DAIVのノートパソコン全比較!RAW現像や動画編集におすすめのモデルはどれ?

マウスコンピューターが、写真、動画、イラスト、3Dなどのクリエイター向けに展開しているのがDAIVです。
編集作業を快適に行えるだけの性能をもたせてあるのが特徴ですが「どれを選べばいいかわからない」「近くに店舗がないから選べない」という声が少なからずあるようです。特にノートパソコンは種類が豊富なこともあり選びにくさにつながっているかもしれません。
と言うことで、今回は「DAIVのノートパソコンを全比較して、おすすめを決めてみる」という内容で書いていきたいと思います。メーカーさんの協力で、ほぼ全てのモデルをテストしておりますので参考になるかと思います。
※2020年9月:モデル更新に伴い記事を修正しました
目次
マウスコンピューターの評判
DAIVの紹介に移る前に、まずはマウスコンピューターの評判をざっとまとめてみたいと思います。
- 国内生産にこだわった高品質
- 24時間365日サポート受付
- 万が一の故障でも修理が早い
- BTOで価格を抑えている
- ゲーミングモデルが人気
- クリエイターモデルに力を入れている
- 好みに合わせてパソコンが組める
僕がマウスコンピューターの存在を知った頃は「安いだけ」というイメージもありましたが、現在はサービスの改善、見直しを進めて非常に評判の良いBTOパソコンメーカーとなっています。公式ホームページのレビューも上々で、特にアフターフォローに関して高い評価をされています。
最近では乃木坂46をCMで起用するなど、積極的なアピールを行っています。
「マウス~マウス~」のフレーズを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?一度聞いたら耳に焼き付きますよね(笑)
マウスコンピューターの評判については、別記事でもまとめています。
DAIVのノートパソコン全比較
公式ホームページにもスペック別で紹介されています。
13.3型:DAIV 3N
14.0型:DAIV 4N
15.6型:DAIV 5D、DAIV 5P、DAIV 5N
17.3型:DAIV 7N
(クリックでレビューが見れます)
性能別の簡易比較表
パーツ名をあげられてもピンとこないという人もいるかもしれませんので、ざっくりと簡単に5段階評価で評価をしてみました。17.3型は現在ラインナップから消えています。
(★:1.0 ☆:0.5 例:★★★☆⇒3.5)
型 | 13.3型 | 14.0型 | 15.6型 | ||
モデル | DAIV 3N | DAIV 4N | DAIV 5D | DAIV 5P | DAIV 5N |
CPU | ★★★☆ | ★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★☆ |
GPU | ★★★☆ | ★★★ | ★★★★ | ★★★☆ | ★★★★☆ |
液晶 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
重さ | 約1.7kg | 約1.09kg | 約2.63kg | 約1.53kg | 約1.77kg |
価格 | 179,800 | 139,800 | 109,800~ | 139,800 | 179,800~ |
オススメ度 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
一口メモ | おしゃれ | モバイル向け | 写真編集向け | バランス最高 | GPU重視 |
公式 | 公式HPで確認 | 公式HPで確認 | 公式HPで確認 | 公式HPで確認 | 公式HPで確認 |
マウスコンピューターさんにインタビューした時にも教えてもらったのですが「15.6型クラスが圧倒的に人気」だそうです。この理由から本記事では主に15.6型のノートパソコンを中心に解説していきます。
DAIV 3N
13.3型のDAIV 3NはCore i7-8709Gという珍しいCPUを採用しています。IntelとAMDが手を組んだという異色のCPUで、フルHDクラスの映像編集あたりまで対応できるパフォーマンスが魅力です。
10時間もつ駆動時間や、約1.7kgの重量などモバイルにも最適!DAIVの中でも最高クラスの仕上りで質感も良くとにかくオシャレです!
DAIV 4N
14型のDAIV 4Nは、重量わずか1.09kgの軽量モデル。Core i7×独立GPUを採用しており、モバイル時のクリエイティブ作業に使えるだけのパソコンに仕上がっています。
USB PD対応で長時間バッテリーも備えているためカメラマンのサブパソコンとしてもよさそうですね。性能面よりもフットワークで勝負する人向けです。
DAIV 5D
DAIV 5Dは、デスクトップCPUを採用したパワフルさが売りのモデルです。
従来モデルよりも大幅に強化されたグラフィック(GTX1660Ti)のおかげで、より快適にデータを扱えるようになりました。
重たさとバッテリーもちの悪さが弱点ですが、デスクトップパソコンの変わりに据置きで使うようなユーザーにはおすすめです。
DAIV 5P
DAIV 5Pは、写真や動画編集に耐えるスペックかつ、長時間バッテリーと約1.53kgの軽さが武器です。価格面も含めて全体的にバランスの良い1台に仕上がっており、スタンダードと呼ぶにふさわしいモデルになっています。
高解像データを扱わない人ならこのモデルで決まり!
