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富士フイルム XF23mmF1.4 R LM WRレビュー！ただの進化版ではない描写に感動する単焦点レンズ
FUJIFILMのXF23mmF1.4 R LM WRをレビューします。
日常に近い焦点距離をもつXF23mmがリニューアル！開放F1.4はそのままに、防塵防滴に対応！解像度も高く、スナップやポートレートにより強みを発揮できるレンズとなりました。
しっかりと開封の様子や作例をまじえてレポートしていきますので参考にしてもらえると嬉しいです。
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目次
富士フイルム XF23mmF1.4 R LM WRをレビュー
XF23mmと言えば、僕がフルサイズから富士フイルムに移行した際に真っ先に手に取ったレンズ。旧レンズへの思い入れももちろんあります。
その歴史を継承する形でXF23mmF1.4 R LM WRが登場。発表当初は「F値もそのままだし入れ替えしなくて良いんじゃね？」なんて思っていました。
しかし、実際に使ってみるとその違いに驚かされれることになります。。
防塵防滴対応や、リニアモーターによるAFの高速化はもちろんあるんですが描写傾向もかなりちがう気がする…
新レンズは解像度がとにかく高く、透明感のある描写を得意としているように感じます。これは富士フイルムさん相当研究してきましたね（なに目線？笑）
50mmよりも少し広い、フルサイズ換算35mmですから写真に含みをもたせやすいです。その分、散漫にもなりがちで苦手意識がある方もいるかもしれませんが、このレンズ早い話が「使ってみたくなるレンズ」です。
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XF23mmF1.4 R LM WR 開封レビュー
それでは早速開封していきましょう！思ったよりもずっとコンパクトな箱で登場しました。
いざ、オープン！
上段にはユーザーマニュアルや保証書、お決まりのレンズポーチが入っています。
キタキタキター！開封する瞬間なんてナンボあっても良いですからね～(笑)
高級感ある仕上がり
XF23mmF1.4 R LM WRの外観はスリムで、仕上がりも高級感があります。さすが10万円もするレンズってところでしょうか…（高い）
絞りリングは適度なトルクで、勝手に回ってしまうということはほぼありませんでした。
重量は375gと少し重たくなってしまいましたが、それを感じさせないのは径が細いからでしょうか。思ったよりも軽いという印象をもちました。
コンパクトで扱いやすい
片手にすっぽりと収まるサイズで、X-T4などはもちろん、Proシリーズや軽量なEシリーズなど機種を選ばずに使いやすいと思います。
サイドに絞りのロック機構が設けられています。
フードが残念
XF23mmF1.4 R LM WRには花形のフードが付属します。樹脂製で特別語るようなところもなく、普通と言えば普通なんですが…もう少し高級感のあるやつを最初からつけてくれてもええんやで？
全体的なバランスは悪くありません。
X-T4に取り付けてみる
X-T4につけるとベストバランスという感じで、取り回しも操作もひじょうに楽です。
上から見てもカッコ良いですね…フードダサいとか言ってゴメンナサイ（笑）
無駄にモノクロで撮ってしまうくらいには磨き抜かれたルックスです。はぁ…ニヤニヤが止まらん。
X-E4に取り付けてみる
X-E4につけてもカッコいい（にやにｙ…
ややフロントヘビーになりますのでサムレストはあったほうが良いでしょう。
XF23mmF1.4 R 比較
フジノンレンズ XF23mmF1.4 Rとの比較だとこんな感じ。個人的にデザインは旧レンズの方が好みでした。併売はしない（販売終了）ようなので残念ですね…
被写界深度目盛、AF/MF切り替えなんかも省略されてしまったので残念に思うユーザーもいるでしょう。
XF33mmF1.4 R LM WRを間に入れてみました。最近のレンズは装飾もなくシンプルなのは良いですが、個性も感じにくい（どれも似たようなデザイン）ですね。うっかり間違えて待ちださないかが不安。
XF23mmF1.4 R LM WRのフィルター径は58mm
フィルター径は58mmで、XF18-55mmと同じです。各種フィルターも使いまわせますね。やったぜ。
