G-Tune PL-Bをレビュー!ライトゲーマーにおすすめのコンパクトデスクトップPC

G-Tune PL-Bをメーカーさんからお借りしましたのでレビューします。
これからパソコンでゲームを遊びたい人(初心者)や、ライトゲーマーに向けた10万円を切る低価格なゲーミングパソコンです。最大の特徴はコンパクトさで、ハンドルを備えているため片手で移動ができるようになっています。ちょっとデスクトップPCとしては考えられないくらいの軽さです!
メーカーとしてはLANパーティーや、イベントでの使用も視野に入れているとのこと。小さい分だけ拡張性にはやや欠けますが、パフォーマンスは想像のちょっと上をいっていました。ベンチ結果も掲載していますので参考にしてみてください。
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- RAW現像におすすめのパソコンスペックは?
- マウスコンピューターの評判・おすすめPCは?
目次
G-Tune PL-Bのスペック
「G-Tune PL-B」のスペック(性能)を確認していきましょう。
【スペック】
CPU:Core i5-9400
GPU:GTX1650 S→1660Ti
メモリ:16GB
容量:256GB SSD+1TB HDD
RAW現像 | 動画編集 | ゲーム |
○ | ○ | ○ |
G-Tune PL-Bはミニタワー型のケースを採用。スタンダード構成ではCore i5-9400×GeForce GTX1650 SUPERの組み合わせになっており、一般的な処理だけでなく高負荷なクリエイト作業やゲームといった用途にも対応できるパソコンに仕上がっています。
今回はゲーミング性能をより高めるためにGeForce GTX1660Tiに変更しています。
これにより最新ゲームでも快適に動作できる可能性が高まるほか、動画編集などの処理にも期待がもてるようになります。このカスタマイズの費用は14,800円となっていますが、個人的には価格以上の効果が期待できると思います。
「G-Tune PL-B」のサイズは幅178mm×奥行き395㎜×高さ330㎜、重量が約7.6kgとなっています。ハンドルを備えているため設置が楽に行えるのも特徴的です。
上位モデルもおすすめ
よりパフォーマンスを求める人には、本格的な性能を備えた上位モデルもおすすめです。
モデル | 構成 | 価格 |
G-Tune EL-B | Core i7-9700/RX5700/16GBメモリ/256GB NVMe SSD + 1TB HDD | 139,800円 |
G-Tune HL-B | Core i7-9700/RTX2070S/16GBメモリ/256GB NVMe SSD + 2TB HDD | 189,800円 |
G-Tune PL-Bのインターフェース
電源ボタンは正面のサイド側に設置されています。イヤホンジャックやUSB3.0も2つ付いているのでゲーミングデバイスをつなげたい時にすぐにアクセスできます。
あえて見せないところがおしゃれを演出していますね(笑)
背面にはUSB3.0×2、USB3.1×2、ディスプレイと接続するためのHDMI、DisplayPort、DVI-Dも備えています。残念ながらType-Cには未対応となっており、カスタマイズで追加することもできないようです。
CPU:Core i5-9400の性能
Inrtel Core i5-9400は、6コア6スレッドのCPU。動作周波数は2.90GHzで、ターボ・ブースト利用時には最大4.1GHzとなります。
価格対性能のバランスがとれているCPUで、ゲーミング用途においてもボトルネックになるかも?なんて心配は無用。RAW現像や動画編集といったテストでも必要十分な処理能力を備えていると感じました。
高解像データを扱うような上級者でもない限り、大きな不満は感じないパフォーマンスだと思います。
標準搭載のCore i5-9400は、従来モデルのCore i5-7400と比較すると約40%性能がアップ。スコアだけならCore i7-7700を凌ぐので、少し前のパソコンを使っている人なら買い替えを検討しても良さそうです。
カスタマイズでCore i7-9700も選べますので、より高いパフォーマンスを求める人も安心できます。
GeForce GTX1660Tiの性能
G-Tune PL-Bは標準搭載だとGeForce GTX1650 SUPERですが、GeForce GTX1660Tiにすることで描画性能を高めることができます。スコア差を見てみると約30%高性能で、その分だけゲームを快適にプレイできる可能性は高まります。GTX1660TiであればフルHDクラスで躓くことはまずないはずです。
FF15のスコアを比較

