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アークテリクスのノーバンシェルジャケットをレビュー！ついに出会えた万能着…
アークテリクスの「ノーバンシェルジャケット」（Norvan Shell Jacket）をレビューします。
ゴアテックス素材を使用したトレイルラン向けのアイテムになります。「山で走る」ことを目的に作られていますので、動きを阻害しないデザイン、汗や湿気を逃がす機能、環境から身を守る素材、徹底した軽量化がはかられています。通常のゴアテックスシェルのようなゴワゴワした感じがなく、柔らかく快適性を保ってくれるので日常使いでもバツグンに使いやすい1枚です。
直販店限定モデルということで入手難度は高めで情報も非常に少ないで、この記事を参考にしてもらえると嬉しいです。
目次
アークテリクスとは？
「地球上にある最高の素材、最高の技術、革新的なデザインで製品を作る」ことをコンセプトとして掲げる、ARC’TERYX（アークテリクス）は、カナダ生まれのアウトドアブランドです。
その優れたデザイン性と、防水性や透湿性、防風性などの高機能性は、登山愛好家だけならず広く愛されています。ロゴには始祖鳥があしらわれており、街に出かけると見かけない日はないほどの人気ぶり。感度の高い人なら一度は目にしたことがあるはずです。
ノーバンシェルジャケット（Norvan Shell Jacket）レビュー
ノーバンシェルジャケット（Norvan Shell Jacket）は、、防水性、防風性、透湿性、軽量さなどを高次元で実現したアイテムです。
13デニールのゴアテックス素材なので、完全防水・防風プロテクションを備え、C-KNITが通気性を高めてくれています。伸縮性こそありませんが、しなやかで柔らかい素材は着心地もバツグンに良いです。「ウインドシェル並みの軽さで高機能」と考えると、ハードシェルとウインドシェルの役割を1枚でカバーできますし荷物も減らせます。
山の環境に耐えられるのはもちろん、街へと落とし込んでも気軽に羽織れる1枚になっています。ともすればこの手のアイテムは街着として使うにはオーバースペックになりがちですが、ノーバンシェルジャケットなら身構えることもなく着用できます。軽くてコンパクトに収納して持ち歩けますので、年間を通して使用頻度の高くなるアイテム間違いなしでしょう！
左から「スコーミッシュフーディー」「ノーバンシェルジャケット」「ベータLTジャケット」です。ウインドシェルとハードシェルの中間というか、良い所どりをしたのがノーバンシェルジャケットというイメージです。旧モデルだと「ノーバンLTフーディー」、超軽量コンパクトな「ノーバンウインドシェル」などもありますので間違えないようにご注意ください。
ノーバンシェルジャケット（Norvan Shell Jacket）特徴
トレイルランニングに特化した、超軽量でコンパクトに持ち明けるノーバン。不要な時はコンパクトに収納できます。13デニールのゴアテックス素材は、完全防水・防風プロテクションを提供。C-KNIT™バッカーが通気性を、薄型のフードがカバー力を高めてくれます。バックカントリーでの捜索時に役立つRECCO®リフレクタを埋め込み、ミニマリストデザイン、軽量な素材使い、先進的な構造技術を駆使して、徹底した軽量化を実現しました。※出典：アークテリクス公式
| モデル名 | Norvan Shell Jacket |
| 素材 | ゴア C-ニット |
| タイプ | シェルジャケット |
| 機能 | 耐候性、防水、防風、透湿、超軽量、 |
| 重さ | 190g |
| 価格 | ￥57,200 |
ゴアテックス素材がもともと備える「防水」「防風」「透湿」という機能に、わずか190gという軽さに凝縮しているのがポイントでしょう。極限まで軽量化が図られていますので、ポケットやドローコード、ベルクロもない超シンプル仕様。ミニマルを好むユーザーにもウケそうな印象です。
胸元にさりげなくプリントロゴがあり、リフレクターにもなっているので見る角度で浮き上がってくるのがクールです。ちなみにゴアテックス素材を使用した「ベータLTジャケット」も愛用していますが、よりアクティブに、よりカジュアルに着られるのがノーバンシェルジャケットだと思います。本当に買って良かった…
ノーバンシェルジャケット（Norvan Shell Jacket）デザイン
生地（裏・表）
13デニールのゴアテックス素材＋Cニットにより、耐天候と軽量さを両立したアイテムに仕上がっています。今回はGraphite/Blackというカラーを選択。以前からツートンカラーが欲しくてたまらなかったのもあって（少し高かったけど）購入しちゃいました。
背中側は肩回りがグラファイト、背中がブラックという感じですね。200gの軽さゆえカバンに忍ばせておくこともしばしばあるのですが、あまりに軽すぎて「持ってくるのを忘れたかも？」と何度も確認してしまうほど(笑)
ゴアテックス特融のゴワゴワした感じがなく、とてもやわらかくて着心地が良く仕上がっています。これはヘビーユース間違いなしのアイテム！！
フード