スペック・性能比較表
| モデル | XF23mmF1.4 R LM WR | XF23mmF1.4 R |
| 焦点距離 | 23mm | 23 mm |
| 開放F値 | F1.4 | F1.4 |
| 手ぶれ補正 | なし | なし |
| 防塵防滴 | あり | なし |
| レンズ構成 | 10群15枚 | 8群11枚 |
| 絞り羽枚数 | 9枚 | 7枚 |
| 最大撮影倍率 | 0.2倍 | 0.1倍 |
| 最短撮影距離 | 0.19m | 0.28m |
| フィルター径 | 58mm | 62mm |
| 重量 | 375g | 300g |
| カメラのキタムラ |
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XF23mmF1.4 R LM WR 作例
良い光が入っていたので「とりあえず」とその日のファーストショットをぱしゃり。
こういうシーンって期待感があるわりに形になることは少ない気がしませんか？どうせダメだろう…半ば諦めに似た感情と一緒にシャッターを切ったんですが、その空気感にはおどろかされました。
自分の心境が投影されたかのように薄く曇ったガラスでしたが、一筋の光が射しました。
しっかりとシャープに解像してくれるのですが、硬さはさほど感じません。
最短撮影距離は旧レンズより近づいて、より大きく写せるようになりました。背景ボケもとても素直だと思います。
しっとりとした描写という表現が正しいのかわかりませんが、甘すぎず、過度すぎず心地良いですね。
ピントの正確さもあわせて、撮影者の「こうしたい」という意図をよく理解してくれるレンズだと思います。
ドラゴンのヨダレ
シャドーからハイライトまでのトーンもたまりません。黒もつぶれずにしっかりと残っていますよね。
こやつもしやアンダーが得意なのでは？
縄の繊維一本一本まで表現されているところを見て、さらにニヤニヤが止まりません。眺めて良し、写して良しの一度で二度美味しいレンズです(笑)
XF23mmF1.4 R LM WR メリット
- 万能な焦点距離
- 大きなボケを楽しめる
- 過不足ない表現力
- 正確で速いAF
解放絞りがF1.4なので暗所での撮影はもちろん、大きなボケを楽しめます。ポートレートやスナップ、旅行などに最適な焦点距離ですし、撮影意図をよく汲んでくれるレンズなので撮影が楽しいです。防塵防滴なので天候にも左右されませんしね。
最初は旧レンズがあれば必要ないんじゃないか？なんて考えていましたが別物ですね。新レンズめちゃくちゃ気に入りましたよ！
XF23mmF1.4 R LM WR デメリット
- 価格が高い
- 個性が少ないかも？
ほとんど万能と言えるレンズなのですが、逆を言えば器用貧乏になりやすいのかもしれません。比べるのも違うかもしれませんがXF35mm F1.4 Rのような強烈な個性は感じないんですよね。デザインも普通ですし。
あと単純に価格が高いです。焦点距離35mmあたりだと写真スキーの方には使用頻度も高く必須だレベルと思いますが、10万円を超えてきたので手が出にくい印象はあります。
XF23mmF1.4 R LM WR 感想まとめ
- 描写力の高いレンズが欲しい人
- 万能感のあるレンズが欲しい人
- 1本でアレコレ撮りたい人
- XF23mm F1.4 Rに不満を感じていた人
XF23mmF1.4 R LM WRは、万能とも言える焦点距離に、解像度の高さ、近接撮影の強さ、高速なAF、全天候をカバーする防塵防滴機構などの使いやすさをプラスアルファしただけのレンズではありません！（これだけでもすごいんだが…）
解像度の高いだけの写真にならず、しっとりとした空気感、こうしたいという意図をノンストレスで反映してくれるのはありがたかったですね。「収差を極限まで抑えた新設計」というのも頷けます。
定評のあったXF23mm F1.4 Rの単純な進化版ではなく、完全にベツモノを放り込んできた富士フイルムさん…さすがです。おかげでどっちも使えるという悩ましい状態になりました(笑)
これまで立て続けに新レンズが投入されている訳ですが、どれも解像度が高く、AFも高速…これは新ボディにも期待がかかってしまいますね！
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