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RICOH THETA Vレビュー!360度映像が手軽に楽しめるカメラ

こんにちは!はるか(harucamera33)です。
360度全天球デジタルカメラ「RICOH THETA V」を、メーカー様よりお借りして使うことができました。この記事では、しばらく使ってみた感想や、質感のレビュー、あると便利なアクセサリなどを紹介しています。記事中では、エントリー向けの「THETA SC」との比較も行っていますので参考にしてみてください。
目次
リコー「THETA V」実機レビュー

THETAの化粧箱
リコーから発売されている360度全天球デジタルカメラ「RICOH THETA V」は、4Kでの動画撮影や、空間音声記録にも対応したシリーズの最上位モデルになります。
iPhoneなどのスマートフォンよりも小型ながら、360度の景色を1回のシャッターだけで残すことができます。原理としては、2つの魚眼レンズで撮影した2枚の半球画像を、画像処理を施すことで360度全天球映像として記録しています。撮影者に難しい技術を求めることもなく、画期的な写真が撮れてしまう魔法のようなアイテムです。
特に、旅行や、アクティビティと相性の良さから人気を集めています。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

THETAの付属品
付属品は左から「USBケーブル」「カメラ保護ポーチ」「クイックスタートガイド」です。USBは充電とパソコンへのデータ転送が可能になっています。

ポーチに本体を収納
後から気づきましたが、おそらくこの入れ方は逆挿入です・・・レンズがポーチの奥に入るように収納しましょう。本体とポーチの山が一致します。
THETA Vの性能・スペック・特徴
画素数 | 有効1200万画素×2 |
撮像素子 | 1/2.3型CMOS×2 |
最高ISO感度 | 通常:ISO64~1600 |
シャッタースピード | 1/8~1/25000 秒 |
連写性能 | 8コマ/秒 |
動画性能 | 4K(29.97fps) |
Wi-Fi/Bluetooth | あり |
内蔵メモリ | 19GB |
インターフェース | マイクロUSB2.0 |
撮影可能枚数 | 約300枚(動画は約80分) |
サイズ | 45.2×130.6×22.9 mm |
重さ | 121g |
THETA Vの特徴
- 一眼レフカメラで培った静止画性能
- 4K動画の撮影が可能
- 夜間撮影機能を強化
- 天頂補正が進化
- 360度空間音声記録が可能
- 内蔵メモリーが19GBにアップ
- スマホ連携機能の強化
一眼レフカメラで培った静止画性能
帰りたくないなぁ〜 (笑) ハワイちょっと好きになちゃった… I don’t want to go home. I kind of like Hawaii… #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
RICOHは一眼レフカメラや、高級コンパクトカメラ「GR」などで培った技術があります。ホワイトバランスや露出といった写真のイロハの部分はすでに極めていると言ってもよいでしょう。そうした技術的なアルゴリズムが、THETAにも継承、最適化されていることは容易に想像できます。
カメラまかせのオート撮影でも、約1400万画素相当の全天球写真を自然な描写で楽しむことができます。
4K動画の撮影が可能
THETA Vは上位モデルらしく動画性能が高められています。4K動画(3840×1920)相当の、高精細で滑らかな360度動画撮影に対応しています。(ファイル形式はH.264、H.265形式に対応可能)ライバル製品であるアクションカメラでも一般的になりつつあるスペックなので嬉しいポイントでしょう。しかも景色の一部しか写せないアクションカメラと違い、360度の全天球映像ですから臨場感がまるで違います!
水中ハウジングケースを使うことで、水中での撮影もこなせちゃいます!
(注意:YouTubeの仕様上初期状態は
夜間撮影機能を強化
THETA Vは夜間での撮影を快適にするため、ISO感度の上限が引き上げられました。同時にノイズに対する耐性もあがっているので、そこまでザラザラとした映像になりません。下の飛行機の動画を見ている限りは、十分実用的な範囲だと個人的には思います。
これまでのTHETAだと長時間露光くらいしか手がなかったため、こうした飛行機のような動きの速い被写体にはなかなか対応できませんでした。高感度耐性が上がったことにより、撮影の幅が広がったといのは大きなメリットですね!
天頂補正が進化
360度映像という特殊な環境では、歪みや傾きといった影響で不自然に仕上がってしまうことがあります。その不自然さが出てしまわないように、調整してくれるのが「天頂補正」です。
これまでの加速度センサーに加えて、ジャイロセンサーを搭載したことにより、より緻密な補正を可能にしています。
360度空間音声記録が可能
THETAは、本体の前後に1個、上部に2個、360度空間音声記録に対応した4chマイクを内蔵しています。水平方向+上下方向の音声を全方位記録することができます。再生しながら映像をぐりぐりすると、本当に音の聞こえ方が変わります!
VR(ヴァーチャルリアリティ)機器と組み合わせることで、撮影環境そのままの音と映像を再現することができてしまいます!記憶を再体験できるという意味での魅力は唯一無二かもしれませんね。
内蔵メモリーが19GBにアップ
THETAは残念ながらSDカードで容量を増やすといったことができません。また単体でデータの削除等も行えないため、どうしても内蔵メモリを圧迫してしまいがちです。THETA Vは、19GBの内蔵メモリを搭載し、下位もモデルのTHETA SC(8GB)と差別化を図っています。
ただ4K動画のデータ量は非常に大きいため、19GBあれど約40分ほどの動画でいっぱいになってしまうそうです。さらに言うと、連続撮影記録時間は25分ですから、フルに動画を楽しむというのは現状難しいのかもしれません・・・
THETA Vの外観写真

