楽天モバイル「Rakuten Mini」を購入!本当にUN-LIMITなのか検証してみた

Docomo、au、Softbankに続く、第4のキャリア「楽天モバイル」が登場!4月8日よりサービスを開始しています。
高速データ通信使い放題、電話もかけ放題で2,980円と良心的なお値段。さらには先着300万人は1年間無料!事務手数料はポイントで還元、解約手数料もなしという捨て身のキャンペーンをうってきました。
後発組ながら「シェアを取るんだ」という意気込みを感じられますが、実際のところ使ってみてどうなの?という疑問に「Rakuten UN-LIMIT」契約者が答えたいと思います。
目次
楽天モバイルの特徴
- 楽天回線+au回線が使える
- 料金は2,980円
- 専用アプリで電話かけ放題
- 楽天回線エリアは高速通信が使い放題
- au回線は5GB/超過後1Mbps(4月22日から)
- 最低利用期間や解除料なし
- 先着300万名1年無料
- 最大21,300ポイント還元
300万名までは1年間無料で使えて、解約時の手数料も取らないとは何事?しかもポイントバックもあるという大盤振る舞い。はっきり言ってこれは事件です!
サービス開始までは、パートナー(au)回線で使える容量が2GBと少なかったのですが5GBに増量。さらに制限超過後の速度も1Mbpsとそこそこに改善。
この情報が解禁になって、不安要素が緩和したせいか申込者が殺到しているようです。思ったよりも早く300万人に届くかもしれないので、気になっている人はとりあえず契約してもいいかもしれません。1年間は無料ですし。
楽天回線が使い放題+au回線も使える
新キャリアとして登場した楽天モバイルにもサービスエリアが存在します。主な都市では無制限で高速通信が使えますが、日本の生活圏内全てをカバーしきれているとは言えません。
そこでパートナーエリアとしてau網が使えますが、こちらは現在2GBまでの制限付きです。4月22日から5GBに増量、超過後も1Mbpsになります。ヘビーユーザーでもない限りは不満はないでしょうが、楽天のエリア圏の弱さを露呈している形になっているという見方もできます。
また、楽天のサービスエリア内でもパートナー回線につながってしまうという報告もあり、安定性はもう1つかもしれません。ちなみに僕の場合は、楽天回線エリア内に自宅がありますが、今のところ問題なく通信ができています。
とは言え、地下鉄や田舎に帰ったときに楽天回線が使えるかという不安もあるので「制限なしに高速通信を使いたい」という人は、必ず自分の生活圏に楽天回線網が配備されているか確認をしましょう。
料金は2,980円の1プラン
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」の料金プランは、2,980円/月のワンプランのみです。
他のキャリアだと、容量毎の値段設定があったり、通話し放題の有無、ウイルスソフトやサポートなどのオプションもあり、利用者にとって理解が難しいケースもあります。気づけば本当に必要かもわからないまま、高額な料金を支払っているという可能性すら・・・あるかもしれません。
その点では、楽天モバイルのシンプルプランは良心的だとも言えます。なんせ2,980円で、電話もデータも使い放題というわかりやすいプランになっています。悩みたくても悩みようがありません。
通話が専用アプリでかけ放題!
Rakuten Linkという専用アプリを使うことで、国内の電話なら固定電話も他社携帯へも通話料が無料になります。
アプリ自体はGoogle Playでダウンロードできますので、スマホの扱いに慣れている人ならつまづくことはないでしょう。アプリ未使用時には30秒20円がかかるほか、Android向けのアプリしか提供されていないので注意が必要です。※App StoreにRakuten Linkが追加されました→Rakuten Link
Rakuten UN-LIMITのSimだけ契約してiPhoneで使おうと思っている人は、現状通話し放題にはならないということですね・・・この辺りの環境が整ってくるとユーザーの裾野も広がっていきそうです。→Rakuten UN-LIMITをiPhoneで使ってみた!
最低利用期間や解除料なし
Rakuten UN-LIMITには、解約金や最低利用期間といった「縛り」がありません。通信速度に不満があったり、思ったサービスとちがったと思えば、金銭的な負担なしで解約することができます。通信系のサービスでは、通話付きプランなら1年、長くて3年という縛りも見かけますので良心的ですね。
先着300万名1年無料!!
