mouse「m-book X4シリーズ」をレビュー!高性能×軽量×高級感のコンパクトボディを堪能せよ

※m-Book X400シリーズがmouse X4シリーズにリネームされたため修正いたしました。
マウスコンピューターの「mouse X4」をお借りしたのでレビューします。
高性能なCPUとマグネシウム合金を採用した軽量コンパクトな筐体が特徴の14型ノートPCです。独立グラフィックが非搭載なのでクリエイティブな用途にはやや弱いですが、動画視聴やSNS、メールからネットサーフィンなどのコンテンツ消費には最高です!
実際に使ってみましたが、RAW現像や動画編集で使いたい人には別のモデルが良いかもしれないなという判断になりました。
- 同じボディでGPU搭載が魅力→DAIV 4Nシリーズ
- コスパ良くクリエイト作業をしたい人→m-book K700シリーズ
- 本格的な写真編集を楽しみたい人→DAIV 5Nシリーズ
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目次
mouse X4シリーズシリーズとは?
マウスコンピューターが展開するブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」とあります。
当サイトは写真やカメラ関連の情報を発信するサイトになっていますので、クリエイター向けのDAIVを中心に紹介してきました。パソコンパーツの進化により性能が上がったことで、案外クリエイティブな用途につかえてしまったりはします。
今回紹介するmouse X4シリーズは、一般向けのmouseブランドの中でも高い人気を誇っています。残念ながらグラフィック非搭載ですが、ゲームや動画編集をしないユーザーならコスパは魅力的!
GPUが必要なユーザーには同筐体を採用したモデルがDAIVをにもありますので、そちらを選択するほうが幸せになれるでしょう。→DAIV 4Nシリーズ
- Core i7搭載!高い処理能力を有する(Core i5もあります)
- わずか1.13kgの重量で持ち運びがしやすい
- 軽量なのにマグネシウム合金採用で剛性も高い
- 13.3型並のサイズで14型を実現!視認性が良い
- 税別7万円台~性能の割には値ごろ感がある
X4シリーズのラインナップ
モデル名 | パーツ構成 | 価格 |
mouse X4-B | Ryzen 5 3500U/ 8GB / 256GB SSD | 79,800 |
mouse X4-i5-E | Core i5-10210U / 8GB / 128GB SSD | 87,800 |
mouse X4-i5 | Core i5-10210U / 8GB / 256GB SSD | 89,800 |
mouse X4-i7-E | Core i7-10510U/ 8GB / 128GB SSD | 97,800 |
mouse X4-i7 | Core i7-10510U/ 8GB / 256GB SSD | 99,800 |
従来モデルのm-Book X400HSのCore i7-8565UからCore i7-10510Uに世代交代したことでパフォーマンスが向上!より快適な処理を行えるようになりました。
Ryzen CPU搭載モデルが気になる方はRyzen 5 3500Uを搭載した「mouse X5シリーズのレビュー」をご覧ください。(参考値は当記事でも掲載します)
m-Book X400HSの性能
パソコンとして使うからには処理能力が気になります。特に写真編集や動画編集を考えている人には大切な要素になるでしょう。ベンチマークソフトを使いながら確認していきましょう。
CPU Core i7-10510Uの性能
CPUは4コア8スレッドのIntel Core i7-10510Uです。いわゆる省電力タイプですがノートパソコン用としては強力な部類です。パフォーマンスとバッテリーもちを両立させたいモバイルノートなんかによく採用されています。
とは言え、日常的にRAW現像などをする人ならより高性能なCPUを搭載したノートパソコンのほうが作業効率が上がります。
参考までに、一部のCPUと比較した例をご覧ください。PassMarkのデータを参照しています。
モデル | CPU | スコア |
mouse X4(Ryzen) | Ryzen 5 3500U | 7176 |
m-Book X400(従来モデル) | Core i7-8565U | 6602 |
mouse X4(Core i7) | Core i7-10510U | 7251 |
高性能ノート | Core i7-9750H | 11449 |
省電力タイプとあって性能はそこそこといったところ。気になるのは価格で2万円差があるRyzen搭載モデルとパフォーマンスが変わらないという点です。コスパを重視するならRyzen CPU搭載のmouse X4-Bシリーズ一択という感じがします。
また高性能ノートに採用されているCore i7-9750Hと比較すると、Core i7-10510Uのパフォーマンスは63%ほどに止まっているのも気になります。
もしメイン機を検討しているならCore i7-9750Hが搭載されたパソコンを選んだほうが幸せになれるはず。一方でそこまで処理能力を必要としないのであれば、軽量コンパクトで長時間バッテリーがもつ省電力タイプを選ぶほうが使い勝手が良いと感じるでしょう。
SSDが高性能なのでキビキビ動作
テスト機のSSD(NVMe対応)
CPUの性能がそこそこの高さで留まっている割には、全体にキビキビとした印象を受けるのは「SSDが高性能」だからです。
一般的なHDDと比較すると10~15倍程度高速になっているので、起動もソフトの動作ももたつく感じはありません。それもそのはずで2000MB/sを超える書き込みスピードを見せてくれました。
グラボ非搭載なのが残念!