スマホよりやや細身の筐体
THETAはカメラというよりもスマホといったほうが良いような外観をしています。高さはほぼスマホと同等で、厚みと横幅が小さくなっています。胸ポケットに入れて持ち歩いたり、カバンのサブポケットに入れて持ち運べるほどコンパクト。重さはわずかに約121gしかありません。
ボタンにしたって「電源」「シャッター」「Wi-Fi」「MODE」の4つしかついていません。後からも言及しますが、画づくりを追及する製品というよりも、カジュアルに使って楽しむカメラだと感じました。

レンズが飛び出すスタイル
360度の景色を写しこむのは、この飛び出している2つのレンズです。ボディ本体が薄いため、床置きするとレンズで支える形になってしまいます。レンズに傷がついてしまうと、画質に悪い影響が出てしまうため扱いは慎重になりました。付属されているポーチは「大切に使ってね」というメーカーからのメッセージでしょう。

上部にマイクが2個
マイクが上部に2個搭載されています。他にシャッターボタンの上部と、反対側の同じ位置にもあり、計4つのマイクで360度全体の音を拾う工夫がなされています。より高品質な音源を求めるのであれば、ボディの下部に設置されているマイク端子に、別売りの3Dマイクロフォン「TA-1」を接続できます。(説明書にはTA-1以外との接続はしないように注意書きがあります)

外部接続端子や三脚座
「マイク端子」「三脚座」「USB端子」の距離が近いため干渉がおきます。スペースが限られているとはいえ、複数のアクセサリーを同時に使えないのが気になるところです。三脚に据えて定点撮影をしながら給電ができると、精神的にずいぶん休まるのですが・・・端子がむき出しであることからも、防塵や防滴に対応していない点も注意しましょう。

サイドにスピーカー
電源やWi-Fiボタンの反対側にはスピーカーがあります。シャッターボタンをおすと「キュイン」というシャッター音がなります。THETAは握るスタイルなので結構聞こえないことが多いです(笑)

