【初心者向け】ポートレート撮影を控えた君へ!最初に設定する項目

こんにちは!はるか(@harucamera3)です。
ちょっと久しぶりに「撮り方」について書いてみたいと思います。今回とりあげるのは「初心者向けのポートレート撮影時の設定」です。
人物の写真は、数ある被写体の中でも魅力的であり、さらに思い出にも残るものです。初心者にありがちなミスから、その対策のためのカメラ設定について書いていきたいと思います。
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目次
初心者にありがちなミスを防ごう
初心者にありがちなミスはこの通り。
- ピントがずれている
- 構図がおかしい
- 手振れしている
- 色・光がおかしい
- 顔が暗くなってしまう
- フルオートで撮っている
初心者に・・と書いていますが、僕もまだまだこんな失敗をしてしまう未熟者です。それだけポートレートで気にしなければいけないことは多いということでしょう。(←言い訳)
ありがたいことにカメラが進化してくれたおかげで、ミスはかなり減らせます。
これから紹介する機能を知っているかどうかで、撮影の結果も変わってくると思います。まずは出来ることから試してみて下さい。
ポートレート撮影時の設定のコツ
それではここから詳しく設定を見ていきましょう。
視度調整はやっておいて!
ファインダーを覗くと「表示されている文字がボンヤリしている」なんてことありませんか?それは、あなたの視力にあっていないからです。(メガネと一緒ですね)
このままではピントが合っているか確認ができません。ファインダー周辺にダイヤルがあるはずなので、文字がくっきり見えるように調節しましょう。
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顔認識・瞳AFをオンにする
ピント合わせは意外と難しいものです。カメラに搭載されているピント合わせ機能をフルに使いましょう!
比較的新しい機種には「人の顔を判断してくれる」機能が搭載されています。特に瞳にピントを合わせてくれる「瞳AF」は失敗写真を劇的にへらしてくれます。
▼下の動画がわかりやすいです。大きい枠が顔認識、小さい枠が瞳AFです。
設定の仕方は説明書に記載があると思います。参照してみてください。
さらに「簡単にできるピント合わせのコツ」という記事を読んでもらえれば、さらに正確なピント合わせが見につくはずです。
ポートレートに向いた撮影モードを選択する
カメラメーカー各社は、ポートレートに向いている絵作りに対して信念をもっています。その信念が反映されている撮影モードを選択しましょう。
ピクチャースタイルやフイルムシミュレーションと呼ばれています。その中に「ポートレート」という設定(文字)が見つけられるはずです。
ホワイトバランスはどうする?
屋外の場合は「太陽光」がおすすめですが、オートでOKです。それよりもモデルの表情などに意識を向けた方が結果的に良い写真が撮れます。
オートではなく「蛍光灯」などに設定されていると、青白い写真になってしまうので注意しましょう。モデルがゾンビになってしまいます。
測光方式は中央重点がおすすめ
カメラは「光の量」を読み取って写真にします。
ほとんどのカメラは画面全体の明るさを測る「評価測光」という設定になっています。オーソドックスで使いやすいのですが、天気の良い日など(背景が明るい場合)顔が暗くなってしまいがちです。
ポートレートにおいてはモデルは中央に配置しますので「中央重点測光」がおすすめです。「モデルさんに光の量を合わせてね」とカメラにお願いするイメージですね。
▼【イメージ図】黄色が「評価測光」、赤が「中央重点測光」です。
露出はプラス補正して撮る
「露出=写真の明るさ」です。ポートレート撮影時は明るめに写真を撮っておくと成功するパターンが多いです。
露出をプラス側にふれば写真は明るくなります。同時に表情も明るく見えるので、清潔感があふれ「信頼できる人なんだ」と見た人に印象づけることができます。
- 男性:+0.3-0.7
- 女性:+0.7-1.0
僕の場合は、このあたりから様子を見ていくことが多いです。
より高いレベルに挑戦したい人へ
構図を気にする
ポートレート撮影で気を付けたいことの中に構図があります。よくある失敗例には「串刺し」「首切り」があります。
- 串刺し:電柱や木などが、モデルの頭から生えた構図
- 首切り:モデルが生首のようにカットされた構図
自然を取り入れながら写真を撮りたい!というケースは多いですが、幹や枝には気を付けましょう。幹や木は暗いので、写真のイメージを重くします。どうせなら葉の緑を取り入れてフレッシュに仕上げましょう。
バーベキューのように串刺しにするのはアウトです!
▼串刺しにされてしまったNさん・・・ちがうか(笑)
▼首切りの例。どっちが安定感がありますか?


首切り写真は一目瞭然かもしれませんね。肩もひらずにカットしてしまうと、今にも生首がおそいかかってきそうです。
どうしてもカットしないといけない場合は、おでこをカットするように心がけましょう!
焦点距離を使い分ける
撮影目的やシーンに合わせて、焦点距離を変えましょう。
よく使うのはフルサイズ換算で「35mm」「50mm」「85mm」付近でしょうか。単焦点レンズだと画質は良いですが、交換する手間がかかります。
これらをレンズ1本でこなせるズームレンズは、撮影に集中する意味でも便利です。
35mm | モデルだけでなく背景を入れたい場合や、カフェなどの屋内におすすめ |
50mm | あらゆる意味で万能選手。迷ったらここからスタート! |
85mm | 望遠側で撮ることで余計な背景をカットし、モデルに視線を集めることができる |
最後にひとこと
これまでかなり細かく書いて来ましたが、最終的には
「全部忘れてかまいません!」ドーン!!!
ポートレート写真は、撮る人と、撮られる人の関係性です。どちらかが欠けても成立しないので、まずは「撮影ができる奇跡」を楽しみたいと僕は常々思っています。
SNSの普及で写真の寿命はとても短くなってしまいました。例え1000件イイネ!をもらえても明日には忘れ去られている可能性だってあるんです。
昔のように、父親が子どもを想いながら撮る写真、家族で写真館で撮る写真、のシャッターの重みとは違ってきています。そこをあえて昔のように、一瞬を大切にする気持ちで撮影してみて下さい。
例えボケボケでもブレブレでも、いきいきした笑顔の写真には感動があります。ストーリーがあります。特に初心者の方は設定あれこれで忙しくなるくらいなら、モデル側によりそう気持ちになってあげて下さいネ。
他にもまだまだ気を付けることや、コツはありますが今日のところはこの辺で!
最後までお読みいただき有難うございました。
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