「DAIV Z7」をGeForce RTX 2060 SUPERにカスタマイズ!限定モデルをレビューしてみた

※2020年8月に第10世代Intel CPUを採用したモデルが登場。GPUもRX5700→RTX2060SUPERに変更となりましたので情報を追記しました。現在は平行販売されていますが、後々完全に切り替わるものと思われます。
マウスコンピューターのクリエイターPC「DAIV Z7シリーズ」をお借りしたのでレビューします。
DAIV Z7は、Core i7-10700×RTX2060 SUPERという組み合わせで、高いパフォーマンスを発揮できるのが魅力。高解像カメラのRAW現像や、ゲーム、VR、動画編集といったクリエイティブな作業環境の構築が可能となっています。
今回ご紹レビューしているのは、Core i7-9700K×RTX2060 SUPERの当サイト限定モデになります。本来このカスタマイズをおこなうと5万円弱かかってしまいますが、価格は据置きの159,800円~となっており大変お得です。ちなみにSSDの容量も256GB→512GBと倍増しています。
DAIV Z7のカスタマイズ料金で躊躇していた・・というような人には検討して欲しいモデルです。見つけた人だけが得する記事になっていると思いますので、どうぞご覧ください!
目次
DAIV Z7限定モデルとは?
マウスコンピューターが展開するブランドは、一般向けの「mouse」、ゲーミングの「G-Tune」、クリエイター向けの「DAIV」があります。
当サイトは写真関係の情報を発信しているサイトになりますので、クリエイター向けのDAIVとの夢のコラボが実現した形です。高負荷なクリエイト作業にも耐えられるほどの性能をもたせてありますし、直販サイトよりもお得な構成になるようにメーカーさんも頑張ってくれています。
もともとパフォーマンスに定評があり、DAIVのデスクトップでも高い人気を誇っているのがDAIV Z7です。そのモデルが魅力をより高めてお届けできる・・ということに僕自身も喜びを感じています。
またGPUのカスタマイズでRTX2070 SUPERを選択できるようになっているのも特徴です。(本来なら上位モデルにしか搭載できないパーツです)
正直お得すぎていつまで継続できるかわかりませんので、決断は早めにしていただくことをおすすめします。これまでも当サイト限定コラボモデルはいくつか登場しましたが、ほとんどが早いタイミングで完売、もしくは入荷待ちという状態になりました。
前置きが長くなってしまいましたが、DAIV Z7シリーズの特徴をまとめるとこんな感じです。
- RAW現像や動画編集に最適
- よりリアルな映像表現を可能にするグラフィックを搭載
- 無骨なデザインがクール
- カスタマイズをしているのに価格は据置き
- つまりクリエイターに最適なPC
DAIV Z7の性能をチェック
DAIVのシャーシは無骨なデザインとなっており、もはや定番化してきた感があります。ひと目見たらDAIVとわかりますし、認知度も存在感もどんどん増している気がします。BTOパソコンの中ではトップクラスのかっこ良さだと思います!
- OS:Windows 10 Home 64ビット
- CPU:Core i7-9700K
- GPU:GeForece RTX2060 SUPER
- メモリ:16GB
- SSD:512GB NVMe対応
- 電源:700W
- USB3.0接続 カードリーダー付き
RAW現像 | 動画編集 | ゲーム |
◎ | ◎ | ○ |
Core i7-9700Kや、RTX2060 SUPERを搭載したパソコンは人気があり、クリエイターモデルを選ぶにあたってはスタンダードなスペックという感じです。
とは言え、実は公式サイトのDAIV Z7をコラボモデルの構成にもっていこうとすると20万円以上になります。当サイト経由で購入すれば159,800なので、4万円以上も割引が入っていることになりますね。
20万円の買い物ともなれば、それなりに勇気がいると思います。グラボはRadeonじゃなくてGeForceが良い!とか、SSD容量をちょっと増やしたいというだけでも追加料金がかかってしまうので、その点では限定モデルを選ぶメリットはあると思います。
サイズは190×490×490mmで、重量が約10.3kgとなっています。開梱から設置までそれなりに体力が求められますが、キャスターとハンドルが付属しているのでユーザーをサポートしてくれます。デスク下から引き出して裏側にアクセスしたり、内部をメンテナンスしたい時など何かと便利です。
DAIV Z7のインターフェース
正面側には電源ボタンの他にUSB3.0のポートを2つ装備。背面にはUSB3.0、USB3.1、HDMIやDisplayPortを備えています。
