもしれません。
GTX1050あたりのスコアにも届いていないので「ゲームは遊べたらラッキー」くらいの感覚でいるほうが良いでしょう。少なくともしっかりゲームを遊びたいなら別のモデルを選ぶべきです。
動画編集も楽しめる
無料ソフトのResolve使って動画編集をテストします。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の動画を書きだす時間を計測。
モデル | パーツ構成 | 時間 |
mouse K5 | Core i7-10750H×MX350 | 3分07秒 |
mouse K7 | Core i7-10750H×GTX1650 | 2分47秒 |
DAIV Z7 | Core i7-9700K×RTX2060S | 約2分 |
フルHDクラスの動画編集なら十分にこなせるパフォーマンスです。なんなら上位モデルのmouse K7に迫る勢いですね。
従来モデルのmouse K700は、書き出しまで行えるものの個人的にはストレスがあり「動画に向きません」と案内していました。現行モデルならよほどこだわった編集作業を行わない限りは耐えられると思います。かなり実用性の高いモデルに仕上がってきたなという印象をもちました。
mouse K5 総合パフォーマンス
モデル | mouse K5 | mouse K7 |
総合 | 2402 | 2619 |
CPU | 1398 | 1404 |
GPU | 507 | 846 |
RAM | 279 | 279 |
Disk | 218 | 90 |
mouse K5の総合力はノートパソコンとしては比較的高めで、安心して使うことができます。上位モデルもmouse K7と比較してもそれほど開きを感じませんよね。
mouse K5 感想や評価
良いところ
- CPUの処理能力が高い!
- グラフィック性能も実用レベル!
- 性能の割に抑えられたお値段!
- 実績のあるスタンダードモデル!
mouse K5シリーズの良い所は、なんと言っても処理能力が高いところです。パソコンのベースがしっかりしているので、多くのシーンで余裕を感じるはずです。クリエイト作業でもしっかりと結果を残しており、コストパフォーマンスの良さは従来モデルよりもさらに高まったという印象。
全体的な部分で見てみても「ハズレ」がないところが強さだと感じます。まさに王道スタンダードPCと言えるのではないでしょうか。安心しておすすめできるノートパソコンです。
ちょっとイマイチなところ
- ディスプレイが一般レベル
- ハズレないけど大当たりもない
- ロゴが目立つ
下手に狙いをつけたモデルではないので、万人に好まれそうな一方で「飛び抜けたポイントもない」というのがKシリーズの弱点かもしれません。あまり面白みがないというか・・あくまで実用パソコンというイメージです。そういう意味では、ゲーミング性能、軽量コンパクトさ、駆動時間、ディスプレイの品質、などなどこだわりを持つ人からすると候補外になってしまう可能性もあるのかもしれません。
mouse K5をおすすめしたい人
マウスコンピューターのスタンダードノートパソコン、mouse K5シリーズを紹介しました。
mouseブランドの中では、高いCPU処理能力、外部グラフィック搭載で税別10万円台からというのは非常にコスパが良いです!実用レベルで大きな不満はなく、ビジネス、在宅ワークはもちろん、写真や動画編集も楽しめるモデルになっています。