「1年間無料」・・・なんて甘美な響きだと思いませんか?あまりに甘すぎて脳内がとけ出し、思わずポチってしまった人間が僕です(笑)
1年間無料を計算してみると、2,980円×12ヶ月=35,760円も楽天が負担してくれる形になります。
キャッシュバックキャンペーンがあったとしても、あまり見かけることがないくらい大きな金額だと正直思います。逆に「安すぎて大丈夫なの?」と心配になるくらいです。
サービス開始直後で事務手数料がポイントバック、最低利用期間や解約料もなしとなっており、大なり小なりの不安を感じている人でも「とりあえず」で申し込みやすい環境がそろっています。これは後にも先にも今だけでしょうね。(さらにオンライン申し込みで+3000ポイントもらえます)
最大26,300ポイント還元
Rakuten UN-LIMITは、楽天らしいポイント還元も魅力の1つ!
オンライン契約で3000ポイント、事務手数料分の3300ポイント、さらには対象製品とプランセット購入で最大20,000ポイントがもらえます。
サービススタート直後だけの大幅なポイント還元率という印象で、大きく背中をおしてくれる要素になっています。キャンペーン期間や内容は変更される可能性があるので、必ず確認してからお申し込みを進めて下さい。欲しいスマホの在庫が切れる前に検討したいところです。[rakuten]
【20000ポイント】
- AQUOS sense3 lite(実質3,619円)
- OPPO A5 2020(実質19円)
【15700ポイント】
- Rakuten Mini(実質1,300円)
【15000ポイント】
- Galaxy S10(実質34,819円)
- Xperia Ace(実質75,728円)
- Galaxy A7(実質2,000円)
【10000ポイント】
- Galaxy Note10+(実質105,273円)
- AQUOS sense3 plus(実質34,364円)
- arrows RX(実質19,819円)
- HUAWEI nova 5T(実質44,364円)
- OPPO Reno A 128GB(実質25,273円)
最安のスマホなら実質19円・・・ちょっと理解が追い付かない価格です。割と人気のある機種ですら2~3万円台と格安で購入できるというのはありがたいですね!
もちろん楽天が正式に販売しているスマホなので、通信できないといったリスクも避けられます。自前のスマホで通信不可だと自己責任で終わってしまいますからね。。
楽天モバイルの注意点(デメリット)
「Rakuten UN-LIMIT」を使ってみて、ここは気をつけたほうが良いかもという点を補足しておきます。振り返りになるところもありますが、大目に見てやってください。
楽天圏内に入れるかがキモ
「高速データ通信を使い放題」とうたっているのは、楽天のサービスエリアに限った話です。au回線では2GB(→5GB)の制限があり、スマホをそこそこ使う人なら速度制限に到達しやすくなっています。
特にパソコンに繋いで使う場合は、大量のデータを消費しますので一気に制限がかかる可能性もあります。やはり優遇されているのは、楽天エリア内で生活している人だと思います。
ただ、制限がかかっても1Mbpsで使えるので、ネットサーフィンくらいには使えます。保険の意味としても結構大きいです。
僕はサブ回線でPanasonicのWonderlink F-使い放題700というプランを契約していました。容量超過後も700Kbpsで使えるという代物でしたが、楽天モバイルの条件の方が上なので、これを機に解約しました。
使えるスマホに制限あり
Docomoやauに続く楽天モバイルなので、当然と言えば当然ですがキャリアをまたいでスマホを使うことはできません。自宅に眠っているSIMフリー機で使おうと思っていても「電波を拾わない」という可能性もあります。
またiPhoneだと通話制限(Rakuten Linkアプリ未配信)があったり、古い機種だと使えないという報告も目にします。Androidでもau回線をつかまないモノや、VoLTE未対応機種も厳しそうですね。
SIMだけのプランも用意されてはいますが、自己解決ができる上級者向けのプランとなっている点は注意です。個人的には「製品+プランセット」がおすすめですね。
楽天モバイルは使えるスマホのデータを開示してくれています。必ず「ご利用製品の対応状況確認」で確認してから申し込みをすすめてくださいね。
Rakuten UN-LIMITはiPhoneで使える?
