Surface Pro 8レビュー!生活レベルが一気にレベルアップする2 in 1モバイルタブレットPC

Surface Pro 8(Core i7/16GB RAM/256GB SSD)を購入したのでレビューします。
マイクロソフトから発売されている2 in 1パソコンで、パソコンとしての利用はもちろん、キーボードを外してタブレット的な使い方もできてしまう人気の製品です。最小構成でも15万円近くと決してお安くはありませんが、タッチペンでお絵描きができたり、Intel evoプラットフォームによる高品質、Office H&B 2021が搭載されているなど見どころも多くなっています。
各ベンチマークやRAW現像、動画編集にかかった時間など掲載しておりますので参考にしてください。
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- RAW現像におすすめのパソコンスペックは?
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目次
Surface Pro 8シリーズとは?
Surface Pro 8は、ビジネスマンや学生さんに大人気の製品です。
インテル第11世代CPUの高いパフォーマンスを生かして、キビキビとした応答性が心地良いです。Iris XeグラフィックスはCPU内蔵としては性能が高く写真や動画編集にも対応可能。もちろん軽めならゲームも楽しめます。
13インチのタッチスクリーンパネルを装備しているので、メモ、イラスト、プレゼンなどにも対応できる応用力も素敵。しかも2880 × 1920 (267 PPI)解像度なので、緻密かつ作業性の高さも備えています。さらにさらに120Hzリフレッシュレートにも対応しちゃいました!
キーボードを外せばタブレットにもなるので、動画や音楽をたれ流したり、調べものをしたり、漫画を読んだりと楽しめます。こんなフレキシブルで見どころ多すぎな製品を見逃せるはずもないですよね!気になっている人は早めにポチっといきましょう(笑)
Surface Pro 8の特徴をまとめるとこんな感じです。
- Core i5-1135G7/Core i7-1185G7搭載
- Iris Xeグラフィックス搭載
- 13型タッチパネルモニター(2880 1920)
- 891gの軽量ボディー(キーボード付きで約1.1kg)
- RAW現像や動画編集にも使える
- スタイリッシュで所有欲を満たしてくれる!
- ペンでイラストやお絵描きにも最適!
ラインナップ、どのスペックを選ぶ?
ラインナップはストレージが128GB~1TB、RAMは8GB~32GB、CPUがCore i5かCore i7の2択になっています。カラーリングはシルバーとグラファイト。
最も下位モデルの128GBストレージを採用したモデルのみevoプラットフォームに対応していません。個人的には15万円台のモデルを選ぶのが最もおすすめ!(128GBと256GBはSSDの換装が可能)
僕はブログを書くし、写真をいじったり、動画編集もしたかったので余裕のあるCore i7+16GBにしました。一般的な作業に限るならCore i5で十分だと思いますし、店頭の売れ筋もこのモデルだって聞きました。
キーボード別売りで20万円は高いけど、MacBook Air(11.5万)とiPad Pro(10万)を合わせたら似たような金額になるよね?Surfaceなら荷物もまとめられるし…と自分を納得させながら購入しました(笑)
You Tubeレビュー動画
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Surface Pro 8 スペック・外観チェック
- OS:Windows 11 Home
- CPU:Core i7-1185G7
- GPU:インテルIris Xeグラフィックス
- メモリ:16GB
- SSD:256GB SSD
- 液晶:13型 2880 × 1920 (120Hz)
- サイズ:287×9.3×208 mm
- 重量:約891g
Surface Pro 8の使用だけを確認すると最新のWindows 11には対応しているものの、そこまでハイスペックという訳でもありません。13型の同クラスだけで考えたら半額で買えるマシンもあるでしょう…(高い)
ただそこは1kgを大幅に切る軽さ(キーボードありなら約1.1kg)、薄型で持ち運びやすい点、タブレットとしても使えるという汎用性の高さを無視して考えることはできません。パソコンとしてできることは当たり前にできますし、それにタブレットとしての機能が加わっていることを考えると生活レベルが一気に変わります。これマジで!
保護シートにはSurfaceに搭載されている機能のガイド的なものが描かれています。いや~わくわくしますね!
サイズは287×9.3×208 mmで、なんと厚みは1cmを切ります!第一印象は「これでパソコンなの?」「ちゃんと動くの?」(失礼…)と思っちゃうほどめちゃくちゃ薄い!