10万円前後のパソコンは独立グラフィックを搭載していないモデルが多いです。このモデルも例にもれずに非搭載になってしまっています。そのため比較的重たいRAWデータの処理、動画編集、オンラインゲームは厳しいと言わざるを得ません。
- Intel HD620(CPU内蔵):1058
- GeForce MX250:2576
同じ筐体を採用しつつ、GeForce MX250搭載のDAIV 4Nと比較すると2.5倍も差があります。
Intel HD620 | |||
RAW現像 | イラスト | 動画視聴 | ゲーム |
△ | △ | ◎ | △ |
もしもグラフィック性能を必要とするような作業がしたいなら、おとなしく別のモデルを選びましょう・・・ゲームでも相当軽いブラウザ系のものや、発売から数年経過しているようなゲームならプレイ可能な場合もあります。
RAW現像・動画編集クリエイティブ作業は快適?
RAW現像や動画編集もテストをしてみました。
まずRAW現像ですが、無料ソフトの「RawTherapee5.4」を使って現像作業をしました。最初の数枚は良かったのですが、作業が長くなるにつれてモタつきを感じるようになりました。グラボ非搭載ということもあって、編集をあててもワンテンポ遅れる感じがしました。
静止画でこれなので、動画編集ははっきり言ってかなり厳しいと言わざるを得ません。やはり餅は餅屋・・・クリエイター向けの作業には、クリエイター向けに開発されたパソコンがおすすめです。
mouse X4シリーズの外観をチェック
※撮影データを誤って紛失してしまいました。写真は公式HP、ならびに同筐体のDAIV 4Nを活用しておりますのでご容赦ください。

DAIV 4Nと同筐体を採用
キーピッチは約18mmでストロークもしっかりした打ち心地です。タイピング音は静かなので、外での作業で神経質にならなくても良いのが素晴らしい。逆にファンは頻繁に回るので、そっちのほうが気になるかもしれません。
14型とコンパクトなボディなのに、無理していないキー配置も見事だと思います。タッチパッドも広いので、ちょっとした作業ならマウス無しでも終えることができます。
mouse X4シリーズのインターフェース
インターフェース周りは必要なものが一通りそろっていますので、出先でプロジェクターに繋いで・・というようなサラリーマンにもうってつけです。SDメモリーカードリーダー(microSD形状)も搭載しているのでちょっとしたデータ管理もできそうです。
Type-C端子はUSB Power Deliveryにも対応しているので、ACアダプタやモバイルバッテリー(60W以上)などと接続して充電することもできます。
残念なのはThunderbolt未対応なところです。こうしたコンパクトボディの製品は、外部デバイスからの底上げを期待したいところでもあるので次期製品には期待したいところです。
m-book X400シリーズの感想や評価
良いところ
- CPUの処理能力がそこそこ高い!
- コンパクトで剛性の高いボディ!
- 約12時間のロングライフバッテリー!(PD対応)
- 性能の割に値ごろ感ががある!
mouse X4シリーズの良い所は、なんと言ってもコンパクトで持ち歩きがしやすい点です。外での作業が中心な人でも一日フルに使えるバッテリーは有り難いです。またPower Deliveryにも対応しているので電源周りの問題にも柔軟に対応できるのはありがたいです。
デザインもスタイリッシュですしカフェなどで使っていても主張はしません。むしろスマートな印象を与えるほうが可能性としては大きいかと思います。
これだけイイ感じにまとまった製品が10万円前後で購入可能というところはポイント高いですね!
ちょっとイマイチなところ
- CPU性能がもう一声ほしい
- グラフィックが非搭載
- インターフェースが物足りない
一般向けモデルとしてデザインされているのは重々承知だが、RAW現像などのクリエイト用途にはちょっと足りないスペックがもどかしい。なので専門的な処理をする人には向かないし、専門的なことをしないのであれば最適なパソコンということになりそうです。
mouse X4シリーズをおすすめしたい人
- そこそこ高い処理能力が欲しい人
- 外での軽作業(ブログ執筆など)に使いたい人
- 軽量で長時間バッテリーがもつPCがが欲しい人
- 10万円前後の予算で考えている人
- モバイルサブマシンとして使いたい人
マウスコンピューターの「mouse X4シリーズ」を紹介しました。
mousuブランドの中でも、デザイン性に優れた使い勝手の良いノートパソコンだと感じます。一般向け用途なら不満なく使える能力は有していますし、10万円前後のノートPCとして完成度の高さも感じます。
一方で「並」から超えられない点は気になります。本格的な写真編集を考えている人は、DAIV 5Nをご検討ください。DAIVブランドでは色域が広いディスプレイを採用しています。その点はクリエイター向けだと感じます。当サイト限定のノートパソコンもおすすめですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。