設定はブルーライトで確認
現在の設定はブルーライトで知らせてくれます。とは言え「カメラ⇔動画」「Wi-Fiの有無」くらいしかないシンプル操作なので、間違えるほうが難しいかもしれませんね。
バッテリーが消耗すると、電源ボタンが青点滅します。充電中は電源ボタンが緑に点灯し、完了すると消灯します。
THETAの作例
静止画(写真)の作例
自撮りが簡単にできる360°カメラは、顔出しNGの人間には戦いの連続でした(笑)顔を写さないコツとしては、THETAを真上に手をつき上げて撮影することです。頭で隠れるので顔は写りません。さらに帽子をかぶっておくと有効ですね。他にもリモート操作で撮影前に物陰に隠れたり、アプリや画像加工を駆使する方法も考えられます。まあTHETAでそんな苦労をしたい人も少ないかと思いますが。。

色ノリが良い印象
360°記録した映像の一部を切り出した写真になります。どちらかと言えば鮮やか目のクッキリした写真になります。こうしたアイテムですから、印象というかインパクト勝負なところもあるかと思いますので、絵作りの方向としてはこれで良いんだと思います。

枚方パークにて撮影
こちらは遊園地。頭上をぐるりと回る形で乗り物が設置されていたので「面白い絵が撮れそう!」という期待感を込めてシャッターを押しました。鮮やかな空のブルーと、遊園地のポップな色使いがマッチした映像を撮ることができました。なんだか今にも動き出しそうな気がしてきます。
動画の作例
THETA×自然
THETA×空
THETA×ドラマ(結婚式)
THETA SCとの違い
- 4K動画機能の有無
- 手振れ補正の有無
- カラーバリエーション
- 暗所への耐性
- 内蔵メモリーの容量
- 重量、価格
THETA Vはさすがの上位モデルらしく、「4K動画」「手振れ補正」「360°空間音声」「Bluetooth」「ライブストリーミング」など全部盛りです。どちらのモデルにしようか悩んでいるなら、THETA Vを購入しておけば間違いありません。
THETA SCは先に述べた機能の他にも、3Dマイクロフォン(TA-1)に対応していないなど機能が大幅にカットされています。とは言え、静止画については上位モデルと同等ですし価格も半額程度というメリットがあります。静止画しか撮らないという人はコスパが良いかと思います!
「THETA V」「THETA SC」どちらがおすすめ?
動画メインならTHETA Vがおすすめ!⇒THETA Vをチェックする!!
静止画メインならTHETA SCがおすすめ!⇒THETA SCをチェックする!!
あると便利なTHETAのアクセサリー
遊園地や水族館などで動画を撮りながら歩いてみましたが、手持ちだと顔が近すぎる気がしました。自撮り棒があることで、表情がしっかり撮影でき、顔で隠れてしまう背景も撮影ができます。他にも実況しながら歩きたいなら、あると便利だと思います。
水中ハウジングケースの「TW-1」で、水深30mまでの防水性能を備えています。ハウジングに入れたままシャッターボタンや電源を押せるので、水中でTHETAを使うならこれ一択かと思います。
僕も使っている小型三脚です。セルフタイマーやタイムラプスを撮影したい時にあると便利です。セルフタイマーの設定方法についてはこちらを参照ください。⇒カメラのみでセルフタイマー機能を使って静止画を撮影する
他にもVRゴーグルや、シリコンケース、ストラップ用のアタッチメント等が販売されています。好みや用途に合わせて快適な撮影を楽しんでください。
【アプリ】THETA×スマホ接続
THETAは液晶ディスプレイ非搭載になっていますので、撮った写真の確認や、スルー画像を見ながらの撮影はスマホを介して行う必要があります。Wi-Fiの設定は不慣れな人だと少し戸惑ってしまうかもしれません。初回設定さえしてしまえば、あとは簡単に接続できますのでTHETAのYouTubeチャンネルの設定方法を見ながら頑張ってみてください!
この他にも「水中で撮影する方法」「タイムラプスを撮影する方法」などが紹介されていますので、THETAを使いこなしたいなら見ておくことをおすすめします!