重量は891gでキーボードをつけても1.1kgほどと軽いです。この軽さならいつでもリュックやカバンに入れて持ち運びたくなっちゃいますよね~。タブレットとしては重たいですが2役こなすと考えると許容できるんじゃないかと思います。
裏面にはロゴがあるのみ。角が丸みを帯びたデザインもスタイリッシュです!ブラックなので指紋汚れを心配していましたが気にならないレベルですね。毎日拭いたりする必要はなさそうで安心しました。
タイプカバーやSurfaceスリムペン2は別売りとなっています。僕はペンも使いたかったのでタイプカバー+ペンを購入。同時購入だと少し安くなるのでおすすめ!
- Surface スリムペン2 15,950円
- Surface スリムペン充電器 4,290円
- Surface Pro Signature キーボード 21,890円
- Surface Pro Signature キーボード+ペン 33,660円
まぁほぼ必須の付属品とは言え高いですよね…ほかにもマウスや周辺機器を合わせると+5万円くらいは簡単に吹き飛びそう。もともと高い製品なので欲を言えば最初から付属してほしい…せめてもう少し周辺機器は安くするべきじゃないでしょうか(切なる願い!)
付属品は電源ケーブルやユーザーマニュアル、そしてなんと言ってもOffice Home & Business 2021がついてるのはうれしいですよね!ビジネスマン必須のアプリですから。
メーカーの公表によると「通常のデバイス使用方法で最大16時間」とのことですがバッテリーはそこまでもちません。ブログの執筆に使いましたが朝の10時頃から作業して、だいたい夕方にはなくなる感じでした。ギリギリとは言えフルタイムを超えるのは難しい印象ですね。
タイプカバーは無段階調節式で好きな角度で止められるのが良い!
タイプカバー(キーボード)どれ選ぶ問題
キーボード(タイプカバー)は日本語配列で、一部のキーが小さくなっているものの自然で使いやすいです。ただし本体をカバーするケースの役割も果たしているため質感は悪くないものの剛性はありません。
強めにタイプする方は、たわみが不満に感じるかも?個人的には全く気になりませんでした。ただ長時間タイプするような人はSurface Laptop 4とかを選ぶほうが良いのかもしれません。(かなり悩みました)
タイプカバー上部にはペンを収納するスペースがあり、充電もできるようになってます。この部分はペンを隠すように収納できますし、キーボードにも角度がついてタイピングしやすくなります。
なにげにバックライト付きなのがありがたい…
タッチペンでメモ・イラストにも対応
従来ペンの丸形から楕円形になりましたが、持ちにくいということはありませんでした。
ペンの後ろを1度クリックするだけでメモアプリ(Microsoft Whiteboard)が起動します。ふと思いついたアイデアをたった一度のアクセスで形に残せるのは最高です。
4096段階の筆圧感知に対応しており液タブ的な使い方も可能。少しだけ傾斜をつけたこのスタイルが描きやすかったです。
日常的にメモを多用する人間なのですが、Surface Pro 8は120Hzリフレッシュレートに対応しているので追従性がよくなりました。60Hzの場合ですと少し後を追いかけてくるような印象がありましたが、120Hzでは紙に書いているような感覚でした。
13型高解像モニターを搭載!色域は?
13型2880 × 1920と解像度が高くなっているので、緻密かつ表示領域が広くできるのも特徴。フルHDでFF15のベンチを起動すると余白がこれくらいでます。
ブログの記事を書く時に資料を広げたりしても作業スペースが狭くならず助かります。表示領域が広いだけでスクロールする回数が減るので作業効率も高まる気がしています。
写真を表示させても本当にきれい…本格的な編集用モニターなどには及びませんが実用レベルで困ることはまずないですね。
実際に色域を測ってみたところ、sRGB 100%、NTSC 77%、Adobe RGB 82%、P3 83%でした。(※環境や測定機材によって違いが生じる可能性があります)
一般モデルよりもやや広めの色域に対応しているので、Webコンテンツなどの編集作業にも使えると思います。Adobe RGB領域が必須という人は、カラーマネージメントディスプレイを用意したほうが良いでしょう。
Surface Pro 8 インターフェース
- Thunderbolt 4 搭載 USB-Cx 2
- 3.5mm ヘッドフォン ジャック
- Surface Connect ポート x 1
- Surfaceタイプ カバー ポート
USB-Cタイプが2つというのは最近では珍しくもないですが、やはりType-Aは欲しかったのが本音ですね。(あとカードリーダーもあれば完璧…)
僕はj5createのハブを購入しました。もともとiPadとかで使うように設計されているっぽいですが、これがPD 100W対応だったり、HDMIで4K60Hzに対応していたりと高機能なんですよね。
しかもSurfaceの角にひっかけられるというオマケ付き…電源ボタンに干渉するので気をつかう必要はありますが、出先でガチャガチャと物を広げずに使えます。
