Xキャラバンフォトウォークに参戦!X-Pro3の気になるアレコレを実機で確認してきました

X-Pro3をいち早く体験できるイベントが大阪で開催されました!その名も「Xキャラバンフォトウォーク」です。実際にX-Pro3で写真を撮りながら、感じたことなんかをツラツラと書いていきます。
「背面(隠し)ディスプレイ」「シンプルな操作性」「EVFの見え方」「クラシックネガ」「チタンのボディ(指紋)」などなど、話題に事欠かない製品だけに気になっている人も多いハズ。
約3時間という時間の中で500枚ほど撮影してきました。その中から厳選したものを一部紹介しますので、ご覧いただければ幸いです。
- はるふれ限定パソコン販売中!(直販よりお得な構成を実現!)
- マウスコンピューターのセール情報はコチラ
- RAW現像におすすめのパソコンスペックは?
スポンサーリンク
目次
X-Pro3の気になるところ
正直に言うと、X-Pro3にはネガティブな感情がつきまといます。
格納式モニターは画像の確認を阻害しますし、指紋のつきやすいボディ、手ブレ補正非搭載などなど、一言で言えば「イマドキ感」を感じさせないカメラになっているからです。
「撮影に集中するため」と言えば聞こえは良いですが、メーカーからの押し付けを感じざるを得ませんでした。撮影スタイルなんて自分で決めたい・・・って思いません?
カメラメーカー各社が「使いやすいカメラ」を目指して技術を磨いてきた中で、そのちゃぶ台を富士フイルムが突然ひっくり返したように見えました。その姿に落胆してこんな記事も書きました
こうやって書いてしまうと不快に感じるかたもいるかもしれません。そこは、本当にごめんなさい。
でも僕だって、富士フイルムが大好きなんです。その証拠にこれまでほとんどの・・というかAシリーズ以外の全てのカメラを手にとってきました。Proシリーズも例にもれず、初代、Pro2と使ってきました!もちろん愛着もあります。
だからこそ、タッチアンドトライで「可能性」を見出したい!そう思ってイベントに申し込みをしました。短い時間で不安を取り除けることを期待して・・・
EVFの見え方はどう?

グリップ力も増した気がする
細かな仕様については「FUJIFILM「X-Pro3」はいつ頃発売?X-Pro2から進化したポイントは!」を確認してもらうとして、実際に使った感想を書かせていただきます。
EVFは有機ELが採用されて、より自然な発色に近づいたように感じました。369万ドットなので、X-T3や、X-H1などに近い仕様になっています。
フォトウォーク参加者のファインダーをこっそりチェックしていましたが、ほとんどの人がEVFを使って撮影されていました。
格納式モニターを採用したことで、ファインダーで画像確認をする必要性が出てきたことが影響しているでしょう。いじわるな見方をすれば「OVFを殺しにかかっている」という風にも見えます。
僕は意地でもOVFを使いたかったので、EVF小窓を同時表示させる「エレクトロニックレンジファインダー(ERF)」を活用しました。

白い部分がERF(白枠の外に影ができるのがネック)
こうすることで、OVFの自然な見え方で構図を決め、色の雰囲気を小さい窓で決めることができます。またピント面を拡大して表示させたりといったことも可能なので、シビアなピント調整もできます。
ファインダーに関しては、X-Pro2よりも進化していると素直に感じることができました。
カラーリングはどれがおすすめ?指紋は目立つ?
X-Pro3は「ブラック」「DRブラック」「DRシルバー」の3カラーが用意されます。
DRの素晴らしいところはナイフですら傷をつけることができない強度です。その代わりに指紋がめちゃくちゃ目立つという残念な面も併せ持ちます。確かにタッチコーナーに置かれているX-Pro3も指紋が目立ちました。

拭き取り用のクロスが付属するようですが、少なくとも中古では買いたくない・・・
DRブラックも同様に指紋はついてしまいます。こればかりは避けられないので慎重に決断したいところですね!
DRはめちゃくちゃ渋くてカッコイイのですが、清潔感という意味では・・・残念ながら気になってしまいました。ボタン周りだけクリーンなのもチョット。。
なので僕が購入するなら「ブラック」かなと思っています!
ブラックはDRのように傷に強くない代わりにエイジングが楽しめます。塗装が取れてくるとチタン本来の色というか質感を楽しめるかもしれません。
傷が付くのは本来なら残念ですが、ある意味思い出を一緒に刻めて良いかも?