標準搭載のGTX1650Sのスコア
重量級タイトルのFF15でテストした結果を一覧にしてみました。

(快適 緑、やや快適 橙、普通 赤)
従来製品で人気のあったGeForce GTX1060やGTX1050Tiを引き合いに出してみましたが、性能のちがいを見せつける結果になっていますね。性能不足を感じている人は買換時期にきているのかも?
この記事の狙いとしては「上位のGPUにカスタマイズすることでスコアを伸ばすこと」だったのですが、GTX1660Tiのスコアはしっかりと他を突き放す結果となっており一安心といったところ。
意外だったのはGTX1650 SUPERのスコアが思った以上に伸びたことでしょうか。
従来ミドルクラスで人気のあったGTX1060を凌駕しています。3GB版の旧製品とは言え、グレードを超えてしまっているのは素直に驚きました。人によってはカスタマイズしなくても良さそうな気さえします・・・
とは言え、ゲームをそれなりに遊びたい人ならGTX1660Tiがおすすめですね。少しでもフレームレートを上げたいとか、最新タイトル(重いゲーム)で遊びたいといった時に余力は少しでもあったほうが良いからです。GTX1660TiとGTX1650 SUPERはVRAM容量もちがうので、負荷がかかった時の限界性能に差を感じますからね。
RAW現像や動画編集にもおすすめ!
G-Tune PL-BはRAW現像や、動画編集といったクリエイティブ用途にもおすすめです。
まずRAW現像ですが、無料ソフトのRawTherapeeを使って100枚のRAWデータの一括変換にかかった時間は4分02秒でした。(設定はJPEG品質は90%、高画質)
いくつかのモデルでも同様のテストをしていますので、参考までに結果をどうぞ。
モデル | CPU | 時間 |
G-Tune EP-A | Ryzen 7 3700X | 3分12秒 |
自作PC | Ryzen 5 3600 | 3分59秒 |
DAIV Z7 | Core i7-9700K | 3分15秒 |
DAIV Z5 | Core i5-9400 | 4分04秒 |
G-Tune PL-B | 4分02秒 |
Core i5-9400だと、さすがに上位CPUには及ばないものの現像処理の工程自体はスムーズに行えます。一括変換みたいなまとまった作業でない限りは差を感じにくいと思います。
高画素データになるとさすがに上位CPUを選んだほうが無難という気はしますが、カジュアルに現像作業を楽しみたいというような人にはおすすめできるパソコンだと思います。
ただしメモリスロットは2個なので、容量は慎重に選びましょう。スタンダードな16GBでほとんど事足りると思いますが、マルチタスクが多い人なら32GB以上を選んでおくほうが後悔しないと思います。

カスタマイズ性はほぼ皆無です
動画編集
動画編集能力をテストするために無料ソフトのResolveを使いました。ミラーレスカメラで撮影した4Kデータを使って簡単な動画を作成→レンダリングの時間を測定しています。
5分程度の動画を書き出す(4K→FHD)のに2分53秒でした。
ただし4K動画編集に対応できるほどのスペックは満たしていませんので注意が必要です。あくまでもフルHDクラスクラスの編集に留めておくことをおすすめします。→4K動画編集におすすめのパソコンスペックは?マウスコンピューターさんに聞いてみた
ゲームを複数入れるなら容量UPを!
メインストレージはNVMe対応のSSDが搭載されているので、サクサクと気持ちいい動作をしてくれます。読み込み速度は1700MB/s程度は出るのを確認しました。(画像は別モデル)
最近のゲームは20~50GBくらいあるのがザラなので256GBだとやや心許ないかなという感じがします。HDDが1TB用意されていますが、こちらに入れるとロード時間などが長くなってしまうためあまりおすすめできません。
できれば512GB以上の容量を選んでおくことで安心して使えるパソコンになると思いました。
G-Tune PL-Bの感想や評価
良いところ
- ライトユーザーが満足できるスペックと価格
- グラフィック性能が意外と高い
- コンパクトで設置場所をとらない
G-Tune PL-Bは、コスト重視のライトユーザーにおすすめのパソコンだと思います。
普段使いだけでなく、フルHDゲーミング環境の構築から、ちょっとしたクリエイト作業にも対応できる使い勝手の良いパソコン担っていると思います。価格は税別で10万円を切りますが、パフォーマンスはそこそこ高くストレスを感じにくいコスパの良いモデルですね。
なんといっても小さいので、設置場所が限られている人や、2台目3台目のサブPCとしても選びやすいのかなという印象。
ちょっとイマイチなところ
- カスタマイズ性に乏しい
- キーボード、マウス、液晶が付属しない
- こだわり派には向いていない
見た目にもコンパクトなG-Tune PL-Bですが、弊害としてはスペースの確保ができないことでしょう。内部に余裕がないのでケースファン、ストレージの追加や、メモリの増設といった簡単なことですら行えません。(追加でなく交換なら可能です)
最初にスペックをある程度決めて使うような人なら良いですが、後々自分でカスタムしようと思っている人には向いていないかもしれません。
G-Tune PL-Bをおすすめしたい人
- 初心者やライトゲーマー
- クリエイティブ用途でも気軽に使いたい人
- サブPCが欲しい人
- コンパクトPCが欲しい人
- コストを重視したい人
G-Tune PL-Bをレビューしてきました。
Core i5×GeForce GTX1650 SUPERの組み合わせは、意外にもパフォーマンスが良いという印象を受けました。コンパクトでそこそこ動くデスクトップPCが格安で欲しいという人には結構おすすめなモデルだと思います。
もしもミドルクラス以上のパソコンをお求めであれば「はるふれ限定パソコン」をご検討ください。Core i7-9700K×GeForce GTX2060 SUPERの組み合わせで税別159,800円となっています。(状況によって変更になる可能性があります)
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最後までお読みいただきありがとうございました。