DAIV 5N
DAIV 5Nは、RTX2060を搭載しておりグラフィック性能を高めてあります。4K解像度の動画編集などにも対応させたモデルで、一般ユーザーにとっては最高峰の1台だと思います。
約1.77kgと従来モデルよりも約30%も軽くなり、モバイル環境下でも本格的な処理ができるようになっています。個人的には「迷ったらコレ」というくらいイチオシのモデルです。
DAIV 7N
17.3型のDAIV 7Nは、まさにDAIV最強のノートパソコンです。それ以上の言葉は要らないくらい高性能です。一般ユーザー向けというよりもプロクリエイター向けのモデルという印象。
現在ラインナップから消えていますが復活を待ちましょう。
処理能力を求めるDAIV 5D一択!
DAIV 5Dシリーズの最大の特徴は、デスクトップ用のCPUをノートパソコンに搭載していることです。
当然ながらデスクトップ並みの性能を持っていますし、RAW現像などの処理においてはCPUの依存率が高い処理も快適になります。高性能なCPUを選ぶことで処理時間を短縮させることが可能なので忙しい現代人にもぴったりです。
各シリーズのCPU性能を比較するとこのような感じになっています。
DAIV 5D-R7に搭載されているRyzen 7 3700Xの性能が圧倒的だということが伝わるかと思います。
IntelではCore i7-10875Hもデスクトップに負けないほど高性能なCPUですが、Ryzen 7 3700Xのほうが約43%も高スコアとなっています。高性能な分だけ重たいという弱点もありますが、持ち運びはしないから処理能力を優先したいという人ならDAIV 5D-R7が最もおすすめです。
ちなみに下位モデル(Ryzen 5 3500)はCore i7-10750Hに近いスコアになっています。税別10万円台から購入できるのでライトユーザーならDAIV 5D-R5でも十分かもしれません。

ノートPCにデスクトップの性能を!
- デスクトップ向けRyzen CPU搭載で強い!
- GTX1660Tiで描画性能もそこそこ高い
- 上位モデルに迫るパフォーマンス!
価格(税抜):109,800〜
重量級のデータを処理するにはGPUがやや物足りないですが、軽~中程度のデータを効率的にぶん回すには最適のモデルです。RAW現像や動画編集処理時間も短く1分1秒でも速く処理を完了させたいプロカメラマンにもおすすめです。ただし持ち運びには向きません。
万人向けのバランス感覚に優れたDAIV 5P!
DAIV 5Pはシリーズの根底である「製作活動が快適な性能」を持たせつつ、使い勝手を向上させた1台です。
よりコンパクトになったボディ(約1.53kg)は持ち出しもしやすいため、現場に持ち出すことの多いクリエイターとも相性が良いでしょう。
色々な意味で、DAIVの中で一番気軽に使えるモデルだと思います。ブログなどのテキストメインで、たまに写真や動画も編集したいといった用途にはピッタリです。
ノートPCにデスクトップの性能を!
- ナローベゼルでスタイリッシュかつ軽量!
- GeForce GTX1650を搭載!
- 普段使いも製作活動もしやすい1台!
価格(税抜):139,800〜
Core i7搭載なので基本的な処理能力が高いことはもちろん、GPUにはGTX1650も採用されており、RAW現像やライトな動画編集ならこなせます。そこそこパワフルながら、重量も約1.53kgで18.5時間もつバッテリーも嬉しいです。シルバーの筐体もかっこよくカフェやホテルのロビーなどでも使いたくなります。とにかくバランス感覚の良いノートパソコンでカジュアル使いに最適!
グラフィック性能重視ならDAIV 5Nシリーズがおすすめ
「4K動画編集をしたい」「最新ゲームをヌルヌル遊びたい」という目的があるなら、GeForce RTX2060が搭載されたDAIV 5Nシリーズを選ぶことをおすすめします。
実際にDAIV 5Nシリーズを使ってみると、グラフィック系の処理能力を活かして様々な製作活動への可能性を感じました。明らかにエントリークラスのグラボでは処理できなかったことが可能になります。
従来モデルは厚みや重さがあったのですが、最新モデルで圧倒的な軽量化を実現!モバイル性の高さまで手に入れた完成度がウリのモデルなります。予算が許せば「DAIV 5Nを買っておけば間違いない」と思います。

(旧モデル)NG5510とNG5800のサイズ比較
右側が従来のDAIV 5Nですが、現行モデルは左側に近いサイズ感になりました。あくまでもイメージですがパワフルなPCを持ち出せるのは正義です(笑)
RTX2060搭載で映像処理に強い!
- Core i7-10875Hが強い!
- 4K解像度の処理に対応!
- 最新ゲームも快適に遊べる1台!