多数のデバイスを接続してもポート不足に陥りにくく、10Gbpsの高速転送を可能にしています。クリエイターが付き合っていかなくてはならない大容量データの問題もクリアします。
フロントのカバーを外せばカードリーダーも顔を出します。別途追加で購入する必要がない点もこだわりです。
DAIV Z7(限定モデル)の性能をチェック
Core i7-9700KとCore i7-10700のCPUをチェック
DAIV Z7(限定モデル)は、標準搭載のCore i7-9700をCore i7-9700Kへカスタマイズしています。公式サイトではCore i7-10700です。
高性能なCPUは、より高度な処理を効率的に行える可能性が高くなりますし、処理時間を短縮することで「時間を生む」というメリットをもたらしてくれます。
参考までに、各モデルのCPU性能を調べてみました。(PassMarkが公開しているスコアを掲載)
DAIV Z7 | スコア |
Core i7-8700 | 13213 |
Core i7-9700 | 13833 |
Core i7-9700K | 14665 |
Core i7-10700 | 17629 |
Core i7-10700K | 19715 |
Core i7-10700はスレッド数が第9世代よりも増え、スコアも順当に伸ばしています。Core i7-9700とCore i7-10700を比較すると、約27%も高スコアになっています。
これは従来のCore i9に匹敵するほどの性能になっており、コスパ的にもDAIV Z7の価値が高まっていると言えます。
NVMe対応 SSDでデータの高速伝送が可能

NVMe SSDの参考速度
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HDDの参考速度
コラボモデルのDAIV Z7は、512GB SSD +2TB HDDのデュアルストレージ構成にしています。普段扱うデータやOS、写真、動画の取り込みは高速なSSDで、保存用のデータはHDDに保管するといった使い方ができます。
SSD容量も公式サイトでは256GBが標準ですが、ソフトのインストールだけで圧迫しそうなので512GBに増やしてもらえるようにお願いしました。さすが高速なNVMe SSDといった感じで、PCの立ち上げもスムーズですしソフトも快適に動作してくれるので気持ち良く使えますよ!
GeForce RTX2060 SUPERの性能は?
続いてはグラフィックボードについて触れていきます。当サイト限定モデルは、最新技術に対応したGeForce RTX2060 SUPERを標準としました。
従来のRTX2060と変わったところはVRAMが8GBになったところが大きく、上位モデルのRTX2070あたりと同等クラスの性能とも言われています。もし本当にそうなら、4K解像度の動画編集といった負荷のかかる作業も乗り越えられるでしょう。
ちなみに「Radeon RX5700」を選択することで¥30,000の割引を受けることも可能。コストを抑えたい人は性能と相談しながら決めると良いでしょう。
実際はどうなのか?チェックしていきます。まずは定番のPassMarkからスコアを引っ張ってきます。
CPU | スコア |
GeForce RTX2060 | 14705 |
GeForce RTX2060 SUPER | 16345 |
GeForce RTX2070 | 16227 |
GeForce RTX2070 SUPER | 18138 |
Radeon RX5700 | 14156 |
RTX2060からSUPERへと進化したことで、しっかりとスコアを伸びを確認することができます。スコアだけを見ると、確かにRTX2060 SUPERはRTX2070と同等と言っても差し支えがないようにも思えます。
またRX5700→RTX2060 SUPERとすることで描画性能に期待ができることも伝わってきますね。高解像データを扱ったり、重量級タイトルのゲームを遊ぶと結果は顕著にわかるのかもしれません。と言うことで、ゲームを動作させてチェックしていきます。
FF15のスコアを比較

RTX2060 SUPER

RX5700
グラボ | フルHD(標準画質) | 4K(標準画質) |
GeForce RTX2060 SUPER | 11374(とても快適) | 4050(普通) |
Radeon RX5700 | 9860(とても快適) | 3854(普通) |
FF15はどちらかと言うとGeForceでスコアが伸びやすい傾向にあるのですが、フルHDで15%ほど差があり、4Kだと5%ほどの差が発生しています。
「とても快適」「普通」といった境界線を突破するほどではありませんが、高解像、高リフレッシュレートを狙うのであればスコアが良いに越したことはありません。その点では、コラボモデルに優位性があると考えています。
RAW現像(写真編集)をテスト!
