G-Tune HL-Bレビュー!インテル第12世代CPUとGeForce RTX3060シリーズを採用した小さい巨人

マウスコンピューターの「G-Tune HL-B」を紹介します。
片手で移動が可能なコンパクトなボディを採用しながらも、最新パーツをふんだんに盛り込んだ凝縮感のあるゲーミングパソコンです。メーカーとしてはLANパーティーや、イベントでの使用も視野に入れており、アイデア次第で様々なシーンに対応できます。
各種ベンチ結果も掲載していますので参考にしてみてください。
※記事では独自に集計したデータを活用する場合があります
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- RAW現像におすすめのパソコンスペックは?
- マウスコンピューターの評判・おすすめPCは?
目次
G-Tune HL-Bとは?
マウスコンピューターが販売しているゲーミングブランド「G-Tune」の製品です。ハンドル付きのミニタワーケースを採用し、ブランド内で最もコンパクトです。設置場所が限られている人や、小さいパソコンが好みという人におすすめです。
コンパクトな筐体といっても、GPUにはGeForce RTX3060以上が採用されており、本格的なゲーミング性能をもっているのが特徴です。性能が高いので、そのまま写真や動画といった編集作業も楽しめるのが「G-Tune- HLシリーズ」です。多くの人にとって使いやすいモデルだと思いますので、読み進めていただければ嬉しいです。
G-Tune HL-B ラインナップ
ラインナップはいくつか用意されているので好みのモデルが選べるのはありがたいです。ただしネーミングが同じでややこしいものも存在するので間違わないよう注意してください。
モデル | 構成 | 価格 |
G-Tune HL-B | Core i5-12400F/RTX3060/16GBメモリ/512GB NVMe SSD | 194,800円 |
G-Tune HL-B-3060Ti | Core i5-12400F/RTX3060Ti/16GBメモリ/512GB NVMe SSD | 214,800円 |
G-Tune HL-B (プレミアムモデル) | Core i7-12700F/RTX3060/16GBメモリ/512GB NVMe SSD | 234,800円 |
G-Tune HL-B-3060Ti (プレミアムモデル) | Core i7-12700F/RTX3060Ti/16GBメモリ/512GB NVMe SSD | 244,800円 |
CPUはCore i5/Core i7、GPUはRTX3060/3060Tiを組み合わせた4種類がラインナップとして存在します。
他にも下位モデルとしてコスパを重視した「G-Tune PL-B」シリーズ、ほどよい描画性能をもつRTX3050を採用した「G-Tune EL-B」シリーズなどが存在します。価格を抑えたい人は、これらのモデルから選ぶのも悪くないでしょう。
ちなみに公式サイトでは「期間限定のセール品」「アウトレットモデル」「店舗即納モデル」などお得なセールなども開催されています。うまく活用してお得にパソコンを手に入れましょう。
G-Tune HL-B レビュー
※同筐体別モデルの写真を掲載しています
電源ボタンやイヤホンジャック、USBが再度に設置されているのはちょっと珍しいです。フロント面がガチャガチャしないのはメリットですが、設置場所やアクセス方向が制限されるのがデメリットです。
G-Tune HL-Bのサイズは、幅178mm×奥行き395㎜×高さ330㎜、重量が約7.4kgとなっています。コンパクトですからスペースが限られている場所にも設置しやすいです。ハンドルも備えているため、設置や移動が楽に行えるのも特徴です。
ノートパソコンよりも高性能なデスクトップですし「設置スペースは限られているけど、性能に妥協はしたくない」というようなユーザーに強くお勧めできるモデルです。
内部スペースは限られているのでカスタマイズ性はほぼ皆無。静穏性・排熱に関してはちょっと心配ですが、PCに強いこだわりがある人でない限り問題はないでしょう。普通に使う分には困りません。
背面には、HDMI、DisplayPort、USB2.0、USB3.0などが装備。最近のモデルではType-Cも用意されているので、対応デバイスの幅はさらに広がりを見せています。(モデルによって異なるので公式サイトでご確認ください)
G-Tune HL-B性能チェック
CPU性能チェック
まずはPASSMARKが公開しているスコアをチェックしましょう。
CPU | スコア |
Core i7-12700 | 32016 |
Core i5-12400 | 19959 |
Core i3-12100F | 14442 |
Core i5-11400 | 17132 |
Core i5-10400 | 12476 |
Core i7-9700 | 13860 |
Ryzen 5 3600 | 17825 |
G-Tune HL-Bに採用されているのは、Core i5-12400FまたはCore i7-12700です。第12世代になって性能が飛躍的に伸びたため、Core i5でも十分に高いスコアを見せています。Core i3-12100ですら数世代前のCore i7-9700相当のスコアとなっていることに驚きます。
ちなみに第12世代インテルCPUが気に入りすぎて「Core i3-12100Fで自作パソコン」も作りました。RAW現像やフルHDクラスの動画編集なら十分な処理能力を備えていると感じました。さらに言うなら気にいりすぎて今はCore i9-12900になっています…それだけ安心して選べるCPUが採用されているということです(笑)
GPU(ゲーミング)性能チェック
モデル(GPU) | 設定 | スコア |
G-Tune PL-B (GTX1650) | 1920×1080(標準品質) | 5687(やや快適) |
G-Tune EL-B (RTX3050) | 1920×1080(標準品質) | 8715(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 3186(普通) | |
G-Tune HL-B (RTX3060) | 1920×1080(標準品質) | 11374(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 4274(普通) | |
G-Tune HL-B-3060Ti(RTX3060Ti) | 1920×1080(標準品質) | 14500(とても快適) |
3840×2160(標準品質) | 5500(普通) |
ゲーミングモデルですのでGPUの選択は大事になりますよね。G-Tune HL-Bシリーズに採用されているRTX3060/RTX3060Tiにはおおよそ30%ほどの差が生まれています。この差は決して小さくありませんので明暗を分けることもあります。
結果だけ見れば「4Kで普通」「フルHDでとても快適」と変わりませんが、内容は決して同じではないということです。少しでも設定をつめたい人や、シューティングゲームのためにフレームレートを稼ぎたいという人はRTX3060Tiを選択するほうが良いでしょう。
例えばCPUをCore i5にしてGPUはRTX3060Tiにする(G-Tune HL-B-3060T)などして費用を抑えるのも手です。またフルHDクラスで十分という人にはRTX3050あたりで抑えるのもありかもしれません。
クリエイト作業にもおすすめ!