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高速なThunderbolt 4も搭載されているので、eGPU(外付けグラフィック)に接続して描画性能を高められます。外では軽量モバイル機として、家ではパワフルなゲーミング機として使うこともできます。
Razer Core Xも購入済みなので、そのうち色々とテストしてみたいと思います。
Surface Pro 8 ベンチマークテスト
外観や機能的なことが超絶長くなってしまいましたが、それだけSurface Pro 8が多機能な証拠でもあるでしょう。ここからは本腰入れて、気を取り直して?ベンチマークテストです。
CPU(Core i7-1185G7)性能チェック
4コア/8スレッドの第11世代Core i7-1185G7を搭載しています。参考までに他モデルと比較した例をご覧ください。(PASSMARKの公開スコアを掲載)
モデル | CPU | スコア |
Surface Pro 8 | Core i7-1185G7 | 11037 |
Surface Pro 8 | Core i5-1135G7 | 10173 |
Razer Book 13 | Core i7-1165G7 | 10629 |
Surface Pro 7 | Core i7-1065G7 | 8847 |
Razer Blade 15 | Core i7-10750H | 12728 |
今回レビューするモデルは、ちょっと上位のCore i7-1185G7を搭載しているところがポイント。10000超えのスコアなので、カジュアルにRAW現像や動画編集も楽しめます。従来モデルだとスコアが9000弱程度なので物足りなさもあって手が出なかったんですよね…
第11世代だとCore i5でもCore i7でも大きな差はみられませんが、どの程度実作業に影響するのか楽しみです。(この後チェックしていきます)
RAW現像の処理時間を計測
実行速度をテストするため、RawTherapeeを使って100枚のRAW現像にかかった時間を計測しました。
モデル | CPU | 時間 |
Surface Pro 8 | Core i7-1185G7 | 3分58秒 |
Razer Book 13 | Core i7-1165G7 | 3分52秒 |
VivoBook 15 OLED | Core i5-1135G7 | 3分59秒 |
Razer Blade Stealth 13 | Core i7-1065G7 | 5分18秒 |
Razer Blade 15 | Core i7-10750H | 3分50秒 |
Surface Pro 8は、RAW現像も問題なく行えます。大容量の高解像データなどはもたつくシーンがあるかもしれませんが、そうしたハイクラスなユーザーを除けば大丈夫だと思います。単純な処理速度だけならCore i7-10750Hと同等の結果が出ていることからもわかってもらえると思います。
Core i5-1135G7やCore i7-1165G7を搭載した一般的なパソコンとは僅差で、判断がわかれるところかもしれません。おそらく薄型化によって他のモデルより冷却性が足りていないことや、電源モードをおすすめにしたからだと思います。パフォーマンスモードにするとさらに短縮できるかもしれません。
個人的には超といえるほど薄型であることを考慮すると十分に妥協できるラインです。
ストレージ性能(転送速度)
ストレージは実測で2300MB/s程度の読み込み速度が出ていました。このクラスとしては普通ですが、高額製品なだけにもう少しグレードの良いものを搭載してほしかった気もします。
とは言え、動作としてはキビキビしているので不満はありません。容量的に厳しくなってきたら追加しようと思っているので、その時にでも高性能なSSDを選ぼうと思います。
規格はM.2 2230なので、それに合うものを選択しましょう。
インテルIris Xeグラフィックス ゲーム性能
Surface Pro 8は、オンボードのIntel IrisXeグラフィックスです。GTX○○やRTX○○には敵わないものの内蔵グラフィックとしては意外と使える子なんですよ。
写真 | 動画編集 | ゲーム |
◎ | ○ | △ |
FF15のベンチスコアを比較
モデル | 設定 | 結果 |
Surface Pro 8 (i7×Iris Xe) | 1920×1080(軽量品質) | 3257(普通) |
Razer Book 13 (i7×Iris Xe) | 1280×720(標準品質) | 3440(普通) |
VivoBook 15 OLED (i5×Iris Xe) | 1280×720(軽量品質) | 2960(やや重い) |
Razer Blade 13 (GTX1650) | 1920×1080(標準品質) | 4271(普通) |
FF15は重たいゲームだなんですが、軽量品質ならフルHDで「普通」という結果が得られました。かなり軽いゲームならそのままでも遊べるでしょうが、画質を設定すれば多くのタイトルをプレイ可能だと思います。
7 days to dieではフルHD軽量設定で45fpsあたりをキープ。本体は温かくなりますがCPU温度は70℃くらいでファン音もちょっとするくらいでした。これなら長時間プレイも可能です!(やる気)