価格(税抜):179,800〜
RTX2060は描画性能に優れており4K動画編集にも使っていけるくらいの性能があります。CPUにはワンランク上のCore i7-10875Hが採用されておりデータを溶かす勢いで処理ができます(笑)
現在のラインナップを見ても完成度はピカイチで「迷ったらコレ」と言えるくらいおすすめのモデルです。ちょっと熱をもちやすいのがネックです。
モバイル重視ならDAIV 4Nシリーズ!
第一印象で「これは人気が出るだろうな」と感じたのがDAIV 4Nシリーズです。
DAIV史上最も軽い筐体と12時間持つバッテリーが魅力的。色再現にもそこそこ優れているので、これからRAW現像を勉強しようと思っている人や、カメラマンのモバイルパソコンとして注目を集めるでしょう。実は僕もサブパソコンとして購入しました。
重量1.09kgで持ち出しに強い!
- 軽量・薄型・コンパクト!
- Core i7とMX250でパフォーマンスも十分!
- 約12時間のロングライフバッテリー!PD対応
価格(税抜):139,800〜
クリエイティブな作業に耐える性能と、重量という課題を見事にクリアしているのがDAIV 4Nです。NTSC比 約72%液晶(参考値 sRGB比換算 約102%に相当)する色再現の良さも魅力的。1日持つバッテリーも心強いですし、移動が多い方や、現場重視の方におすすめです。
DAIVのノートパソコンのサイズ比較
シリーズ名 | サイズ | 重量 | バッテリー性能 |
DAIV 3N | 307×215×19.9 | 約1.7kg | 約10.2時間 |
DAIV 4N | 320.2×214.5×17.5 | 約1.09kg | 約12時間 |
DAIV 5D | 361×258×33mm | 約2.63kg | 約1.5時間 |
DAIV 5P | 356×233×17.9mm | 約1.53kg | 約18.5時間 |
DAIV 5N | 355.5×236.7×19.9mm | 約1.77kg | 約5.5時間 |
DAIV 7N | 418×295.3×41.5mm | 約4.3kg | 約2.2時間 |
DAIVのノートパソコンのサイズとバッテリー性能を抜き出して表にしてみました。
あくまでも感覚的な話ですが、パソコンの厚みが約20mmになると薄く感じますし、重量は2.0kgあたりが快適に持ち出せるかどうかのラインなような気がします。
DAIVをはじめクリエイターモデルはパフォーマンスを犠牲にできないので、どうしても重量が重くなってしまいがちです。そんな中で、圧倒的な軽さを誇るDAIV 4Nは持ち出しに最適なモデルと言えるでしょう。
2020年以降のモデルは比較的軽量なモデルが多く登場しており、モバイル環境下での需要の高さが伺えます。
15型と17型の大きさ(サイズ)を写真で比較
3シリーズを並べて撮影してみました。上が17.3型のDAIV 7N、左下がDAIV 5P、右下がDAIV 5Nです。
重ねてみると15型と17型のちがいがよくわかります。RTX2060を搭載したDAIV 5Nはもう少し大きいかと思いましたが、横幅はDAIV 5Pとほぼ同じで縦に少し大きい程度です。
厚みは全然違います。17.3型のDAIV 7Nシリーズは持ち出す気にはなりません。あくまでもデスクトップの置き換えとして据え置きタイプで使うのが無難だと感じます。スタジオ内や、同じ建物内の移動でもあまり頻繁にはしたくないというのが個人的な意見。
【まとめ】おすすめは15.3型から選ぶこと!
色々と比較してきましたが、最後にもう一度おさらいをしましょう。DAIVのノートパソコンの購入を考えているなら15.3型の「DAIV 5D」「DAIV 5P」「DAIV 5N」の3シリーズから選ぶのがおすすめです!
ではどういう人にそれぞれがおすすめかと言うと?
- バランス感覚の良いノートパソコンが欲しい⇒DAIV 5P
- 3Dゲームや動画編集を快適にしたい⇒DAIV 5N
- コストを抑えてCPUパワーを優先したい⇒DAIV 5D
- 外出先でRAW現像やブログの執筆をしたい⇒DAIV 4N
これらに不足を感じるのであれはデスクトップから選択しましょう⇒DAIV関連記事をもっと読む
クリエイターモデルで強いこだわりを持ってデザインされているノートパソコンはそれほど多くありません。
DAIVは最有力候補と言ってもよい現状であり、カメラマン、インスタグラマー、映像クリエイター、音楽家、漫画家、イラストレーター多くのクリエイターにも支持されています。
お台場で開催されていたチームラボのシステムを動かしていたのもDAIVだと聞きますし、富士フイルムのRAW現像セミナーにも使われているというのを聞いたことがあります。現場レベルで信頼を得ているのもDAIVの特徴と言えるでしょう。
今回の記事がDAIVのノートパソコンを検討されている方に参考になれば幸いです。
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