楽天のSIMをiPhoneに挿して使いたいという人もいるはず。僕もテストで使ってみましたが結果的には使えています。ただし制約がいくつかあるので注意が必要です。詳しくは別の記事でまとめていますので、参考にどうぞ。
Rakuten UN-LIMITで「iPhone SE」は使える?デメリットも結構あるので注意が必要!テザリングや設定方法も解説
楽天モバイルにまつわる疑問
「Rakuten UN-LIMIT」を契約する前に疑問を感じていたポイントや不安点について、商品到着後にテストをしてみました。
Rakuten Miniはおすすめ?
僕が契約したのは「Rakuten Mini」というスマホです。Miniという名の通り、とても小さいのが特徴。最近のスマホって巨大化しすぎだよな・・と感じている人には新鮮なはず!
いわゆる名刺サイズと呼ばれるようなコンパクトさ。胸ポケットやズボンのポケットに入れてると存在を忘れそうになるくらい。重量はわずか79gです。

約3.6インチのコンパクトスマホ
コンパクトなだけでなく、Snapdragon 439、3GB RAM、OSはAndroid 9 Pieとなかなかの性能。おサイフケータイやeSIM対応など使い勝手の良いスマホに仕上がっています。
そのうち中古市場で投げ売りされていそうな予感はするものの、物理SIMを必要としない「eSIM」を使ってみたかったのであまり悩まずポチリ。
Rakuten miniが15,700ポイント還元対象に!!!実質1,300円は安い!!
2万円を切る価格でスマホを持てるなら「試しても良いかな」という気持ちで契約。なんせ1年間無料なので、端末代もペイできそうじゃないですか。
楽天モバイルは対応端末が必要なので、1台は公式サイトに表記のあるスマホを持っておきたいところ。自己解決できる人は良いですが、SIMフリー機を用意して「使える」「使えない」って結構ストレスじゃありません?(特に使えなかった時が・・・)
僕はそういうのが嫌だったのと、できるだけ安く買いたいという理由でRakuten Miniを選びました。他にも高性能なスマホはありますが、変に性能に期待しないで済みそうなシンプルさも決め手でしたね。
正直なところRakuten Miniには、電話かけ放題とネット機能しか期待していません(笑)カメラ性能とか、スペックとか求めていません。でも、バッテリー容量(1250mAh)はもう少し欲しかったかな。今のところサクサク動作していますし、負荷の高いゲームでもやらない限りは不満は感じないでしょうね。
Rakuten Miniについては、また機会を作って詳しくレビューしたい所存。レビュー記事を書きました→Rakuten miniのレビューを読む
実際の速度(実測値)は?
やはりと言うか、契約前に一番気になるのって「実測値」だと思うんですよね。回線が遅ければストレスにしかなりませんし、使い放題できた!という実感も得られないと思うんです。
契約して間もないことと、自粛要請により外出ができないので、自宅(楽天網)でのスピードテストにはなりますが実測値を掲載しておきます。テストには「Fast.com」というサイトを使わせていただきました。
- AM07:30→22Mbps
- AM10:00→42Mbps
- PM12:00→26Mbps
- PM12:30→23Mbps
- PM13:30→38Mbps
- PM15:00→20Mbps
- PM22:00→23Mbps
朝の通勤時間帯、お昼の休憩タイム、夜間では速度がやや落ちるものの20Mbpsはキープしています。これくらい速度が出ていればネットで調べ物はもちろん、ブログを書いたり、動画視聴も全く問題ありません。
実測値でどこまで伸ばせるか?期待感の方が今は大きいですね。
楽天回線エリアなら時間を選ばずに快適に使えますが、注意したいのはパートナーエリア(au圏)に住んでいる人達ですね。容量制限にかかってしまった後は1Mbpsに制限されるため動画視聴などは厳しくなるでしょう。
テザリングは可能?
楽天モバイルを契約して、モバイルWi-Fiチックに使いたいという人もいるでしょう。何を隠そう僕もその一味です(笑)
楽天回線に対応した端末が必要ですが、テザリングを使えば外出時にパソコンでネットが使えるようになります。
僕はRakuten Miniという端末と一緒に契約したので、USBテザリングとBluetoothテザリングが使えました。Wi-Fiアクセスポイントも使えます。ちなみにホーム画面にアイコンを設置すると便利です!