ロゴもレーザー刻印でしょうか…
ブラックは発売日も早いので、いち早くPro3を体験できるカラーになります。財力のある人は、ブラックを買ってから、DRも買えば良いと思います(笑)
格納式モニター(HIDDEN LCD)の感想
僕が個人的に一番気になっていたポイントが、格納式モニター(HIDDEN LCD)です。
「意外とナシでも使えるな」というのが素直な感想。実際隠れていることで撮影にも集中できた気がします。そしてX-Pro2よりも鮮やかに、よりキレイに見えました。
ただし細かい画作りに関しては、ある程度捨てる覚悟も必要なのかな・・・と。僕はフィルムシミュレーションBKTで対応しましたが、細かい露出やWB(ホワイトバランス)のチェックは諦めました。
この辺りは使い込んだら印象が変わってくる可能性が高いと思います。格納しない状態だと、ハイアングルやローアングルで使えるというメリットもあります。これはX-Pro2ではできなかったことですからね。
ただ、設定項目を開いたり、動画と静止画を切り替えたりというケースでは手間を感じざるを得ません。普段のクセで設定を押しても答えてくれないので、無機質なモニターを眺める羽目になります。
富士フイルムのスタッフさんの説明によると、サブモニターはX-H1のように「絞り」「シャッタースピード」などを表示させることも可能だそう。時間がなくて確認できませんでした。申し訳ない。
スポンサーリンク
十字キー廃止でも問題ない?
操作性に関しては、十字ボタンの廃止や、ギミックに変更もあるため「初見殺し」の感は否めません。
普通のカメラを期待しているなら手を出さないほうが無難です。
ジョイスティックの操作でも問題なく行えるのですが、そもそも操作事態をすることがほとんどない。シャッターを切ることに専念するようにデザインされているからです。
よくよく考えれば、僕が好んで使っていたX-E3も似たような仕様になっていましたからね。
【X-Pro3の作例】クラシックネガはエモイか?
色々と気になっていたところにある程度の解決を見たところで・・・問題はやはり写りです。X-T3やX-T30と同様のセンサー、エンジンを採用している点だけ見ると新鮮味は薄いだけに「X-Pro3には写真で納得させてほしい」と期待してしまいます。
実際・・かなり・・・いや!すんごく良かったんですけどね(笑)
今回の撮影で仕様したレンズは、神レンズことXF35mm F1.4 Rです。一番使い込んできたレンズなだけに、短い時間でも結果を出してくれることを期待しました。
先に述べたとおり「フィルムシミュレーションBKT」を使いました。選んだのは「クラシックネガ」「エテルナ」「アクロス」の3つです。

クラシックネガ

エテルナ

アクロス
拙い写真ですが、ぼんやりながめてもらえたら幸いです。

隅々までシャープ

クラシックネガ・・エモい

ただの柱も魔法のレンズにかかればふわふわ
こんな廃墟、シャッターを押さずに通過できるはずがない!
カラークロームブルーを使って撮影。青の表情が豊かになりました。X-Pro3を使って最初に思ったのが「空を撮りたくなる」ということ。白飛びも抑えられていて、黒つぶれも発生しにくく感じました。
もっとたくさん撮りたい。

ゾーン30に消えていく2人

ロッ・・ー
ファインダーを見ないで撮ったので、こんな失敗写真も(恥)ピントどこいった?
XF35mmF1.4 Rは決してピント合わせが速いレンズではありません。最新のX-Pro3をもってしても「足りない」と思うこともしばしば。
スポーツモードなどをうまく使えば、もっと外さないで撮れるのかな?