ちなみに僕はゲームのサブスクを利用する機会も増えてきたので、グラフィック性能はそこまで必要なくなってきたというのも正直なところ。
ゲーミング性能を求めるなら素直にRTX3060、RTX3070を搭載したモデルを検討するのがおすすめですね。
Surface Pro 8はThunderboltにも対応しているので外付けGPUを使うのも手です。使用感は別記事にまとめていますので参考にどうぞ。
動画編集性能もチェック
無料ソフトのResolve使って動画編集をテストします。ミラーレスカメラで撮影した5分程度の動画を書きだす時間を計測。
モデル | パーツ構成 | 時間 |
Surface Pro 8 | Core i7-1185G7×Iris Xe | 5分14秒 |
Razer Book 13 | Core i7-1165G7×Iris Xe | 5分46秒 |
Razer Blade 13 | Core i7-1065G7×GTX1650 | 11分45秒 |
Razer Blade 15 | Core i7-10750H×GTX1660Ti | 3分21秒 |
DAIV 5P | Core i7-10750H×GTX1650Ti | 3分20秒 |
フルHDクラスの簡単な動画ならこなせますね。
書き出し時間のチェックでは、Core i7-1065G7×GTX1650のRazer Blade 13の半分近くの時間で処理が完了しています。第11世代CPU(Iris Xe)は、従来CPUからの進化っぷりがすごいですよね~!まさか専用グラフィック搭載モデルを凌駕してくるとは思いませんでした…
ただいくつも効果を重ねるような本格的な動画や、4K編集などは難しいでしょう。
Surface Pro 8 総合パフォーマンス
モデル | Surface Pro 8 | Razer Book 13 |
総合 | 2126 | 2259 |
CPU | 1257 | 1308 |
GPU | 419 | 427 |
RAM | 272 | 279 |
Disk | 178 | 245 |
Surface Pro 8と類似スペックのRazer Book 13(Core i7-1165G7)を引き合いに出してみました。結果は残念ながら全体的にスコアを落とす形になりました。。やはり薄型であることが影響しているのかスペックなりの理論値には届かない印象をもちました。
逆に言えば、バッテリーもちだったり、排熱だったり、製品寿命を考慮した結果ともいえるので無理をさせずに大事に使いたいと思います。自分の使い方としては、ブログ、写真編集、YouTube動画を作ったりで、それらは全部こなせるので全く問題ありません!
Surface Pro 8シリーズの感想・評価
メリット
- 所有欲が満たされる!軽い!
- たいていの作業をこなせるスペック!
- 解像度が高くクリエイト作業向き!
- ゲームも軽量設定なら動いちゃう!
- アイデアをすぐに形にできる!
- タブレット使いもできる!
Surface Pro 8は多くの作業を快適にこなせるパフォーマンスだけでなく、高品質モニターによる精度・作業性効率性の高さも魅力。モバイル先でのRAW現像や動画編集も楽しめます。デスクトップやノートPCよりも省スペースで使えるのもイマっぽくて気持ちいいです(笑)
軽いのでいつでもカバンに忍ばせておくこともできますし、1クリックでメモが使えるなどのレスポンスの良さも気に入りました。2 in 1 でタブレット的にも使えるのでiPadを使う機会が減りましたね…オフィスソフトが搭載されている点も見逃せませんよね。
本当に生活レベルが一気に上がるので満足度が高い製品でした。
デメリット
- 性能の割には高額
- 周辺機器も高額
- とにかく値段が高い
Surface Pro 8導入に二の足を踏む理由としては、なんといっても「高い」ですよね。最小構成でも14万円、16GB RAMが必須なら20万円にせまります。さらにタイプカバーなどの周辺機器を買わないといけないことを考えると頭が痛いです…高いオブ高い。。
Surface Pro 8を安く買うなら公式サイト!
Surface Pro 8を購入しようと思っているなら、公式サイトが圧倒的におすすめです!特に小中高及び大学、専門学校に通っているお子さんがいるなら学割が適用されます。学生だけでなくその両親や教育機関の関係者も利用できるので活用しない手はありません。
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Surface Pro 8をおすすめしたい人
Surface Pro 8をレビューしてきました。薄型ながら十分なパフォーマンスを備え、ビジネスマンやフリーのクリエイターさんに使ってほしいモデルだと思いました。office付属とは言え値段が高いので大学生が購入するのはハードルが高いのかも?(めっちゃ便利だからおすすめだけど!)
価格的なハードルは公式サイトの学割を使ったり、家電量販店やオンラインスストアのポイントをうまく活用していきたいですね!
しつこいくらい言いますが生活レベル(QOL)が爆上がりするので、気になっている人は購入を強くおすすめします!Surfaceを使ってみると色々と良い変化があるはずですよ(笑)