Bluetoothテザリングは無線で使えてスマート、設定さえしてしまえばパソコ脇に置いて使えるのがメリットです。ところが残念なことに、Bluetoothテザリングは500~800Kbpsしか出ませんでした…速度制限がかかったような遅さで、写真が多いサイトは開くのに時間がかかってしまいます。
Wi-Fiアクセスポイントととして設定してやると、ばらつきはあるものの10~30Mbpsくらいは出ます。Rakuten Miniの同時接続台数は8台なので、パソコンやタブレット複数台につなげて使えそうな感じですね。

テザリング(Wi-Fi)
有線接続のUSBテザリングは、かなりの速度が出ます。自宅Wi-Fiと、USBテザリングの速度を計測しましたのでご覧ください。

自宅のWi-Fi

USBテザリング
夜22時のピークタイムでの計測値ですが、自宅環境と遜色ないとまでは言わないまでも、かなりの速度が出ています。まだまだ契約者が少ないというのも影響しているかもしれませんが、少なくともUSBテザリングなら快適にネットが楽しめます。
オンラインゲームもできる?
パソコンでゲームを楽しみたいという人も結構多いハズなので、オンラインゲームができるのか検証してみました。検証に使ったのはモンスターハンターワールドです。
前述の通り、Bluetoothテザリングでは速度が安定しないため、最も安定かつ速度が出ているUSBテザリングにて動作チェック。ワールド内をウロウロしたり、クエストに出たりしましたが、遅延を感じることもなくあっさりクリア。オンラインゲームも楽天モバイルは問題なく使えました。
ただしFPSやバトロワ系のゲームは、ラグが致命的になりそうなので注意したほうが良いかも。
固定回線、モバイルルーター代わりに使える?
自宅のネット環境やモバイルルーターを「Rakuten UN-LIMIT」に置き換えようとしている人もいるかもしれませんが、現時点ではグレーゾーンだと思いますね。
固定回線として使える条件って「速度」「通信量」「安定性」「接続可能台数」あたりも重要になってきます。なので、家族利用を想定した固定回線代わりには「現状ならない」というのが僕の印象です。
個人的には、単身者のモバイルルーター代わりとしては可能性を感じます。ビジネスマンや学生が、外でパソコンやタブレットを使いたいという目的でRakuten UN-LIMITを契約するのは有りだと思います。ただし楽天圏内から出てしまうと、容量制限(速度低下)のハードルが出てくるので注意が必要です。
▼モバイルルーターを購入して検証しました
結論:楽天モバイルはおすすめです
サービスが開始されて間もない、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」を僕なりに検証してきました。メイン機にするには不安が残るかなと思い、UQ mobileとの併用で考えていましたが「一本化できるかも」と思えるくらい快適に動作しているのが現状です。
もし複数の回線契約をしていて、月々の負担を減らしたいと思っている人にも選びやすいのが楽天モバイルなのかな?と思いました。実際に僕の場合は、他の契約を解約できました。
検証した結果の中には不安定要素もありましたが、無料期間中に申し込みをして「自分の環境でテストしてみる」のが一番良いのかなと感じます。高速データ通信+電話かけ放題の強さは「Rakuten UN-LIMIT」の魅力ですし、実速値も快適な速度が出ています。楽天圏内ならUN-LIMITに偽りなしだと思いますね。
ポイント還元もある今だからこそ、このタイミングで申し込みをすすめてみるのは「有り」なのではないでしょうか。
「Rakuten UN-LIMIT」は先着300万人まで1年間無料のキャンペーンを開催しています。最大で21300ポイント還元されるので、気になっている人はとりあえず使ってみて判断するのがおすすめ!解約料もかかりません。
最後までお読みいただきありがとうございました!
関連記事/参考
- Rakuten UN-LIMITの特徴や注意点
- Rakuten mini 取扱説明書
- Rakuten UN-LIMITをiPhoneで使ってみた
- Rakuten UN-LIMITをAndroidで使う方法
- 楽天モバイルをモバイルWi-Fi(家回線)として使ってみた
- 楽天回線対応機種を確認する