RAW現像
100枚のRAW現像にかかった時間を計測します。(2000万画素クラス APS-C機のデータ)
CPU | 処理時間 |
Core i7-12700 | 2分16秒 |
Core i5-12400 | 2分24秒 |
Core i3-12100F | 2分02秒 |
Core i5-11400 | 3分03秒 |
Core i7-9700 | 3分20秒 |
Ryzen 5 5600X | 2分43秒 |
Ryzen 5 3600 | 3分59秒 |
これは自作パソコンのデータですが、Core i5とCore i7で10秒ほどの差しかありません…
多くの現像作業を行うならCore i7を選択することで処理時間の短縮化につながりますが、趣味で数枚の写真を作りこむといった使い方ならCore i5で十分です。
動画編集
Davinciを使って4K→フルHDへの書き出しテストを行った参考データです。
構成 | 処理時間 |
Core i7-12700×RTX3060 | 1分12秒 |
Core i5-12400×RTX3060 | 2分40秒 |
Core i5-12400F×RTX3050 | 1分53秒 |
Core i7-9700×GTX1660SUPER | 2分07秒 |
Core i3-12100F×RX6600 | 2分40秒 |
Ryzen 5 5600×GTX1650 | 1分47秒 |
Ryzen 7 3700X×RTX3060 | 1分36秒 |
G-Tune HL-Bを選ぶ上で動画編集が目的に入っているならCore i7を選択するメリットは大いにありそうです。Core i7-12700の処理時間が圧倒的すぎて他がかすんで見えます…
ただし処理能力としてはどのモデルを選んでも動画編集は楽しめます。処理時間を気にしない人や、フルHDクラスの動画編集しか行わない人ならCore i5×RTX3060でも問題なく行えるはずです。
これから「YouTube投稿をはじめたい」「動画編集を勉強したい」なんてカジュアル層にもぴったりでしょう。
ゲームを複数入れるなら容量UPを!
メインストレージはNVMe対応のSSDが搭載されているので、サクサクと気持ちいい動作をしてくれます。読み込み速度は2000MB/s程度は出るはずです。
最近のゲームは20~50GBくらいあるのがザラなのでゲームをたくさん入れる予定なら512GBだと不足しそうな感じがします。HDDが追加で搭載できますので、データ保存用にカスタマイズしておくと良いでしょう。2TBでも1万円くらいです。
G-Tune HL-B 感想・評価
メリット | デメリット |
・第12世代インテルCPUの高い処理能力 ・GeForce RTX3060はゲーミング性能良し ・国産、24時間サポートつき | ・カスタマイズ、メンテナンス性にやや劣る ・静穏性には欠けるかも ・こだわりの強いユーザーには向かない |
市場でGeForce RTX3060搭載のデスクトップパソコンを見てみると、価格はだいたい15~20万円がホットスポットです。マウスコンピューターは国内生産で24時間サポートつきということも考えると安心感があります。コンパクトであるメリットを生かして色々とアイデアを形にするのも面白そうです。
デメリットとしてはコンパクトゆえ・・という所になります。カスタマイズ性や静音性に欠けたり、ハイエンドGPUに交換するなんてことも難しいかもしれません。そのためこだわりの強いユーザーには向かないと思います。
G-Tune HL-Bをおすすめしたい人
G-Tune HL-Bを紹介してきました。
第12世代インテルCPUは高い処理性能をもっており、GeForce RTX3060(Ti)の性能を十分に引き出せています。高解像データ編集にも使えて、コンパクトなボディーに収まっているのは好印象です。イベントでパワフルなPCが必要になったり、スタジオ内を移動させて使うなんてプロフェッショナルな人のサブ機としての可能性も感じます。もちろんほとんどの人にとって満足できる性能なので、G-Tune HL-Bをスタートラインとするのもおすすめです!
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