まずRAW現像ですが、無料ソフトのRawTherapeeを使って100枚のRAWデータの一括変換にかかった時間は3分15秒でした。(設定はJPEG品質は90%、高画質)
いくつかのモデルでも同様のテストをしていますので、参考までに結果をどうぞ。
モデル | CPU | 時間 |
DAIV A7 | Ryzen 9 3900X | 3分03秒 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 3700X | 3分12秒 |
自作PC | Ryzen 5 3600 | 3分59秒 |
DAIV DGZ530 | Core i7-9700 | 3分30秒 |
DAIV Z7(限定モデル) | Core i7-9700K | 3分15秒 |
G-Tune HN-Z | Core i7-10700K | 3分07秒 |
DAIV Z7のRAW現像能力は高いと言えますが、従来モデルから格別な進化を遂げているか?と言われるとそうでもない印象です。
処理時間でもせいぜい15~30秒までに止まっていますので、さほど神経質にならなくても良いんじゃないかなというのが個人的な感想です。
その点、旧モデルは今後値下がりの可能性もあります。万単位で価格が変わるのであれば、僕なら第9世代CPUを選んでしまいそうな気もします。
動画編集能力をテスト
動画編集能力をテストするために無料ソフトのResolveを使いました。ミラーレスカメラで撮影した4Kデータを使って簡単な動画を作成→レンダリングの時間を測定しています。
モデル | CPU | タイム |
G-Tune HN-Z | Core i7-10700K×RTX2070S | 1分36秒 |
DAIV Z7(限定モデル) | Core i7-9700K×RTX2060S | 2分00秒 |
DAIV X7 | Core i9-10900X×GTX1660 | 1分30秒 |
動画編集においては、第10世代CPUのほうがスレッド数が増えた分だけ処理が早くなった印象を受けます。GPUが格上とは言え、従来のCore i9に匹敵するタイムなのは好印象ですよね。
ただし動画編集に関してはマルチコアの利くRyzenが有利だったりするので動画編集メインで考えている人は注意が必要。例えばRyzen 9を搭載(カスタマイズ)した「DAIV A7」だと同処理が1分程度で完了します。
DAIV Z7の感想や評価
良いところ
- スタンダードPCと呼ぶにふさわしい高性能
- 限定モデルはカスタマイズがほぼ無料
- メンテナンス性、デザイン性に優れる
DAIV Z7は、クリエイターにとってスタンダードと呼ぶにふさわしい高性能なマシンに仕上がっています。どんな作業でもストレスを感じるようなことは起こりませんし、むしろ処理の速さに感動してもらえるはずです。
CPU、GPU、ストレージといった、本来必要なカスタマイズ費用が抑えられているという点でもメリットが高くなるよう設定していますのでお得感は強いです。また存在感のある筐体は、デスクの傍らに置いておくだけでもモチベーションが上がります。いかにもナニカを作り出せそうな雰囲気がするんですよね。
またキャスターやハンドルといった、かゆいところに手が届く感じも素敵です。
ちょっとイマイチなところ
- サイズが大きい
- キーボード、マウス、液晶が付属しない
DAIVのデスクトップは非常にカッコいいんですが、サイズはやはり大きいです。デスクトップと言いながら、机の上にはあまり置きたくないようなデカさです。デスクトップPCを検討している人なら、ほとんどの方が設置スペースを確保されているとは思いますが、念の為サイズを測っておくことを推奨します。
またマウスやキーボードといった付属品はつきませんので、別途費用がかかることも頭に入れておきましょう。必要ならオプション品で追加できますし、すでに所有しているものがあれば使い回せます。好きなものを選べるという意味では、あまりデメリットではないかもしれません。
DAIV Z7をおすすめしたい人
- 処理能力の高いPCのが欲しい人
- クリエイティブ用途で使いたい人
- カスタマイズ費用を抑えたい人
- 長く使えるPCが欲しい人
マウスコンピューターのDAIV Z7(限定モデル)をレビューしてきました。
本格的な性能をもたせてあるので、ノンストレスで多用途に使えるのが最大のメリット!さらにカスタマイズ費用が抑えられるように設定しているので、良心的なモデルに仕上がっています。DAIV Z7が欲しいけど「カスタマイズすると高いな・・」と躊躇している人に選んでほしいモデルですね。
DAIVはノートパソコンもメインで使えるほど高性能なので、コチラも検討しても良いかもしれません。→DAIVのノートパソコン全比較!
また、マウスコンピューターは国内生産の品質と、良心的なアフターサービスも魅力的なので安心して購入することができます。マウスすコンピューターのパソコンを候補にあげている人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。