THETA の良いところ
- 360°すべて余すところなく撮影可能
- 他の機材でできない表現力
- アクティビティで威力を発揮する
- 軽量で小型なので持ち出しやすい
- シャッターボタン1つのシンプル操作
THETAの最大の特徴は、360°の動画や写真が撮影できることです。レビューのために外出時には持ち出して使うようにしていましたが、軽さも手伝って負担に感じることはまずありませんでした。
僕は家族の撮影がメインでしたが、比較的暗くなってしまいがちな室内でもしっかり撮影ができました。公園や遊園地で使った時には、THETAだからこそ残せる写真や動画が撮れたと思います。(あとは回転寿司でつかいました笑)別の場所にいる子供たちの表情を同時に残せたり、無理な姿勢を撮ることなく自撮り感覚で撮影できる気楽さが本当に良かったです。
後で写真を見返すと、なんともドラマチックなんですよね(笑)結婚式やイベント、ライブなんかにもピッタリはまるアイテムだと思います。旅行で使えば、思い出の風景を全て「お持ち帰り」できますし、ウインタースポーツやマリンスポーツが趣味の人にも使って欲しいカメラだと感じました。
THETAのイマイチなところ
- 内蔵メモリのみ
- 立ち上がり(起動)が遅い
- 液晶が非搭載でアプリが必須
- スマホやPCにもスペックが求められる
THETAは気楽さがウリですが、使い勝手がイマイチな点も少なからずありました。起動が致命的に遅いので、シャッターチャンスに反応できないことがしばしばありました。みんなで撮影したい時に、待ってもらっている時間が気まずさを与えます・・・おそらく15~20秒くらい起動に時間がかかっています。感覚的にはパソコンを立ち上げている感じですね。
補足:THETA SCには高速起動という機能があるらしく、THETA Vよりも起動が早くなっているそうです。教えていただき感謝です!
液晶が非搭載なのも痛く、いらない画像の消去もボディだけではできません。スマホを使えばよいだけですが、スマホは電話やメールに限らず、ゲーム、写真などバッテリーを食うようになってきています。THETAとスマホのために、モバイルバッテリーをお守りとして持ち歩くハメになりました・・・
さらに、高性能なスマホでないとアプリが落ちてしまうこともあったので、数年前のスマホを使っている人は要注意です!
後は顔出しNGの僕のような人間には扱いが難しかったです。(←なぜ受けた?笑)ちなみにアプリをうまく使うことで人物を消せる方法もあります。機会があれば記事にしたいと思います。
THETAはどんな人におすすめ?
- 旅行やアクティビティで使いたい人
- 気軽に面白い写真や動画を撮りたい人
- 動画公開をしている人で差別化をしたい人
- 今後が楽しみなアイテム!時代を先取りした人
THETAをしばらく使ってみた感想としては、気軽に面白い絵が撮れる可能性に満ちたアイテムだということです。本格的に360°撮影をしようと思うなら「THETA V」があり、気軽に楽しみたいなら「THETA SC」があります。この辺りのコンセプトも上手だと感じました。
THETAは、一度しかないメモリアルなタイミングだけでなく、ちょっとした日常もドラマチックに切り取ってくれます。360°の記録があれば、もう一度体験したいようなイベント(海外旅行や結婚式)などを体験レベルで残せます。もはや記憶に頼らなくて良い訳です。
旅先で見た(見落としてしまった)景色も、光の射し方まで残せます。結婚式での友人の表情は、2次元では表現しきれないリアルさを含んだ映像になるはずです。
現状ではディスプレイが無いなど物足りない部分もありますが、それ以上にTHETAが与えてくれる体験は素晴らしいものです。THETA自体もスマホ的なシステムを導入していますので、今後の拡張性(アプリの開発等)にも期待が持てます。VR時代はもうすぐそこまで来ていますね!
もしTHETAのことが気になっているなら一度手に取ってみることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。