走る用のアイテムなのでフードもコンパクトにしてあり、フィット感を高めてあります。さりげなくブランドネームが入っているのもポイントですね。
首裏にはこのアイテムで唯一のドローコードが装備。必要に応じてすばやく調整が可能です。
ポケット
軽さを極めたモデルなのでポケットは一切なし。これは人によっては使いにくいかもしれませんが、個人的にポケットにモノが入っていると気になってしまうタイプなので問題なし。プロテクション特化、着るだけの割り切ったミニマルデザインです。
あってはならないことですが…雪崩や遭難時のレスキューシステム「RECCO」が装備されています。数グラムのリフレクターによって、特定の周波数を数センチ単位でキャッチできるのだとか！精度高すぎてやばない？ただ、日本では特別な資格が必要になるため、なかなか普及していかない現状があるそうです。大切な命を守るという意味では、お守りなってくれるはずなので早く広まってくれると良いですね。
袖口
袖口にもゴアテックス製品によく見られるベルクロはなし。（ゴム入り）
裾・腰回り
トレイルラン用とあってフィット感は強め（トリムフィット）なので、サイズには余裕をもたせた選択をすると良いでしょう。2023年春夏シーズンから、アークテリクス製品のサイズ改定がありました。これまではSサイズが割と標準的でしたが、Mサイズがスタンダードなサイズになっています。
僕はSサイズを試着して小さかったのでMサイズを購入しました。さらに余裕を持たせてもうワンサイズ上げて（L）も良かったのですが、袖がダルダルになってしまいそう＋Lサイズがそもそも入荷しなかったこともあってMサイズに着地。
ノーバンシェルジャケット（Norvan Shell Jacket）サイズ感
すでに書きましたが、Mサイズ（身長168cmです）を購入しました。少し余裕があるので、中にセーターや薄手のフリースなんかも着れそう。長いシーズンお世話になると思います。
シンプルだからこそ、アレコレ考えずに着られるのが気に入っています。今日は雨だから…とか、寒くなりそうだから…汗かきそうだから、とかを考えずに「コレ着とけばいいか」と思える信頼感、相棒感が良き。ノイズレスっていうかね、ほんとにおすすめ。
横から見ても少しスッキリしたデザインです。袖のあたりにもリフレクターが入っていますね。
腰回りがタイトな作りなので、できるなら試着はしたほうがいい。瘦せ型ならS、一般的な体系ならM、ガッシリ体系ならLという感じでしょうか。
ノーバンシェルジャケット レイヤリング・コーデ
ノーバンシェルジャケットの特性上あまり重ねる着方はしないかもしれませんが、レイヤリングの自由度も高いように感じました。
ノーバンシェルジャケット＋アトムSLベスト
少し肌寒い日にはソフトシェルやベストを入れると良いかもしれません。このくらいだと、まだ内部に余裕を感じます。単体では保温力は持ちませんが、組み合わ次第で細かい調整が効きそうな感じはしました。
ノーバンシェルジャケット＋ライトダウン
少し余裕を感じたので「まさかな・・」とは思いながら、NANGAのインナーダウンを合わせてみました。この組み合わせが可能なら、都心の冬くらいなら越せてしまいます。
NANGAのインナーダウンは少し厚みもあるのですが、御覧の通りスッキリ感を損なうことはありませんでした。重ね着をしているのに、締め付け感とか動きにくさもありません。この辺はアークテリクス製品の優れたデザインによるものなんでしょうね‥などと納得してしまいます。
横から見るとさすがにふっくらする感じはありますが許容範囲です。アークテリクスの超人気アイテムで、スタッフも必ず1枚は所有していると言われる「アトムLTフーディー」もちゃんと着れました。
ノーバンシェルジャケット（Norvan Shell Jacket）のデメリット
- 軽量化に伴い失われている機能も…
- 在庫が少ない…そして高い
ノーバンシェルジャケットは超軽量化のために、ベルクロやポケット、アジャスターなどの部品が徹底的に排除されています。スマホや鍵を入れることすらできないので、人によっては使いにくいと感じるかもしれません。そして在庫が少ないので、カラーやサイズが合うものと出会いにくいのも買いにくさを後押ししている気がしますね。アークテリクス人気出過ぎだろう…
ノーバンシェルジャケットはそれなりに良いお値段もしますので（ゴアテックス素材を必要としないなら）手頃なスコーミッシュフーディーあたりもおすすめです。
まとめ：ノーバンシェルジャケットは買いの1枚！
ノーバンシェルジャケットは、1枚で多くのシーンに対応できる便利すぎるアイテムです。まさに「究極のアイテム！」と言えば言いすぎでしょうか…いやきっとそんなことないはず。
もともとトレイルラン用ですので、スポーツやアクティブなシーンで使えるのはもちろん、登山時の雨具としての利用も良いでしょう。ミニマルデザインは街着にもフォットしますし、軽さや高い透湿性は不快感を徹底的に排除してくれます。中にライトダウンやフリースを入れることで冬も使えますし、年間を通して活躍してくれる1枚です。
直販店限定ですので発見次第「買い！」くらいの気持ちでいいかと思います(笑)とてもおすすめできるアイテムですよ！