エテルナ
X-Pro2と厳密に比較した訳ではありませんが、シャープさは増したように感じます。
モノクロ撮影時には「モノクロームカラー」が使用可能。単色で紫や緑といった写真の撮影ができます。おもちゃのカメラで撮ったみたいで面白いかもしれませんね!

虹が出た
エモい(←それ言えば許されると思ってるやつ

ウエストレベルの撮影も可能

割れてる・・・
シャッタースピードを速くして水を止めてみた。こういった操作はX-Pro2から変わっていないので違和感なく操れます。

おみくじ
X-Pro3で構図をしっかり決めるの難しい・・・例えば使うレンズを単焦点だけに絞って、そのレンズの画角を身体で覚えさせたいと強く願いました。
花や植物は本気モードで撮りたいのですが、X-Pro3の提供する撮影スタイルそのまんまだと難しさを感じる。そんな時は、HiddenLCDをパカっとして、じっくり絵を作り込みたい。この時はホワイトバランスも調整しながら撮影してみました。
じっくり撮影するんだ!という気持ちが強い日には、ボディ内手ブレ補正つきのX-H1を持ち出すと思います。逆に目的がはっきりしない日は、X-Pro3に身をまかせるのもアリだと感じました。

秋っぽい写真!
今日のフォトウォークの感想を一言でいうと「クラシックネガ強い」です。割とどんなシーンでも、それっぽい写真にしてくれます。
クラシッククロームだと寒色にふるので人物などは難しいこともありましたが、クラシックネガなら人物撮影もこなせそうな気がします。むしろ時を感じさせるような雰囲気になって良いかもしれません。
クラシックネガのためだけにX-Pro3を買うのも全然あり!むしろ欲しいと感じてしまいました・・・
富士フイルムのスタッフさんからは「X-T3(X-T30)も技術的には可能なんですが・・・としか言えません」とのこと。ファームアップを期待したいところですが、諸々の理由で「すぐにでも」という訳にはいかないようです。
X-Pro3の動画
フォトウォーク中には静止画だけでなく、動画も撮影していました。2時間半という短い時間で撮影したものなので、十分な作品とは言えませんが感じだけでもつかんでもらえると嬉しいです。
感じたのは「手ブレ対策は必須」だということ。動画を見てもらえばわかるのですが、細かいブレが発生しています。継続して見るのは正直苦しいので(じゃあ作るなよという説も)専門的に動画を作りたいのであれば、三脚、一脚、スタビライザー、あたりは用意しておくと良いかもしれません。
一番手軽なのは、手ブレ補正つきのレンズを使うことですけどね(笑)
実際のところX-Pro3は買いなの?
初見殺しなところや、特殊なギミックを採用していることからも「1台では完結しないカメラ」だと思いました。
メインで使えるX-H1、X-T3などを持っている人は良いかもしれませんが、1台だと不安が伴いそう。人に依頼されて撮影する時なんかは特にそう感じるんじゃないでしょうか??もちろん人にもよるんでしょうが、少なくとも僕には無理です・・・
X-Pro3はストリートでは性能を余すところなく使えますが、その他のシーンでは従来タイプのほうが部があるなというシーンも少なからずありましたので。。
今回は話題性のある製品を試す機会をもらえて本当に良かったと思います。ココは良いとか悪いとか、ある程度の着地点を見つけていかないといけないのは承知ですが「写真を撮る」「シャッターボタンを押すだけで楽しい」という体験に答えは必要ないのかもしれません。
僕個人としては、クラシックネガが最高すぎたので欲しい気持ちがムクムクムクと湧いてきています。
商品リンク
DRカラーを狙っている人は、予約段階で相当数注文が入っているそうです!下手をすると発売日に手に入らない、延期・・なんてこともあり得るかもしれません。「カメラのキタムラ ネットショップ」などで予約だけでも済ませておくことをおすすめします。