ROG Strix Arionをレビュー!最強の外付けSSDで可能性が広がる

NVMe SSDケース「ROG Strix Arion」を購入したのでレビューしていきます。
ASUSのROG STRIXブランドのM.2 SSD用外付けケースで、理論上は10Gbpsの速度を実現する。100gに満たない軽量サイズで、モバイル環境でもノンストレスでデータを扱えるのが強み。またAURA AYNCイルミネーションにより他の機器との連携も楽しめます。
実際に使ってみた感想や、注意したいポイントなどをふくめて紹介していきたいと思います。
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目次
ROG Strix Arionをレビュー
外付けタイプのストレージは、まだまだ安価なHDDが主流です。しかし読み書き速度が遅く、データの移動に時間がかかってしまってストレス・・・なんてこともしばしば。そこでより高速なデータ転送を可能にするSSDを採用したいという訳。
この製品はケースだけなので、それだけでは機能しません。逆に言うと、中に入れるSSDを選べるので容量や予算にこだわれるというのがポイント。
ちなみにHDDやSSDの読み込み速度の一例はこのような感じ。かなり大雑把に言うとHDDよりも10倍くらいは快適になる。
- HDD→100-MB/s
- SSD(SATA)→500MB/s
- SSD(NVMe M.2)→1500-3000MB/s
注意したいのは、USBを介しての接続だと速度が落ちることです。これは規格上避けられないことなのですが、ややこしいので別の機会にまとめて記事にしたいと思います。
インターフェースは、より高速なUSB 3.2 Gen 2です。最大10Gbpsの転送速度を誇り、ルックスも良くて、光っちゃうんだから買うしかないですよね。
シャレオツなM.2 NVMe SSD対応の外付けケース
ゲーミングブランド製品のため、ややにぎやかな印象の化粧箱。無骨な外観とは裏腹に、必要な情報をしっかり記載してくれているのが好印象。自身のPC環境に合うかを確認しましょう。
スポンジのお布団にくるまれて製品がチラ見え。パソコンの外部機器でありながら、開封を演出してくれるのはポイントが高い。
高速なNVMe M.2に対応したケースってカッコイイものがなかったり、無駄に高かったりと手が出なかったのがこれまでのお話。ROG Strix Arionは数千円と現実的ですしルックスも良いので、製品のことを知った瞬間に買いに走っていました。
ノートPCやMacの容量不足に悩んでいる人には、かなりおすすめ!
コンパクトで携帯にもGood!
本体サイズは124.57×47.76×10.85mm、重量は98gです。
アルミ製の筐体とサーマルパッドにより放熱性能を発揮し、SSDの温度上昇を避けられる。高温による速度低下の心配が少ないのは精神的負担も小さい。
手にもつと、ほどよくズシっとする感じもたまらないんですよ。
ケースの外周はゴム(たぶん)で保護ができるうえ、Rのの文字のようなカラビナも付属。カバン内部で紛失しないように止めておくといった使い方もできます。樹脂製で若干チープなのが残念かな。
ピンはケース内部へアクセスするために必要になります。
ケーブル1本で接続完了の快適さ
USB Type-C to Type-A、Type-C to Type-Cケーブルが各1本ずつ付属するのも嬉しい。手元に届いたらすぐにパソコンとつないで使うことができます。ケーブル1本だけで動作し、別に電源を用意しなくてもよいのが素敵。
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ROG Strix Arionの使い方
対応したSSD(別売り)を購入
対応するSSDはNVMeタイプで、2230/2242/2260/2280をサポートする。対応OSはWindows 10/8.1/8とMac OS X 10.6以降、iOS13以上となっています。
僕が選んだSSDは、Lexer LNM610-1TRBJPです。3D TLC NANDフラッシュメモリを採用したNVMe SSDで、最大読み込み速度は2100MB/s。ケースの潜在能力的にも十分ですし、1TBで実売1万円程度とかなりお安い。ちなみに同モデルには500GBモデルも存在しています。
僕が購入したショップのオンラインストアでどうぞ。→ツクモネットショップ
おすすめのSSD
他の選択肢としては、このあたりのSSDがおすすめ!
購入したSSDを取り付ける
ケースは基本的にツールフリーになっており、付属のピンを差し込むだけで内部へとアクセスできるようになっています。
ケースが開いたらピンを抜きましょう。さしたままオープンするとピンがふっとびます(体験談)
わかりやすいようにマイナスドライバーを使っていますが、別に使う必要はありません(笑)でも手が大きな人は道具を使ったほうが作業が楽かもしれません。
手回しネジを外すとSSDを取り付けることが可能になります。
SSDは切り込みを確認して差し込むだけで、特に難しい作業ではありません。放熱用のサーマルパッドが上部にありました。
ケースのROGロゴはイルミネーション機能「Aura Sync」に対応。小気味よく七色に光るイルミ演出を楽しめます。また他の対応機器と連携させてLEDをシンクロさせるといった楽しみ方もできます。
ROG Strix Arionの速度は?
「HDDよりも高速」と言っても実際にどのくらいの速度が出るのか気になりますよね。そこで実際にCrystalDiskMarkというベンチソフトを使って計測してみました。
ここからが苦難の道程の連続だった・・
1回目
1回目の計測ではなんと42MB/sしか出ていない…あれ?USB接続メモリーでもさしたんだっけ?
2回目
気を取り直して二回目の測定では、400MB/sに到達。これくらいの速度であれば体験的にも速いと感じられるようになります。実用レベルには到達したものの、まだケース本来の性能を発揮するに至っていません。
SSDのケースの性能が引き出せない理由は、USBの規格が合っていないからです。どのパソコンでも速度が出るといった代物ではありません。
- 選んだSSDの性能
- ケースのUSB規格
- パソコンのUSB規格
これら3つの条件がしっかり揃ってこそ真価を発揮するアイテムです。少なくともここ数年で発売されたパソコンでないと無駄に性能を遊ばせることになります。
ややこしいのがUSBの規格で、USB2.0、USB3.0、USB3.1、USB3.2、Thunderbolt3に、USB4も控えている。特にややこしいのがUSB3.2で、3.2の後ろに「Gen×1」「Gen2×1」「Gen2×2」がつく。しかも途中で規格名が変更になったり、パフォーマンスにも違いがあるのだから頭が痛くなる。
わかりにくい上に、親和性のない接続をすると理論値に到達しないのだから落とし穴としてはよくできていますよね。(決して褒めていません)
ROG Strix Arionを使うつもりなら、USB3.2 Gen2×1(旧USB3.1 Gen2)の条件を満たすように注意が必要になります。
3回目
規格をしっかりと確認した上で測定に挑むことで、900MB/sを超える数値に到達。やっと10Gbps対応の外付けSSDならではの速度を見せてくれました。
ちょっとしたデータなら何もなかったように保存ができます。HDDのようにカリカリと駆動音もしないため本当にノンストレス。
感想
ROG Strix Arionのような爆速の外付けSSDを用意するのは、対応する機器を用意したりとややハードルが高いものの恩恵は計り知れません。
出先で大容量のデータを取り込んだり、容量不足に陥ってしまったノートパソコンを救済したりといったことも可能になる。それでいてコンパクトでルックスも良い!SSDの容量にもよりますが、1~2万円の投資なら十分に価値はあるかと思います。
PCの容量不足にお悩みの方は、一度検討してみてはいかがでしょうか?
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